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8/25(合計:250件)
鮎川ハル
葡萄瓜
取り敢えず思考整理の為にこの方の前作に 寄せた拙評を読み返してみました。 …お洒落な方向に飛躍するのかと思ったら 随分意外な方向に飛距離を伸ばされた様で。 と、思いきやこの一冊丸々がデビュー作の 延長線上にあるという壮大なオチが…。 見事にハリセンチョップを喰らった心地です。 展開方法と言い設定と言い、しれっと暈して なじませている感じですね。 起承転結を構えて崩している…
ZAKK
…よもや自分のレビューで予言なんて 大それた真似をしでかしてしまうとは 想定外でした。 スローペースもここまで骨太にやられると いっそ天晴です。 下地はすでに出来上がっている訳だから 仕上げを早くしても良いだろうと思われる 向きもありましょうが、その下地がねぇ… 騙し絵が何パターン潜んでいるんだろうかと いう厄介なシロモノですので、地下鉄の 搬入方法以上に気になってしまって仕方…
ローズ・ピアシー ヤマダサクラコ
ほぼ20年振りの再読と相成ります。 この作品を評者が知ったのは確か大JUNE経由では なかったかと。耽美の牙城・JUNEの世界観で 紹介される物語だからこう言う手応えが当然か…、と ぼんやり考えていた記憶があります。 この物語でさえ単行本として刊行された後 ノベルズ化されずましてや文庫化もされず 恐らくは各図書館で時折好事家が発掘する以外は 海外文学の一冊として埋もれていたであろう…
マリー・セクストン/Sexton Marie RURU
当事者にとっては背中を押す一冊に なるかも知れないし、あるいは今一度の 熟考を促す一冊になるかも知れない。 そう言う存在ととりあえず受け止めました。 軸となる二人のバランス感覚故に ただ重いだけの話からは免れていますが、 選択肢の表し方にも色々あるのだと諭す様な、 そう言う物語です。 そう言う世界観ですので穏やかな物言いで あってもその意味する所には容赦がありません。 そこを乗…
J.L.ラングレー 麻々原絵里依
前作でああ来ておいてこう来るかと言う三冊目。 暫しとっつきにくい感じはありますがページを 進める内に馴染んできて速度が上がってくるのは 毎度の話。 随所にさりげなく米国という国の中で人々がそれぞれ どの様な立ち位置にあるかという事を囁いて くれますのでそこさえ飲み込めれば読み易いでしょう。 入り込み易い要因としては麻々原さんの挿絵の 存在もあろうかと。 ただ一点難を言えば、筋…
九重シャム
よくぞまあこんなややこしい人達を 登場させたロマンスなぞ思いつくものだ、 と読後に軽く疲労を覚えました。 最初は苦手だった登場人物もページが 進む度に色々剥がれて可愛く思えてくるの だから始末におえません。 …惜しむらくは帯がね…いや、いいんですけどね。 そこにどう追い込むかという視点で 読んでみるだけの話なんですが。 帯と梗概だけだと設定だけの話に思われて しまいそうです…
赤星ジェイク
…流石に意表を突かれました。 タイトルが既に七割方ネタバレと言うのは 結構新しい作風ではないでしょうか? ですがそれだけで済む作品なら評者は こうして言葉を選んでおりません。 一筋縄ではいかない美味しさが残り三割の 中にじっくり染みこんでおりますので。 実に、巧みですね。 一歩扱いを間違えれば下品になる一方の 設定を細かい筋を少しずつ変えながら 滋味あふれるコースに仕立て、…
ナリ
作風と絵柄に良くも悪くもこの版元さんらしいと 言う安堵感を抱きつつ対峙したこの一冊。 一寸前なら確実にニューウェーブの一言で評価が 済まされてしまったんだろうなぁと不遜にも思い、 そして今の世に出た事に対し寿ぎを述べたく なりました。 新しい部分もありましょうが、上手い加減で 温故知新も取り入れてあるのですね。 その辺のバランス加減が滋味あふれる寄せ鍋と 言う感じで美味しく戴けま…
吉田ゆうこ
甘口ではないですね。むしろ容赦なく辛口です。 心当たりのある人には塩を刷り込まれるより しんどいかも知れません。 術はたしかに世間を渡るにはある程度要るもの ですが、術の便利さに溺れると術を使った目的が 見えなくなってそこからどんどん見えなくなる ものが増えてくる。 そう言う状態に良い具合に好い加減の腹パンチを 喰らわせてくれる世界観の物語です。 役割、立場が固定されていない様に…
桃子すいか
絵柄で甘く判断してかかると、多分火傷をする 一冊です。題材自体は決して甘くないから。 物語と本の構成から考えると、登場人物達の 歩いて行った先にはハッピーエンドがあるのだと 信じたい自分がいます。 が、それに反して本編の構成からもしかして、と 思ってしまう自分もいます。 そう言う、敢えての未完結感もこの作品の魅力 なのでしょう。好き嫌いは別れましょうが。 一昔前なら、きっ…