茶鬼さんのレビュー一覧

ばらのすべて コミック

山田酉子 

不毛地帯に咲くばら

個人的に山田酉子さんは好き作家さんなのだが、今回はとても複雑な気持ちに。
やばい事をしているチンピラと、元アイドルのドM青年。
それに絡む、アイドル達。
光の世界と闇の世界の交わりに起きたこの本の内容は、奥が深いのか浅いのか?
愛情の形もまた、まっすぐと歪んだものと、
人間もずる賢さと純粋さと、
対比して存在するその世界を描いたこの中に読みとれるものは、いくつもの方向があって、多分太い…

4

お手をどうぞ 小説

水壬楓子  雨澄ノカ 

王道マイフェアレディ

帯にも「セレブな紳士×仕事を干されたモデル、BL版マイ・フェア・レディv」とある通り、そのまんまの実に王道でした。
あれ?やけにベタコテだし、作家さんぽくないと思ったら01年の作品の新装版なんですね。
旧版に書き下ろし【good morning?】が入っています。
本当に何も書くことがないくらいに、ズバリなんで困ってしまうw

再婚した母親の夫とそりが合わず、大学の学費を手切れ金のように…

4

俺サマ吸血鬼と同居中 小説

楠田雅紀  Ciel 

何だか色々ともったいないような?

設定とか部分部分が面白いのに、何だかサラサラサラ~と終わってしまった。
意外性を求めるわけではないが、全てが予想通り。
そして何となく”運命の出会い”で全てが始まってしまって、決着がある。
読み終わって、悪くはないんだけど、何か残念な気もしてしまう。

啓太は両親と共に事故に遭ったが一人だけ生き残ってしまい、叔母の元で過ごし、そして大学生になって一人暮らしを始める。
幼稚園の頃、”お城…

1

可愛い猫じゃないけれど 小説

真崎ひかる  高星麻子 

愛情欲求

かわいい犬がいっぱいの表紙に釣られて、つい主人公が16歳で相手が大人という、苦手組み合わせの本だということを忘れていた(汗)
大人×子供の14歳歳の差、しかも、子供は母子家庭で母親が放任で当人は恋人を家へ平気で上げていて子供は居づらくて夜の街を徘徊するという、典型的な愛情不足&コミュニケーション不足の家庭。
まあ、話の過程で(番外においてではあるが)めでたしな和解とか、本編の中で本人が世間の見…

3

兄と弟のおとぎ話 小説

石原ひな子  高宮東 

兄の本音が見えるまで

今月は血の繋がらない兄弟モノが2冊発売になりましたが、こちらどちらかというとしっとり大人系の切ない展開。
しかしながら、主人公の温度がものすごく低いのでイラっとするものが。
しかしそのイラつきを呼ぶものこそが、主人公のこだわりであったということだったのですね。
その結末を知るに、それはある種の執着の形でもあるということがわかるのですが、こんな事ならもっと早くに何故?とも思わなくもなく、しかし…

1

センパイの手なずけ方 コミック

大橋キッカ 

とても優等生な一冊

作者さんの初コミック。
絵柄は非常にキレイでみやすい。
お話も王道だったり、見せたいものが明確にこれなんだな、というのがどれも解りやすくてきっと上手いのだとおもうのだが、
面白い!とか、萌えた!とか、自分の中のそういうのとは全くかけ離れていて
上手いけど、それだけじゃ・・・な物足りなさを感じる1冊でした。
優等生な作品を見せられた感じかな?
どっかに遊び心が欲しいのかも。

表題は…

1

望まない迷宮 小説

火崎勇  海老原由里 

現在形が切実すぎて、アレ?

火崎作品にしては本が薄い、しかも中を開くと回想が多いせいか改行が多く見た目の印象が詩みたい!?
すれ違い、誤解思い込みのお話で、元ヤクザの土建業と土建業を表の顔に持つヤクザというヤクザ設定なのに、今どきヤクザじゃ食っていけないという、あらら~?なお話。
いつもの怒涛のラスト謎解き風味は薄く、最初から丸わかりでしかも設定が温く、今回は今一つに感じます。
不器用な執着攻めも、今一つ。
もう一つ…

2

1、2の3で恋をする 小説

高将にぐん  茶々ごま 

28歳の子供

にぐん作品だからかわいくてもいいんです。
たとえ28歳の天才科学者と、平凡なサラリーマンでも、
彼等の恋愛に対する精神的年齢がまだ子供みたいな設定で、展開もまるでかわいらしい子供みたいな展開でも。
そういい聞かせましたが、やはり自分的にこのお子様度合いが受け付けられなかった作品。
イラストもそれに追い打ちをかけるようにかわいらしくて、どうみても高校生にしか見えなくて。
それも更にマイナス…

3

狐神と千年の恋わずらい 小説

田知花千夏  緒田涼歌 

えっ、そっち?

ケモミミモフモフ、しかも表紙は多分攻め2×受け1と見た!3Pですか!?
いや、このレーベルはビープリだ。
しかもデビュー作品からちょっと自分の趣味的にはずしてきている作家さんだし。
しかし好奇心が勝ちました。
作者さん初挑戦というファンタジー人外モノだそうです。
しかして、結末に至るに・・・がっくり・・・やはりそうだったか~
期待した自分が悪かったのです(泣)

両親の海外赴任に付…

4

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

ブラコンから恋愛へ

兄弟モノでありますが、多分この本はブラコン前提でそれがどういうふうに兄弟愛と違って恋愛になりうるのか?
そういった差というか、それへと認識が変わる過程を描いた作品だと思います。
とても地味で派手でない誠実な作品のため、華がないといえばそれまでですが、作者さんの意図ともって行き方は、読者を納得させるためにあるのだとはおもうのですが、
自分的に兄も弟も共にキャラがどうも好きでなかったようです。

4
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