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7/25(合計:250件)
鈴木ツタ
葡萄瓜
評者には珍しくネタバレ的な文言を今から口走ります。 一巻とか三巻とか言わずとりあえず五巻計画で 参りましょう。 なんでしたら十年計画でもよろしゅうございますが? (あとがき参照) 一番素直そうに見える人物でさえ何処ぞに 胡散臭いというか浮世を取り込み損ねた感が あると言う。 傍観するにはとても美味しい相関図でございますね。 進んで巻き込まれたくはありませんが。…
黒岩チハヤ
よくある腐男子本に落ちかける…と見せかけて 見事に一本背負いを決めて来る手腕に舌を巻いて おります。 ネタ本にしてしまうなら必要以上の疾走感も 必要なのでしょうが、腐男子と言う属性を 素材として活かすのなら時折もどかしくなる程に 緩やかなのが丁度良いかなと。 必要以上に美化せずかと言って極端に走らずと 言う筆の運び方には好感が持てますね。 一点気になる所を。 作中のあの固有…
小松
描線と内容のバランスから考えると 評価はかなり割れてしまうだろうと 拝察します。 こう言っては何ですが単発1時間ドラマの 詰め合わせみたいな作品集ですので あまり構えて読まない方が良いのかも 知れません。 何しろ作品以外の所では恐ろしく寡黙な 作者さんの様ですので、その分作品に 色々注ぎ込んでおられる筈。 と、言う事は、隠れ伏線がある可能性も ある訳です。そう言うものは血眼に…
平眞ミツナガ
描き下ろし作品が表題作と言うのは、 正直判断に困ります。 ある意味ネタのお蔵出しで、そして ネタバレ要素満載だからです。 だからそこを避けて評者の信条通りに どうレビューしようか大変迷います。 この一冊は、この作者さんにしては 結構踏み込んでいる作品ではないかと 感じています。 だから余計に判断が難しい部分が あるのですね。 ある意味ファンアイテムに近い位置の 一冊です…
真東砂波
作中の空気は相変わらず疾走感にあふれております。 それに伴い色々変化がみられる箇所がございます。 …とは言え、その変化を是とするか非とするかは 読み手次第でしょうけどね。 評者は「まあ程好くてよろしいんじゃないですか」と とりあえず濃いめのブラックコーヒーを飲んでおります。 ほぼ1年1冊のペースでこれから展開にお付き合い するとして、じゃあ後何年かかるのか。 色々端折るのも有り…
たなと
正直、面喰っております。 この作者さん、こんなに饒舌で恥ずかしい程 直球な作風だったっけ?と。 で、そう言うとっ散らかってる状況下に 昨今流行りの題材など混ぜ込まれますと、 常の評者なら残りをパラパラ漫画程度に 確認してページを閉じてそれっきり…と 言う感じになるのです。 ところがこの作者さんはそこが素直じゃない。 そう来たらこう言う所ではまず落とさないだろうと 言う所で落とす…
スカーレット・ベリ子
同時刊行の『みのりの手』のいわば裏話。 本作をメインで考える事が出来るかと 仮定はしてみましたが、そうなると少しばかり パンチが足りない。 そうなったらむしろ関係性が限りなく 薄まっていた方がすっきりと読めるでしょう。 素直じゃない続編、とでも位置付けるべきなのかも。 で、描かれている人はメインにしても狂言回しにしても それぞれそれなりに男です。 他の性に置き換えて描こうとし…
熱烈な賛辞があるから嫌悪が生まれるのか、 それともただ読み手個人に合わなかった事を メートル原器にしたいのか、と言う両極端な 反応を生み出している様子のこの方の作家としての 実質的なデビュー単行本。 ポーズ集においてみっしりと肉体を描くと言う事で 先に名を知られていた方ですが、評者は一読後、 心を描きたいからこそ肉体描写を巧みにしていったの だろうと合点しました。 肉体と心をじっ…
千葉リョウコ
作中の距離感から考えて大阪ミナミ・ 道頓堀界隈辺りを舞台と仮定して読むと 非常に好く馴染む展開です。 ほんまええですね。 そしてこの表題作の凄い所は方言を ただアクセントとして用いるだけではなく それ以上に雄弁な小道具として用いて いる事です。 併録作での方言の扱われ方と比較しつつ 読んでみると新たな発見があるでしょう。 ただ併録作も決して凡作じゃありません。 切り口をきちん…
たつもとみお
実はある意味喧嘩両成敗、みたいな感じに なっている展開の物語です。 ですので、視点を入れ替えて読んでみると 裏の裏までは多分読めます。 ただ、それ以上の奥があるんじゃないかと ふと思わせてしまう瞬間があるので油断が できません。 主題についてかなり絞り込んで展開されて いるので読んでいて疲れる事はありません。 が、憑かれる事はあるかも知れません。 ふわっとした執着が常に作中…