イサヲさんのレビュー一覧

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

硬質な作品で大満足

クライムサスペンス大好物なので、BL要素のある本格派ミステリを選んでも、そこはやっぱり「要素」だもんね。あくまでもエッセンス。
逆にBLでサスペンスであれば、上澄みだけのおいしいとこ入れときましたっぽい作品が多い。どっちも堪能したいと望むほうが贅沢なんだということはわかってはいても、やっぱし読みたいものですよ。

メインは連続餓死殺人事件。
第一発見者は多重人格の少年。
その保護者は美貌…

1

えんどうくんの観察日記 コミック

ハヤカワノジコ 

雰囲気漫画上等!

高校2年の7月ぐらいから1月あたりまでの津田君と遠藤君の初々しく焦れったい恋のお話。
移り行く季節の描写が素晴らしい。風景であったり服装であったり、窓から射す光の影であったり、吐く息であったり。
他人に関心のない津田が、自分の席の前に座るもっさり髪の遠藤のことを気にし始めるんだけど、その遠藤がまた津田に輪をかけて他人に興味がないもんだから、これもうどうにも進展がない二人なんですけどっ!
なん…

3

ふたりの涙雨 コミック

海野サチ 

素敵なデビュー作

『ふたりの涙雨』
長い年月の間に特別な想いが宿ったモノが、人として見える特殊能力の持ち主の千晴君と、コウモリ傘のお話。
「そんなこすったら・・・ッ・・・ひっ、開いちゃうッ・・・」
・・・傘だけに。名言です(笑)
学校にもって行くたびに傘を壊してくる我が家の息子に、千晴君の能力が備わればいいのに!

『バイバイ、サンキュー』
千晴君の学校の花村先生とボクシンググローブのお話。
これま…

4

ミスター・プレイボーイの受難 小説

鳩村衣杏  深井結己 

こんな嫁、私も欲しい…

イラストのせいか、羽振りがいいせいか、二人がバブル時代のリーマンのように思えてなりませんでしたが、そんな余計な感想は置いといて…
こんな向かうところ敵だらけにしか思えない二人が、誰にも言えないような弱みを見せ合い、本人たちも気づけば互いを想っていたといった、わりかしスローテンポが実にいい。
そうは言ってもラブ部分はそんなにないのです。鳩村さんだもの。お仕事メインですよ。
自分の仕事でも役立ち…

1
非BL作品

うどんの女 コミック

えすとえむ 

驚きのうどん漫画

「とにかくなんていうか、うどんがエロいのよ!」と、読んだ方に聞いていましたが、うどんプレイ(どんなだ)とかそういう直接的なことかと思ってました。大間違い。
美大の食堂で、うどん担当として働く村田チカさん35歳バツイチと、油絵科の木野くん21歳の、なかなか恋愛に発展せず、このまま二人の妄想話で終わっちゃうんじゃ?と不安になるほどスローなお話でした。
チカさんの元ダンナで講師の田中先生のほうがよっ…

2

告白させて下さい コミック

嘉瀬ユーコ 

ほのぼので可愛いリーマンたち

地味だよなあ…地味だけど、これをほのぼのBLと言わずして何をほのぼのと言うのだ!
イケメンでさわやかで社長の次男で、当然女子に人気のある那須野君。
そんな素敵な彼が恋しているのは、眼鏡で地味目な土屋先輩。
那須野は同性の同僚に恋してるという恋愛相談を土屋に持ちかけるんだけど、土屋はまさか自分のことだとは思いもせず、真剣に悩みを聞いてアドバイスしたりしてるわけです。
鈍感すぎるのも罪だよとイ…

1

エンドルフィンマシーン コミック

井上佐藤 

読みごたえあり

男性の作家さん?と思えるような画風で、ナニもかもしっかり描いているのにいやらしくなく、それでいて色っぽい。
表紙だけ見ると、白衣のメガネでフェロモンむんむんってことは、鬼畜攻めでしょうかねと思っていたのですが、真面目で仕事熱心なうえに恋愛にも疎い感じでアレレ?と思うのですが、それがまた実にカワイイのです。(フェロモンはむんむんではなく、ダダ漏れでした)
恋愛経験ではちょっと暗い過去も持っていて…

1

オオカミの血族 コミック

井上佐藤 

まるごと一冊で読みたかった

このオオカミシリーズのなにが好きかって、子供たちの可愛いことったら!!
特に0~3歳ぐらいのリアルなこの可愛さって…井上佐藤さんは絶対子育て経験者でしょ!それも男んこ。それか保育士さんか、どっちか。
カバー下の「のっこホラーピクチャーショー」なんて、リアルすぎてびっくりです。
あの歌はのっこのっこのっこ…というリズムだよたしかに!
おしゃべりし始める前の幼児ならではの独特なコミュニケーショ…

3

便利屋には愛がある 小説

久万谷淳  佐々木久美子 

どんどん新作出してほしい!

表紙では儚げな雰囲気のハジメですが、それだけじゃなくてなかなか凛々しい。しかもちょっとこのコ、不思議な力があるし。
オカルトテイストラブロマンスってなんぞそれ?と、ちょっとなめてかかったのですが、私が間違っていました。
すごく読みやすくて面白かった!
便利屋が脱サラした理由も、ハジメの過去も、ホラー話に巻き込まれちゃったりも、すべて自然な流れで丁寧に纏まっていたので、すっと入っていけましたが…

0

知らぬは おまえばかり コミック

ミナヅキアキラ 

甘いけどそれだけじゃない

これまでのミナヅキさんの暗く陰鬱なイメージから脱したようなこの作品…特に表題作ですけども、こんだけいちゃこらしてるのになんだこのカルト的な魅力。
何度も読んでしまいました。
サスケがいっぱい!と思うのは私だけか?とにかく受けの猫のような可愛いさに、攻めと一緒になってデレデレです私が。
大学のサークルの飲み会のときに勢いで始まった体だけの関係を、2年も続けている二人の、ちょうどここが分岐点。

3
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