茶鬼さんのレビュー一覧

愛情コンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

とても優等生な兄弟モノ作品

血のつながらない兄弟が、互いのブラコンの質と方向は違えど、若干兄の執着が勝る形で恋人関係になった義兄弟モノの続編。
1作目のデキあがるその「気持ち」というものに疑問を抱いて評価は低めとなりましたが、続編ともなるとそれが確固たるものになる過程を描くので、そういった意味での不満足感はありません。
椎崎さんらしい(?)と思える地に足のついた堅実な設定と展開だけに、やはり派手さはなく、あっと驚くものも…

1

君の声は魔法 小説

花房マミ  黄一 

キラキラ系ストーリーと命名?

読んでいて、あれ?これってビープリだったっけ?と思わずひっくり返してレーベル確認をしてしまったほどにかわいらしいお話でした!
でもやっぱりビープリよりはひねってあるというか、読み応えがある(スマン!ビープリ)
ということで、作者さんの初単行本。
声だけで孕むエロボイスと言われる、熱狂的ストーカーまがいのファンがついて困っている容姿も伴う王子のようなアイドル声優から、ファン撃退の為にひと夏でい…

3

たとえ背徳の罠に堕ちても 小説

いとう由貴  門地かおり 

BL版昼ドラ的物語3作目

「たとえ~」シリーズ3作目の新装文庫版の主人公はフィッツウォルター家三男のエドワードが主人公。
旧版に新たな書下ろしが1本ついていますが、本編中がずっとエロエロ展開だっただけに、ちょっとは違う風味でラブ甘を見せてくれるかと思ったら、やっぱりエロエロだった。エロ担当カプです。(笑)
この作品、1~3作目まで多少波はあるものの(1作目の超痛いが一番好き)、舞台がイギリスで、身分があり、パブリックス…

2

秘密の部屋の隠しごと コミック

高城リョウ 

キャラクターがキラッキラ☆

「不思議の国シリーズ」の世界がリンクしている関連作品。
軍服好きとしては、一冊まるごと軍服♪ということでCielですが手に取った作品。
結構キレイな絵を描かれる作家さんなので絵柄は好きです。
・・・が、読み終わって”あ~何か少女漫画を読んだ!って気分になった(!?)”という一冊になりました。やっぱりCielだった(笑)
主人公達がキラッキラ☆お話的には王道で、ベタすぎるほどに展開していくか…

4

明日が世界の終わりでも 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  藤たまき 

これもまた作者の顔なのだ

この一番新しい榎田尤利作品集の作品コンビネーションは今までで一番両極端をいってしまった組み合わせかもしれません。
片や青春の悩み苦しみを通してのびやかに成長していく姿を音大を舞台に描いた【Largo】と、
片や愛する人に触れてもらえない苦しみと、触れられない苦しみがすれ違い痛い展開を見せる表題【明日が世界の終わりでも】と
同じ榎田作品でも、読者の好みと評価が極端に別れる作品が詰め合わせされて…

10

少年縄化粧 コミック

小野塚カホリ 

作品を味わいたいなら単独単行本をおすすめします

旧版の「美少年」と「美剣士」を同時に収録した文庫版です。
本編レビューはそれぞれの作品に入れてあるのであまり触れないかもしれません。

まず本としてですが、それぞれの単行本の時は大きさもあり、その作品のインパクトがとても強烈で自分はそれぞれに「神」評価をしました。
全く同じ作品ですから本来なら「神」と同じ評価をしたいところですが、文庫となってうれしいとか、そういったものはやはりないのです。…

6

ぼくのすきなひと 小説

栗城偲  サマミヤアカザ 

小学生より子供な高校生

前作のショタ攻めといわれた「きみがすきなんだ」は受けが気に入らなくて低評価でした。
また子供が年上に対して、恋愛感情としてずいぶんな執着を持つのもなんか違和感で好きでなかったのです。
今回それをうっかり失念して購入してしまった本。
しかしながら、設定として子供としてのスタンス、おませな子供の姿、そして何より、天然な受けであるがゆえに、あまり年齢差という違和感を感じずに受け入れることができまし…

3

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

もう一度恋愛する

この作品、学園のシリーズものになるのですね。でも全然単発でOKでした。
高校時代を描いた「夏の章」
その後の再会を描いた「冬の章」の2部構成。

奔放な女優だった母親の私生児として生まれたために、他と交わらないようにして生きてきた高校生・吉井が、寮で同室になった二ノ宮と恋人関係になる話が「夏」
せっぱ詰る想いが盛り上るまでの高校生活の話のエンドはとても驚きの結末がありました。

そこ…

6

あさってのジジョウ コミック

京山あつき 

怒りという感情というものについて

題名の『あさってのジジョウ』うまいネーミングだなぁ、とひとしお。
ボクサーの平津という男が主人公で冒頭でいきなり「あしたのジョー」なんか歌ってサンドバッグを叩いてましたから、それのヒッカケもあるんですね(笑)
今回のこの作品、一読した時再読した時、また読んだ時、
その都度に今度はこっち方面で、今度はこっち方面で、そういった登場人物の気持ちを色々な方向で読み取りながら全体を見た時に、ああ~いい…

13

光降る朝、初めてきみと コミック

深井結己 

安定のラブ甘ストーリー

全編ラブ甘のとても優しいお話で構成された1冊。
切なかったり、ドラマティックだったり、ちょっと意地悪だったりと、そういう部分が少ないために少しインパクトとしては物足りないかな?と思わなくもないが、いつもの深井作品という安定感は十分にあり、安心して読むことができます。

表題は、本当は大好きだった幼馴染が家の事情で夜逃げしていなくなり、そしてある日突然子供をつれて漫画家になって帰ってくる。

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