ココナッツさんのレビュー一覧

仁義なき嫁5 ~新婚編~【新装版】 小説

高月紅葉  中田恵 

後編の序章の雰囲気と余裕のないエロ

出だしから甘い!
佐和紀が床の中で周平の刺青を綺麗だなと言うと「おまえの顔には負ける」とか言っちゃうわけで…もう、わたし悶えました!
さすが色事師!

一巻で結婚した周平(攻)と佐和紀(受)。
周平は大滝組の若頭補佐で、次期組長候補から外れるために、男(佐和紀)と結婚しました。
佐和紀は出生の複雑さで、女として戸籍登録されていますし。
五巻はその半年後のお話で、五冊で半年というスロー…

1

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

童話、幸福の王子とは違う未来に向けての成長

『言ノ葉』シリーズ、第三巻です。
個人的には一番好きなタイプのカップルでした。
わたしは二巻の攻めが苦手でしたので。

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受けは、『心の声』が聞こえる20歳のカンナ。
同様に『心の声』が聞こえた母親を幼い頃亡くし、その後親戚の間を転々として育ちました。

攻めの額田は、カンナの引っ越してきたアパートの住人で26歳。
実像は無口、そして『心の…

11

金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

不思議系攻めはお好きですか?

夜光さんの三大不思議さん系変人攻めの一人、紀ノ川の作品です。(勝手に決めつけました)
紀ノ川大好きですので、読み終えるのももったいないですし、ガッシュ文庫なのに表紙裏にSSがないのはひたすら残念。
最近読み返してみました。

**********************
受けの良麻は、若い頃の新城和成(前作の受け)と似た容貌の青年。
ある目的のために、紀ノ川へ近づこうと必死になっていま…

3

オオカミの言い分 小説

かわい有美子  高峰顕 

策士な攻めにズキュンきた!

かわいさんは今年に入ってたくさん本を出されています。
個人的には、この作品が今年の中ではわたしのスマッシュヒット(古い?)でした。
実はこちらの作品は雑誌掲載を読んだことがあったので、なかなか購入せずにいたんです。
かわいさんには『甘い水』でハマり、まだ単行本としてまとめられていない作品も読みたくて中古で入手していたので、わざわざ買わなくて良いかなあなんて思っていたんですよね。
でも、買っ…

2

ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

文庫化待ちきれず

わたしのイメージで水壬作品は『痛い』なのです。
最初に読んだのが『ラブシーン』だったせいでしょうか。
こちらはエスコートシリーズの二作目です。
が、毎巻メインカップルが違うとお聞きして、一番好みなカップル(年上で飄々とした攻と健気受)であるこちらをチョイス。

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受けの律は落ち着いて見えてもまだ19歳の青年。
現在は秘書として働いています。…

7

FLESH&BLOOD(20) 小説

松岡なつき   

生還に乾杯とありがとうを伝えたい

『FLESH&BLOOD』の20巻です。

出だしはスペイン組の航海。
陸軍や徴兵された者たち、海に不慣れな者たちの招く不幸の一端は、やはり自分大事の貴族たち。
スペイン組の描写はこの手の話がどうしても多いので、気が滅入ります。

かといって、イングランド側もまだジェフリーの体が回復できていませんのでわたしの心はすっきりとは晴れませぬ。
でも、一歩また一歩と進む、もう二度と諦…

2

わけも知らないで 小説

久我有加  やしきゆかり 

男前攻めに陥落する受けとわたし

答姐でお勧めいた久我作品。
わたしはまだ三冊しか読んでおらず、読んでいない作品がてんこ盛りだった作家さんでした。
しかも最近ではまったく手を出していない方でしたので、この機会にと思いとりあえずシリーズではない短編から。
こちらはちるちるでは評価低めですが、わたしは今まで読んだ久我作品で今のところ一番好きです。
前半は攻め視点、後半は受け視点。
攻めのみ関西弁なので、オール関西弁よりもとっ…

1

ゴールデンハニー 小説

玄上八絹  御景椿 

トラウマとの対決と愛のバランスが最高

『しもべと犬』のシリーズで、公安外事課が舞台の前作『ゴールデンビッチ』の続編です。
もうもう!お勧めいただいて感謝感謝なシリーズですー!

攻めは変わらず、公安外事課の捜査員、大吾。
受けは人造人間のクラウディア、コードネーム・ゴールデンビッチ。

シリーズ通して受けは今のところ人工的に作られた生命で、警察犬の能力を組み込まれた『犬』と呼ばれる人間です。
『犬』には飼い主とされる管理…

2

ゴールデンビッチ 小説

玄上八絹  御景椿 

一作目より断然読みやすい!導入編としてもお勧め

『しもべと犬』のスピンオフ作品です。
答姐で教えて頂いて、玄上さんの文体の読み辛さはあっても内容がひじょうに魅力的だったため、スピンオフにも手を出した次第です。
しかし、わたしの大好きな竹美家ららさんのイラストではなくなっていて、すごく残念です(涙
御景さんの描かれた攻めキャラは、ひたすらイメージ通りではあるのですが…シリーズ通して同じ方の方が良かったなーと思っております。


攻めは…

5

FLESH&BLOOD(19) 小説

松岡なつき   

表紙がすべてを物語る

F&Bの19巻です。

前巻は海斗が現代から戻り、ナイジェルと合流したところまででした。
はー、やっと帰ってきましたよ。
ただすれ違いで、ジェフリーは拷問で弱った体で牢へ再び拘束されていました。

ヤンたちが前巻同様、一番初めに書かれています。
ヤンがラウルに従っているのは、己の体よりも大切なものの居場所を探るまでの時間稼ぎのようなものです。
それが解決に近づきました。

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