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杉原朱紀 陵クミコ
渋茶
ネタバレ
2016年刊。 受けキャラがホストってあらすじと、陵さんの挿絵につられて『読みたい本』にチェックしてあった一冊。 無愛想なパティシエ・葛原(くずはら)に人当たりの良い話術を指導してやって欲しいとの頼まれ事を快諾したアパレルショップ店員の颯季(さつき)。 日頃から女性客を惹き付けている颯季だが、指導者として見込まれただけあって言葉にしての教え方が大いに参考になる。 ファッションに無頓着な…
妃川螢 麻生海
2016年刊。 麻生さんの挿絵も見たくて敢えて紙書籍を取り寄せた。 主役の二人だけでなく、今回の話にがっつり係わってくる幼い双子達も可愛く描かれていたのは満足だが、欲を言えば攻め・烏城の側近である羽佐間も挿絵で見たかったな。 どんな強面が幼い子供達にはデレて保父さん化しているんだってギャップにニヤニヤしたかった。 攻め受けがヤクザ×刑事とはいえ、話全体があらすじから想像した以上にステッ…
遠野春日 笠井あゆみ
2021年刊。 このカップルが初登場したのは2019年刊『夜間飛行』だが、中東・シャティーラにて無事にヨリを戻したようで。 この話でも続きが期待できそうな雰囲気だったので、シリーズ化したら嬉しい。 脇坂と深瀬は東京に戻ってからも表向きは何でも屋、実は警視庁公安部所属の捜査官として上司・野上の指示を受けてバディを組んでいる。 相変わらず深瀬(受け)のほうが脇坂(攻め)にベタ惚れで、彼の一…
栗城偲 駒城ミチヲ
2016年刊。 あらすじからして主人公・天羽の"夜の手慰み"って趣味がちょっぴり気になったが、話全体のバランスから見るとさほど気にならなかった。 大まかな話の内容は、 天羽が小さな飲食店にレジスターの修理に訪問した際に、相当な空腹でクラリときたところに店主の計らいで食事の世話になった。 そこから店主・作元の野菜中心の料理の美味しさに魅了されて、店の常連となる… いいな…
火崎勇 黒田屑
2022年刊。 あらすじを読んでなんつーきっかけなんだ…と心の中で呟きつつ、攻めが殺し屋をいうのに興味を惹かれた結果面白かった。 個人的好みである"謎の男"設定の攻めの話が発掘できたのもラッキーだった。 殺人事件に出くわした為に目撃者として殺されるかも!?って焦りの中にも、すかさず「友達になって下さい」と切り返せる辺り、主人公・隼人もただ者じゃない。 冒頭からして、…
夜光花 香坂あきほ
2010年刊。 一冊で『束縛の呪文』『解放の呪文』の二部構成となっている。 最初読んでいて、喬一(受け)は元同級生の義隆(攻め)を持て余しているような印象なのに、それでいて日本とフランス間の遠距離恋愛となっても付き合いが途切れないのが不思議だった。 蜜月とは程遠い、愛を探り合っているカップルだなーという感じ。 喬一は何故義隆の姉に手を出した(という事になっている)のか?という疑問も含め…
犬飼のの yoco
2018年刊。 温情溢れる寛大な女王陛下に常に見守られている、猫好きだったら堪らないであろう天界の一国の物語。 作品ごとの独自の世界観を味わえる醍醐味は犬飼さん作品ならではのものだ。 今回は特に細部に渡って設定が凝っているのもあって、綺麗な色彩で映像化された状態でも見てみたいな…なんて思った。 もしアニメ化されるなら頑張って全話見るぞ(笑) 猫を守った為に命を落とした者達が招かれる&…
彩寧一叶 キツヲ
2017年刊。 あらすじ紹介で主人公がヴァイオリン職人ってのが気になっていていつか読もうと思っていた一冊。 光音と書いてアルトって呼ぶ名付けはもろキラキラネームだなと思ったけれど、"答えて姐さん"内での雑談でも『攻めか受けキャラの名前が身内と同じだと萎える~』って意見があるから作者の工夫かな? そのアルトが職人を目指すきっかけを作った天才ヴァイオリニスト・ケリーの奏で…
バーバラ片桐 小路龍流
2011年刊、あらすじにピンときて購入。 残念ながら電子書籍では挿絵なし。 謎の攻め×インターポール・美術特捜班所属の受け、作中で語られる幾つかの名画の薀蓄、絵画を盗むという脅迫状といった掴みからして、自分好みのツボが散りばめられていた。 でも、この話怪盗ものじゃなかったのね… 舞台がロンドン、パリから中東の王制国家・ベネダンへ移ると共に、ディラン自身の素性や彼が幾つもの絵画に拘る理由…
ホン・トク
2021年刊。 絵が綺麗だなと気になっていた作家さんなので、単行本化を機に買ってみた。 電子書籍だと多分残念な思いをするだろうなと考えて、紙コミックを取り寄せ…お察し下さい… まさにタイトル通りのメス堕ちに特化した短編集だった。 収録作については、ちるちる上のデータベースや他レビューにて既に挙がっているので省略。 確かに絵は綺麗だけど、中身はBLというよりもう完全なエロ本だと思うぞ。…