M+Mさんのレビュー一覧

背徳のコンシェルジュ 小説

妃川螢  朝南かつみ 

セレブ×庶民

1冊すべて表題作で、啓(受け)の視点でストーリーは進みます。

啓は大学を中退して、一流ホテルでコンシェルジェとして働いています。VIP客の「ありえない要望」にも笑顔で対応し、人が喜んでくれることにやりがいを感じていたところ、ホテルのオーナーの友人であるマクシミリアン(攻め)に突然専任になれと要望されて…という話です。

啓にはお金が必要な事情があり、金でカラダを買うという客の誘いに一瞬揺…

3

回転ドアのきもち 小説

坂井朱生  桃月はるか 

遠距離恋愛後のすれ違い

1冊すべて表題作です。知央(受け)の視点でストーリーは進みます。

知央は、大学時代に周防(攻め)に告白されて恋人同士になります。3年の遠距離恋愛を経て、これからは傍にいられると喜んだものの…という話です。

遠距離恋愛は周防を最優先にしていたのですが、なまじ距離が近くなった分「いつでも会える」と油断してしまい、危機が訪れます。

この知央の油断もですが、「自分がしたいからしているけれ…

0

ぬくもりインサイダー 小説

火崎勇  みずかねりょう 

主人公についていけるかどうか

表題作の長編と、ショートの2作品が収録されています。
どちらも姫井(受け)の視点でストーリーは進みます。

「ぬくもりインサイダー」
姫井は、物の残留思念を感じ取る能力を持っていますが、周囲には隠しています。ぽやぽやとした姫井が、ある日引き取った服から自分を愛してくれている相手がいると分かり、市田かなぁと思ってドキドキしていたら彼には恋人がいて、独り相撲にしょんぼりしていたら実は長谷川(攻…

5

優しく奪わないで 小説

きたざわ尋子  広乃香子 

「優しくせめないで」の続編

「優しくせめないで」の続編。
2002年のノベルス版に書き下ろしショートが追加されています。

中編2作品、ショート1作品が収録されています。
真宮(受け)が主人公なので視点が多いですが、倉木(攻め)の視点もあるので、二人の心情が分かりやすいです。

「冷たくふれないで」
恋人になってから数日後。真宮は、倉木に強引に事を運ばれて同棲をすることになります。カラダの心配をするような甘い生…

1

ムーン・ガーデン 小説

火崎勇  須賀邦彦 

仕事モノ好きにお勧めです

1冊すべて表題作で、北条(受け)が主人公です。

一方だけの視点ですと、終盤で相手の怒涛のような「実は…」の告白に白けてしまう場合もあるのですが、この作品は北条は気が付いていないけれど、読者には分かるという伏線がしっかりあって良かったです。

初回で北条のカラダを求めるという忍足(攻め)ですが、それ一回限りで尾を引きませんし、仕事の姿勢も真面目。遊び人ということもなく、あらすじや表紙イラス…

0

花の檻 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

主人公は能楽師

表題作「花の檻」と続編「花の影」の中編2作品が収録されています。
どちらも左近(受け)の視点でストーリーは進みます。

「花の檻」
次期宗家である橘平(攻め)の要望により、左近は過去の醜聞から遠ざけられていた舞台へ呼び戻されます。橘平の一途な愛に応えて恋人同士になるという内容です。

「花の影」
一緒に檻に入ろうと決めて、橘平と付き合い始めた左近ですが、思うように回復しない肩や先代の…

3

傷だらけの恋情 小説

火崎勇  梨とりこ 

パンツの辺りが好きです

1冊すべて表題作で、亮司(受け)の視点でストーリーは進みます。

亮司は、ろくでなしの兄に殴られ、金を奪われる日々を送ります。隣人の笹子(攻め)と知り合い、恋愛感情を抱きますが、兄にヤクザへ売られてしまい…という話です。

亮司は傷だらけの不憫な状態になりますが、笹子が原因でないですし、強姦も未遂なので、痛い系が苦手な私にも読みやすかったです。
亮司を痛めつけた者達はそれぞれ懲らしめられ…

2

FAKE second 01+02 コミック

真東砂波 

新キャラ登場の続編

商業作品「FAKE」の続編。1冊目と2冊目の再編版です。
同じ「second」でも番外編の「BACK STAGE PASS」(BSP)とは別シリーズで、本編のような位置づけらしいです。

捜査一課に所属するいつものメンバーへ、バークレー署長から新しく立ち上げる班「特別犯罪捜査班」(SICU)に加わるように提案があります。

上司が立花海斗(通称「カイ」)になり、タヌキ課長は退場。新班とし…

0

FAKE second 03 コミック

真東砂波 

続編3冊目

商業作品「FAKE」の続編3冊目。
同じ「second」でも番外編の「BACK STAGE PASS」(BSP)とは別シリーズです。

内容は少年3人の殺害事件。事件発生し、解決してます。

悲惨な事件ですしグロい場面のはずなのですが、本編よりさらにパワーアップした軽快な展開と、いつものメンバーの面白い会話で、暗い気持ちになることなく読むことができます。

食欲をなくしそうな事件につ…

0

愛の罪 恋の罰 小説

ふゆの仁子  佐々木久美子 

単独の短編3作品

連作かと思ったのですが、単独の3作品でした。
同じ会社勤務や店の常連だったりと登場人物のニアミスはありません。
ただ、共通点を感じたのでまとまりのある1冊に感じました。

「我慢できない」
鷹野(攻め)視点。輿水(受け)とラブホテルで過ごすことになります。我慢しようと努力する鷹野が微笑ましかったです。

「制御不能な欲望」
衛藤(受け)視点。ライバルと思っていた堀水(攻め)に拉致さ…

0
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