藤棚さんのレビュー一覧

夏夜のたまゆらに 東景白波夜話 小説

鳩かなこ  今市子 

愛憎よりも人情

前作あとがきで、白波ものの歌舞伎を意識されているとチラッと書かれていたので。
愛憎や宿業が渦巻く第2巻になると思っていたのですが。
どちらかというと愛憎よりも人情色が強かったような気がします。
なので愛憎ドロドロを期待していた私には、やや拍子抜けでした。

勿論、藤吉と与一郎の確執・愛憎部分はあります。
ただ二人とも精神的には揺れているのですが、表面には出てこないもので。
なんだか(…

0

キスミーチョコレイト コミック

なえ*淡路 

大量描き下ろしに吃驚!

表題作は投稿作なんですね。
亡くなった姉の身代りに…というのは、BLにはありがちですが。
コスプレ・ユミコちゃんや、時々笑いを誘うコミカルな表現が、
ありがちなストーリーに良いスパイスをきかせていたと思います。

そして「この道をゆけば宇宙」になると、表題作から面白さと萌え度がUP!
メインカップルの妙なテンポのやり取りが面白くて。
雨の中の屋根修理や、キス最中のもごもご名前呼びに吹…

1

甘い探検 小説

うえだ真由  紺野けい子 

爽やかな青春小説でした

先に書かれた真由さんのレビューが適切すぎて、
もう私の出る幕ではないという感じなのですが。
正に真由さんが仰る通り、
「青春小説の恋愛要素が同姓だっただけ」という作品でした。

同性に惹かれるという初めてのことに戸惑いつつも、
手を伸ばさずにはいられない。
走り出した気持ちが止められないという、
甘酸っぱいメインカップルの恋愛は萌えるのですが。

思春期特有の現状の不満に、将来…

1

可愛気。 コミック

鹿乃しうこ 

濃かった……

表紙がポップでタイトルが「可愛気」だったので、
可愛い話しかと思っていたのですが。
中身は濃いエロエロでした……さすが、鹿乃さん。

昴成の子煩悩っぷりが素敵です。
人間としての器も大きいし、いい男じゃない!
なぜ前妻は別れたんだ!?と思ってしまいました。
この昴成の魅力に初心な高校生はそりゃあ、メロメロになるでしょう(笑)
「嫁になりたい」とケンジが思う気持ちに、激しく同意し…

2

保健室まで何m? (新装版) コミック

麻生海 

コミックスを読んだ後は、ほのぼのと温かくなりました。

先にレビューを書かれた乱菊さんも仰っていますが。
私も原作つきのマンガを描くことが多い麻生海さんは、
オリジナルが苦手だと思っていました。

しかし、そんな麻生さんのオリジナルである本作品。
これが‥………かなり、萌えました!
絵柄の美しさ・艶っぽさは、小説の挿絵でお見かけしてよく存じていましたが。
麻生さんのストーリーもとても魅力的で。
これだけのお話が描けるのなら、オリジナルで…

3

204号室の恋 小説

砂原糖子  藤井咲耶 

信楽焼のたぬきが、いい味を出しています

アパートの二重契約で、九つも年下の学生・片野坂了と
同居するはめになった柚上。

几帳面・真面目で堅物な柚上は、
ちゃらちゃらした学生(特に大学生)が大嫌い。
なので片野坂の第一印象も、すこぶる悪い。

そんな片野坂の大らかで人懐っこい性格に、
イライラしていた柚上ですが。
彼がただの明るいだけな学生ではなく、
実はとても気が利く優しい男だという事を知り、
だんだんと片野坂と…

3
非BL作品

飛天の舞 コミック

上杉可南子 

幽玄な能の世界

足利義満との男色関係で有名な世阿弥の少年時代を描いた物語です。
義満に出会う前の鬼夜叉(世阿弥)の美童っぷり!!
荒くれ男達に嬲り者にされても、清らかな美しさを失わない。
というか、ますますその美しさに磨きがかかるような……
そして野犬まで惑わす恐ろしさ。とにかく魔性の受けでした。

『相手はまだ十にも満たぬ童ではないか』

………十にも満たぬ童。
そんな童に心を惑わす公家・雅平…

2

24時間戦えますか? コミック

秋葉東子 

可愛い小ネタ集

『暫定、恋人』の番外編です。
相変わらずの課長と倉橋ですが、意外とラブラブでニヤリ。
エロシーンは皆無なのですが、ラブラブなのが判るんです!
『エレベーターチッス』がツボでした…
そしてチッスを見せないところが、秋葉さんらしいです(笑)

『頭の中にはこの二人の普通に32ページくらいのネタがまだある』
と、後書きで書かれていた秋葉さんに狂喜乱舞!
この二人が好きなので、その32ページネタを早く読み…

2

幻月楼奇譚 (2) コミック

今市子 

じれったい二人

花街を舞台に、あやかしと人間の欲が引き起こす不思議な事件に、
いつもいつも巻き込まれる若旦那と与三郎。そんな二人の仲は?!

1巻よりも積極的に迫る若旦那に、満更でもない様子の与三郎。
しかし、なかなか二人の仲は、進展しそうでそうでもない。

思わせぶりな態度を取るけれど、ハッキリしない与三郎。
与三郎からのサインを、あっさり見逃す若旦那。
デキてしまいそうで、デキない。この寸止め…

4

椿びより コミック

イシノアヤ 

恋愛未満で癒される

『なんてことない日常があるヨロコビ』を、ヒシヒシと感じる作品でした。

草食系男子の椿が、日常のほんの些細な事に幸せを感じる瞬間が素敵です。
感受性が豊かで優しいから、小さすぎて人が見過ごしがちな幸せを見つけるのが
上手いのでしょう。
そんな彼の日常を見ているだけで、自分も優しい気持ちになれました。

椿とバツイチ子持ち・平岩の関係もいいですね!
平岩にときめく気持ちを恋と自覚しな…

1
PAGE TOP