chikakumacoさんのレビュー一覧

33歳パパ、発情期の息子に交尾を迫られています!? コミック

サンチェ 

こじゅは仔犬の時こそ可愛い。

獣人と人が暮らす世界。静は、捨てられた仔犬を拾う。仔犬だったその子は実は獣人だと分かり、人よりも優秀だと言われる獣人に将来稼いで貰えるかも?という、若干黒い希望を抱いて、静は親代わりとなり育てる事にする。
獣人あるあるで、発情期を迎えたこじゅは、大好きな静の身体を舐め回す。
父親として戸惑うものの、外で他人様を襲って犯罪者になられては困る、と思った静は、身体を差し出す。というか、文字通り尻を突…

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錆のゆめ 上 コミック

久間よよよ 

神も。仏も無いものか。

思っていたよりずっと。胸クソだったので、怯んでしまう。
前から興味を持っていたけれど、皆さんのレビューが不穏で。手に取るのは憚られたので。
自分がビビりーなのは分かっているので。私はまず、後日談という「錆のゆめ・右」から読んで。心を落ち着かせてから、本作を手に取った。
たどたどしいけれど、温かな気持ちにさせてくれる、としおさんと「しんどお」の。甘くて優しい何気ない日常。この優しさに辿り着くま…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

やがて哀しき。花の散るらむ。

さて。そこそこ私の予想は的中して。結構悲しい。
やはり千代森の主人、環は叶わぬ想いを結城子爵に抱いていたのだ。
後半は彼等の恋の、想い出と結末が描かれている。環が今、こうなってしまった経緯にも。
因果関係があるとして、語られている。

環は寂しかったのだ。決して手に入らない恋。だから。
伊月を育て、側に居て欲しかったのに。伊月は芳野を愛してしまう。そればかりか。芳野と出て行けないのなら…

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その世のどこか、常夜の楽園 コミック

鯛野ニッケ 

世界とは人とは。こんなにも美しい。シンの冒険、再び。

うーん。前作の、シンの冒険譚が美しいものでしたので、相当期待してしまった様です。
まず。薄幸の未亡人みたいなルックスのヤシュムの末枯れた色気。ああ、ニッケ先生はこういうキャラデザもお好きな方だった。と、何となく思い至る。この手のキャラが個人的にはあまり好きでは無いことも相まって、勝手ながら残念に思う。
読み進める内に、ヤシュムの疲れ切った様子の理由が明かされて行く。
前作の舞台であったオライ…

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愛欲調教 コミック

上川きち 

痛いのは、身体か。心か。

いたたっ。とにかく痛いっ!ニップルピアスと尿道プラグをチェーンで繋いで、引っ張り合いながら泳ぐ。
颯は痛い方が感じるみたいなのだが、そんな身体にしたのは櫂人。
抵抗していた筈なのに。執拗な責め苦にいつしかそれ無しではいられなくなった身体。
颯は何を見ても、何をしていても、物欲しげに虚ろな目付きになって行く。

上川きち先生の作品にしては、徹底的に痛いので、途中辛くなりました。
これまで…

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嫌い、大嫌い、愛してる。 コミック

ARUKU  

この世の果てに見出した純愛の陰には。

発行当時、神評価のうなぎ登りに圧倒されて読んだんだけど。
やっぱり何というか。再読して確信めいたものを感じてしまう。
ARUKU先生は何か、女性性というものに非常な嫌悪を感じてらっしゃるのか。
いつも大体女性というものを「完全なる悪」の様に描かれていて。
それがもういたたまれない。
アンデルセンが失恋の痛みとか、もしくは母を敬うあまり他の女性を嫌悪したとかで、
とにかく不幸な結末の女性…

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狂い鳴くのは僕の番 コミック

楔ケリ 

その啼く声は切なくて。心が咽び泣く様で。

痛々しい。ずーっととにかく痛々しかったです。
Ω 性である事を利用して、権力を得ているかの様に振る舞っている烏丸は、その細い身体を壊しそうなくらい、乱暴に抱かれて陵辱されて。自分にはそれしかないと思い込んでいる。
高羽は、自分を産んだΩ 性の父が、番いと寄り添う事など無く、乱れた生活をしていた事で、不遇な子供時代だった。その事で、Ω 性を苦手に思ってもいるし、そんなΩ のフェロモンに本能で惹き…

5

不実とエディプス コミック

碧本さり 

エディプスは父を知らない。

うーん。BLで親子丼とは、まぁまぁあるんだけれど。何だろう。このモヤモヤ感は。
映画監督で有名人気俳優である柾は、新進の二世俳優である我が子・涼を俳優として、また自分が監督を務める作品をより良いものにする為に。
涼の嫉妬や剥き出しの愛執、湿った色気を引き出す為に。長く愛人として付き合っている楓を使う。
楓は父の愛人であり、涼の母親代わりでもあった。
父と楓の激しい睦み合いを子供の頃から覗き…

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はだける怪物 上 小冊子付特装版 コミック

おげれつたなか 

好きな人の一番になりたい。

うーん。同時収録の「薊」が苦しくて無理。
「錆びた夜でも恋は囁く」で、暴力彼氏かんちゃんが「怪物」になるまでがつぶさに描かれていて。苦しいやら恐ろしいやらで、胸が締め付けられてしまう。かんちゃんはただ仕事のストレスを弓にぶつけていたわけでは無い。父が出て行った家で母を助け、妹を希望の大学へ行かせる為にブラック企業で我慢をする。自分だけが我慢さえすれば。そんな一生懸命さがかんちゃんを追い詰めてしま…

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はきだめと鶴 コミック

キタハラリイ 

どうしてまた、恋をしてしまうんだろう。生きたいと願う声にならない叫び。

一読して、無理だったので。「しゅみじゃない」評価したまま捨て置いていました。
今なら。「萌」くらいな評価が出来たけれども。クールなこの制度は1ヶ月以上も経つと変更なんてさせてくれない。
そのまま2年ほど本を開くことはありませんでした。ちるちるの右上にピックアップされているのを見て、久々に手に取ってみました。当時の私にとっては、胸が痛くて。ショッキングな内容だったのですが、細かいところまで全て覚…

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