渋茶さんのレビュー一覧

アルファは月夜に愛を乞う~人狼オメガバース~ 小説

鈴木あみ  サマミヤアカザ 

ファンタジーどころか中途半端なごった煮

2019年刊。
かなり辛口の羅列になるが…
自分は今まで何冊かオメガバースものを読んできたが、この話は好きになれない。
伯爵アルファ・ジャレットとお目付け役オメガ・アデルには始終いい印象が湧かなかった。

そもそも子供の頃のアデルがジャレットに向ける感情ってのは、8歳の頃から同じ屋根の下で暮らしている兄弟のような情じゃないのかい?
それが実は好きという感情をひた隠しにしてるって状況には…

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双子なエロ常務の言いなり! コミック

羽柴紀子 

ずーーーーーーーーーーっっっと、ですか…(-_-;)

2019年刊、元は『♂BL♂らぶらぶコミックス』という電子限定のレーベルからの単話配信を一冊にまとめたものらしい。
中身のほうは2013年当時も2019年当時の描き下ろしでも羽柴さん自身の絵柄としてはさほど抵抗はないが、表紙(カラー絵)とモノクロの落差は感じたかな。

枕営業から始まったセフレ関係、やりたい放題な割には攻めの鬼畜度、凌辱度は至って低い。
イチャイチャ度が高くてどこかしら憎め…

0

徒花(アダバナ) 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

友達ごっこの手痛い応酬

2006年刊。
ガッシュ文庫の電子書籍版は基本挿絵付きだが、古い刊行年のものは作者あとがきとレーターさんの巻末イラストは省略されているようだ。

今回の受けはヤクザの世界に否応なしに巻き込まれるのではなく、心配だからと言って勝手に足を突っ込むようなタイプだった。
う~ん、確かに読みようによっては純愛とも辛抱強さの勝利!!とも言えるのかも知れないが駄目だった。
どうも自分は、受けを陵辱する…

1

臆病なキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

由哉は役者には向いていない気がする

2010年刊、『壁際のキス』のスピンオフとなる。
登場人物は複数被るもののカップル誕生の経緯が違っているので、この一冊だけでも読むのは可能だ。
前作と同じく勢いのある劇団『早月』や芸能界を舞台にした役者ものを書きたかったのだろうが、こちらは設定に無理があったのではないだろうか。

役者としての佑哉(=由哉、この話の主人公)は年齢不詳でどこか浮世離れした雰囲気を売りとしているらしいが、前作の…

0

桃色☆王子~胸の秘密はミルキーピンク~ 小説

神香うらら  香林セージ 

ニッチさに乗り切れず

2009年刊。
神香さんの過去作から掘り出しものを探してみようと試みたものの、この話は趣味に合わなかった。
この手のトンデモエロって自分にとっては好みの予感♡って期待したのだけどね。

子供の頃に隣国の王子・カイザーから告白されたのを大人になって真に受ける訳にはいかない、しかも男同志だぞ、って再求婚を断った当のルカ王子に"おぼこい"って印象を越えるものがなかった。
そ…

0

シェアハウス性活で幸せになる100の方法 コミック

瀧ハジメ 

みんな有り得ないユルさ

自分が購入したのは2020年のR18・電子版のもの。(そっちにレビューを書こうとしたらこちらのほうに誘導された)
元の紙コミックは2015年刊、更に雑誌掲載時期は2013年~2014年となっているが、それ以前の昔の漫画だと言われても信じてしまえるほど今時にそぐわない。
取り立て屋のお兄さんが夜遅く未成年を追いかけてくる、管理人がネコアレルギーなのになし崩しに野良猫を飼う許可を得た、制服を着たま…

1

恋って何でできてるの? 小説

きたざわ尋子  高星麻子 

血の繋がらない叔父と甥ってくっつくのにうってつけの定番だというのに…

2016年刊。

(-_-)…
ここまで話にもキャラにも喰いつく事ができなかった、集中して読めなかったのは久々だった。
ほとんどがお隣さん姉弟との近所付き合いの延長の中で、朔海への過保護ぶりを見せつけられるだらだらした展開に苛ついてしまった。

大学生になった朔海に絡んでくるチャラ男くんも当て馬として中途半端どころか、何の為に登場したのか意味不明で滑っているし、幼なじみの正晴も朔海の番…

1

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

自身をガニュメデスに例えるのはいかがなものかと…

2011年刊。
大体好みの3Pカップルってのは自分なりに見当が付いていて趣味に合わない予感はあったのだが、水原さんの小説はなるべく読破しようと決めたので。

大企業の跡取りとして仕事を任されている克彦と、大学院内で助教授候補として頭角を現してきている英章に対して、明らかに釣り合わない事でおどおどした印象の一実。
どうやら一実は"庇護欲を掻き立てる受け"らしいのだが、グズ…

0

花とナイフ 小説

犬飼のの  國沢智 

サイコなんだかおバカなんだか(-_-;)

2017年刊。
元は2011年に花丸文庫BLACKにて刊行された『殺業の絆』の新装版で、暴力描写が書き直されているそうな。
でもこの話、血の気より色気を重視しましたよって以前に、主人公・麻人が今まで読んだ犬飼さん作品の受けワースト1になってしまいそうなのが問題なんだけど…

麻人は、壮絶な死に際までも美しかった母親と同じように見目良い最期がいいという特異な願望を抱えている。
そんな彼が裏…

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恋と謎解きはオペラの調べにのせて 小説

はなのみやこ  kivvi 

刑事ごっこしているリーマンものっぽくて駄目だった…

2019年刊。
自分ってばつくづく事件もの(刑事もの)や2時間サスペンス調が好きだよなぁ…と手に取ったはいいが、どうも出だしから合わないものを感じて読了までに時間がかかってしまった。
肝心の一路と紅太に好感が持てないし、何だか刑事ごっこしているリーマンものっぽく感じて駄目だったのだ。
掴みに失敗したせいか、普段は変わり者とか美形受けって大好きなキャラ設定なのに、今回はすんなりと楽しめなかった…

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