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25/25(合計:250件)
ケビン小峰
葡萄瓜
表題作シリーズ・併録作シリーズ共に 思い過ぎて地団駄を踏む恋の滑稽さが 容赦なく描かれています。 その描写の容赦なさに深い味わいを 感じますね。 作画だけを取ると好みは真っ二つに 分かれると愚考します。 率直に言えばかなりラフな描線です。 本文は表紙のクオリティではなく 帯のクオリティと考えるべきかと。 それを勢いと採って高評価を下すか 描き殴りと採って低評価を下すか。 …
収録作品データは順不同にてご容赦ください。 城の側からすれば落城というのは不覚であり恥であること。 ではそれをBLとして読み解けばどういう展開ができるか、 という実験を一冊まるまる使って行なっているのが当書です。 実験作と評者は説明しましたが、データはデータとして 押さえられており、そのデータに基づいて擬人化が構築されて いると考えればそうそう粗末に出来ない力作です。 一辺倒…
矢間野狐
後書きに『(自分にとって)最初で最後の美少年本に なるでしょう。とあります。 確かにボーイズラブという観念を踏まえた美少年本と してはこの方にとって最初で最後の一冊ですね。 以降の本はショタの範疇であり、またある意味この方の 本業である美少女マンガの延長線上にあるものですから。 独占欲と寛容の対峙、そして辿り着くとりあえずの目標。 当時美少年という縛りの中で展開されざるを得なかっ…
尾崎南
この作品は二次創作作品との距離が 余りに近かった為、冷静に評価される 機会を奪われてきたのかと最近回顧 しつつ思います。 確かに二次創作から派生した骨格は 厳として在ります。 しかしそれ以上に少女漫画の文法に 従いつつその中から何か新しいものを 生み出そうという試行錯誤、換骨奪胎の 痕もあるのです。 最終的にこの作品は従来の少女漫画の 文法から飛び出した世界を展開する事に …
正直評者はこの一冊を舐めて掛かってました。 何しろ表紙がこうじま奈月さんです。 と、言う事は内容のバランスが多少拙くても 表紙の力で乗り切ろうとする思惑があったのでは ないか、とつい勘繰った訳です。 しかし、評者の勘繰りは良い方向で裏切られました。 執筆陣全員が先読み不要の「良くぞ!」と思う オチをきちんと用意されていたのですね。 展開にも無理はありません。擬人化前後の属性を 上…
ミキマキ 進藤ウニ 守里ゆうじ
丁度良い所で完結になった、と言う感の 最終巻でございます。 惰性で続ける事は若しかしたら可能だったの でしょうが、そこを敢えて切り良く纏めたと いう感じですね。 内容的には擬人化から半歩踏み込んだ キャラクター化と言う感もあるのですが、 擬人化のツボである部分はきちんと押さえ、 なおかつそこからの展開も加えてあるので 安心して世界観に嵌れます。 そこはやはり作家陣の人数も関…
蝶野飛沫
こう言うレビューのタイトルをつけましたが、 展開がドリフではありませんと申し添えて おきます。 展開は結構オーソドックスです。 ただそこにドリフ的な要素を挿れたのは… ある意味作者さんの自信の表れと評者は 拝察しました。 ドリフ的な要素を味わいに混ぜ込んでも しっかりとBLを構築できるという、そう言う 丹念さへの自信かと。 あと言及しておくべきは、受け攻め共に 漢であり乙…
村野犬彦
筋肉ブームやMen'sLove等が唱えられる以前に 登場した「学ラン」をキーワードにした往時 の『麗人』掲載作にしては漢臭い連作+αです。 BLと言うにはかなり明け透けなノリですね。 別の意味で非常に明るい作品が並びます。 その反動として恐らくはBLとは別種の痛みが 隠し味になったり表の風味になったりと言う感じで 配されておりますね。 そう言う奥深い所もある作品集でありな…
東宮千子
答えて姐さんで探索依頼が出ていた作品ですね。 http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/137/ 表題作は「一本の道を前にして人は如何進むのか」を BLで解釈した物語です。 ある意味典型的なBLだといえるでしょう。但しそこには 耽美の持つ一本しなやかな筋の痕跡も見えます。 過渡期に出現し、そして埋もれた佳作といえるでしょう。 …
佐久間智代
新装版と言うのは良いですね。 読めていない旧作を追うのにとても便利です。 さて…。 新装版第1巻は割合に王道展開と評者は 受け取ったのですが、後半ではそこに深みを 増す要素が一つ加わります。 この評のタイトルから推察して戴ければ幸い。 その要素が加わった事で物語にさりげない 印影が加わり、裏読みをしてゆくのが実に 愉しくなります。 まあ、その要素がある事でさらりと流し読…