crystさんのレビュー一覧

覇狼王の后 上 小説

宮緒葵  yoshi 

可もなく不可もなく

宮緒葵先生の文章なのは感じられるのですが、このところ見受けられる犬どこ行った?感はますます強くなっていました。
実力のある作家さんなのでまだ読めるのですが、内容としては定番で今のところ目新しい要素は見当たりません。この作家さんの良さは「そうくるか!」という驚きの部分だと私は思っているので、下巻を楽しみにしていますが、この上巻ではその気配すら感じ取れません。最近の時代物でも伏線があからさますぎてあ…

4

Loved Circus コミック

朝田ねむい 

予想外の面白さ

「兄の忠告」があまり好みじゃなかったのでナナメに見てたんですが、悔しいくらい面白かったです。ほかの方もレビューされているとおり、人間ドラマの部分が強く、そしてまた面白いんですよ…。残りページが少なくなるのがもったいなくて、もっと読んでいたい気分にさせられました。
まぁ一応読んでみるか、くらいで読んでいたのに本当にやられた。悔しい。負けた気分になってしまった。くそう。
ジャンク・無国籍な雰囲気と…

0

奈落の底で待っていて 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

宮緒葵 ディアプラス文庫進出記念本

今回の犬はたとえご主人様であっても自分の要求に従わないなら牙をむく、我慢の効かないタイプ。ご主人様とのわずかな思い出だけを糧にしてきたせいで飢え過ぎて暴走気味。しかも体格・財力・地位と大型なので深窓の令息だった飼い主様も手を焼いている様子。リードを引きちぎる勢いで敵とみなした相手に襲い掛かろうとするので、線の細いご主人様の悩みは尽きなさそうです。が、ダメな犬ほどかわいいというところに落ち着く宮緒作…

5

愛の蜜に酔え! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

古典的少女漫画+α

以前読んだものを細かい部分を忘れていたために再読。初回は読後浸りすぎてレビューできませんでした。再読してやっと冷静になれたのでレビューを。

このシリーズでは定番の健気受がこれでもかとつらい目に合う展開にロミジュリ要素も加わってお話を盛り上げてます。完全にすれ違って受けは記憶喪失、引き裂かれるも未練たらたら一生お前を…という攻め。ここまでだと70年代少女漫画王道展開。
しかし見どころはここ…

4

騎士陥落 小説

西野花  Ciel 

変にブレーキかかってしまった

「くっ殺」「即堕ち」ものという予備知識ありで読みました。
で、あとがきに担当さんにあまりにも早く堕ちすぎなのでは、と言われてしまい、西野さん的にはずいぶん粘らせた感覚だったとあったのですが…。
 私的には西野さんの感覚に同意です。「即落ち」をテーマに描いた割には我にかえってうだうだする場面が無駄に多い。西野さんのエロは潔いところが好きなのですが、これは潔さに変にストップがかかった感じで、どうに…

8

獣の月隠り 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

睦月はもっと甘やかされるといいよ

新書版既読でSS目当てで購入。
本編はあまり手を入れていないとのことでしたが、再読のせいかそれぞれのエピソードがより鮮明に感じられました。
書き下ろしは「獣のおとぎ話」(月貴×睦月)9Pでした。

たった9Pでしたが、堕ちた睦月が再び人の姿を取り戻したその後のお話。もちろんラブラブなので、わかってはいたけれどほっとしました。一度睦月が人の姿を失ったことで、月貴が自分の気持ちに素直になってい…

4

調教は淫酒に濡れて 小説

砂床あい  小山田あみ 

幸せの進化

1作目もものすごく濃厚でよかったですが、こちらはさらに甘さアップしたこってり濃厚な面白さ。すでに出来上がった状態なので安心して読めますし、ティータイムにピッタリなデザート作品でした。最初のシーンで「ああ、こんなお話だったな」と世界観をしっかり思い出させてくれるので前作を読み返さなくてもすんなり入れるあたり、読者にやさしい作りになっていました。

潤音に初めてのおともだちができる?という部分があ…

3

禁断の罪の果実 小説

いとう由貴  みずかねりょう 

健気な伯爵がかわいい

記憶喪失モノというだけでも切ない予感はありました。やっぱり切なかった!
記憶を失う前に一度告白して攻め様は振られてしまうのです。でも、振られ方もすごく健気。友人としてなら、という受け様の言葉に友人でもいいから、と必死で我慢してよい友人であろうとする攻め様。最近読んだものに拉致凌辱当たり前の強引俺様攻めが続いていたので、心洗われるような健気さに思えました。
意識を失い寝たきりになった受け様をかい…

0

b-BOYアンソロジー エロとじ♥ 淫 小説

落ちる受けを堪能

「悦」がよかったので遡ってこちらも読んでみました。なかなかよかったです。というわけで、さらっと全作品紹介を。

「愉悦の跫音」水戸泉/門地かおり
叔父×甥の触手もの。淫靡です。門地さんの絵が雰囲気に合ってます。

「愛されすぎて」愁堂れな/Ciel
アイドル5人グループ内での5P。ピンク総受け。甘々・キラキラ系にちょっとスパイスあり。

「黒い食卓」犬飼のの/小碌
ヤンデレ・双子…

1

悪徳の褥 小説

中原一也  陸裕千景子 

大人飼い主×鈍感ワンコ受け

捕まえてごらんとばかりに受け(だけじゃなく周りもだけど)を翻弄する攻め様が見事でございました。過去のせいでねじれていた受けを素直にするにはこのくらい滅茶苦茶に振り回さないとだめだった、ってことでしょう。いつでも余裕で翻弄してくれる攻め様、かっこいい!大人飼い主攻め×屈折ワンコ受けでした。
追いかけている間のワンコぶりがかわいかった~。受けが嫉妬したり焦ったり、一途に追いかけて翻弄される様が楽しか…

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