藤棚さんのレビュー一覧

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

熱い海洋ロマン

イギリス海賊の英雄キャプテン・ドレイクに憧れる高校生の海斗が、
大航海時代へタイムスリップをして始まる冒険物語。

海斗はドレイクの信頼も厚い、海賊船の船長ジェフリーに助けられ、
彼の船に乗ることに。
英国とスペインの戦い。
歴史の渦に海斗は否応なく、巻き込まれて行きます。

2009年現在も完結しておらず、息の長いシリーズの第1巻なので。
今回は長い長い物語のほんの「序章」とい…

8

楽園まであともうちょっと(1) コミック

今市子 

ドタバタコメディー

バツイチ登山好きの男(川江)が、 
離婚した妻(小百合)やその家族に泣きつかれて、
倒産寸前の小さな旅行会社を手伝うことになる。

そんな倒産寸前・借金まみれの旅行会社に現れる借金取り。 
川江や小百合の涙ぐましくも笑える、借金返済生活の始まりです。

川江と小百合の元夫婦コンビ。
お互いに男女の愛情はないけれど、腐れ縁というか。
同性同士の友人のようなノリの関係が楽しいです。

2

楽園まであともうちょっと(2) コミック

今市子 

「初めての男」が登場

お互いに思い合っているのに、なかなか進展しない川江と浅田。
浅田の意地っ張りな性格が禍して、なかなか素直になれず、
川江とも気持ちが擦れ違ってばかり。
この擦れ違いっぷりと、意固地な浅田が可愛くて萌えます。

さっさとまとまらない二人にイラついている川江の元嫁・小百合(笑)
この小百合が、嫌味がなくて面白い女性キャラなんです!
読者も彼女に感情移入しやすいのではないでしょうか?

1

きみの背中を見ている 小説

椎崎夕  あさとえいり 

年の差の醍醐味

主人公が見知らぬ男と一夜を共にするまでの序盤は、
「なんとういご都合主義!」と思ってしまいました。
素晴らしい偶然の偶然が重なりすぎなんです。
なのでこれはちょっと……微妙な作品かも?と。
気持ちがやや、萎えたのですが。

主人公が親友の弟と同居するあたりから、
ぐんぐん話しに引き込まれて。
序盤に無理無理な偶然を重ねたのは
この設定を考えると、仕方がないのかと思いました(笑)

1

暗闇の封印 黎明の章 小説

吉原理恵子  小菅久実 

目覚めの時

ミカエルの揺さぶりが功を成し、
ついにルシファーとしての記憶を取り戻したキース。
「影の館」を崩壊させた後悔、
そして「キース」という移し身に愛着を感じるルシファーは、
天上界(ミカエルの元)へ帰るのを拒みます。

シリーズ第1作目『影の館』では、
支配するもの・されるものという力関係にあった二人ですが。

ミカエルはルシファーを失ったことで、彼に対する愛を再確認し、
今まで彼…

5

楽園建造計画 1 小説

高遠琉加  依田沙江美 

青春群像劇

格安アパート「パレス・シャングリラ五反田」に暮らす大学生達のお話。
住人達は皆、個性的で。何となく訳アリな様子。
そんな彼らの事情や恋愛が描かれて行く訳ですが。

今回はシリーズ第一作目。
まだ導入部分ですので、恋愛描写はほぼないです。
しかし学生が抱える葛藤や胸の内を丁寧に描いていて。
読んでいて胸の奥が熱くなるというか、切ないです。

アパートの住人は学部は違いますが全員、桜…

4

恋する熱帯魚 小説

うえだ真由 

恋人同士のちょっとしたすれ違い

文庫『水槽の中、熱帯魚は恋をする』の番外編です。
大学生を卒業して少したった頃の、桂真と睦のお話。

相変わらず素直じゃないというか、心の機微に疎い桂真が、睦を怒らせます。
相手を思うからこそ気を使うのに、それが裏目に。
こういう事ってあるよな~と。読んでいて可愛くて微笑ましいです(笑)

短いお話でしたが、あまあまで可愛い作品でした。

1

楽園建造計画 2 小説

高遠琉加  依田沙江美 

読んでいて辛かったシリーズ第二弾

一作目で血を吐いて倒れた「パレス・シャングリラ五反田」の住人。
事情があり極貧で、作者からは「シンデレラ」と呼ばれる
苦労人・響川が、今回の主人公です。
そして青春小説風だった前作よりも、BL色が濃くなってきました。

繊細な美貌の響川は、奨学金とバイトで大学に通う苦学生。
ぎりぎりの生活の中で誰とも触れ合わずに孤高を守り、
自ら「幸せ」から目を背けて暮らしている風です。

そん…

2

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

低温火傷のような読後感

乱暴に酷く扱われることに性的興奮を覚える野田。
恋愛体質で好きな相手には甘えたい・甘やかしたい若杉。
どう考えても付き合いが上手く行きそうにない二人。

趣味も考え方もまるで違う。好みのタイプでもない。
それでもどうしようもなく惹かれてしまうもどかしさ。
10年という長い年月を経て、やっと恋をすることが出来る
不器用な大人達の姿に萌えました。

全体的に静謐な雰囲気で、登場人物(…

4

恋の話がしたい コミック

ヤマシタトモコ 

この作品が一番好き

友人にヤマシタさん好きがいるので、
この方の作品は全て読んでいましたが。
今までの読んできたヤマシタさんの作品では、これが一番好きです。

表題作のお馬鹿な年下青年とおネガな年上ゲイが可愛くて!
二人が初めてメルアドを交換した場面での美成の表情とモノローグに、
きっと自分は真川に惹かれるだろうという、
恋の予感の切ないトキメキを感じてツボでした。

表題作以外では、叔父さんのメー…

4
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