BLアワード2021|ちるちる

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商業BLの祭典BLアワード2021!!

BEST 小説 1位

生きるとは?仕事とは?これは人生の物語

「パブリックスクール-ロンドンの蜜月-」

ポイント:
2224pt
著  者:
樋口美沙緒
イラスト:
yoco
出 版 社 :
徳間書店
シリーズ:
キャラ文庫
発 売 日 :
2020/1/28

副題の甘々感に反して、泣かされた読者が多かった今作。イギリス、そして日本での紆余曲折を経てついにロンドンに帰ってきた礼。2人の蜜月が始まる♥ と思いきや、厳しい現実が立ちはだかります。日英の仕事観の違いや、仕事としてアートを扱うことの葛藤。これは1人の男の子の人生の物語なのだと思わされます。

樋口美沙緒先生からのコメント

こんにちは、樋口美沙緒です。このたびは栄誉ある賞に『パブリックスクール -ロンドンの蜜月-』を選んでくださり、心から感謝いたします。この投票の向こうには、大切な一票をどの作品に投じるか悩み、気持ちをこめて選んでくれたあなたがいる、ということ。この場を設けてくださったスタッフの方々がいるということ。この作品を書ける環境と支え、自分の心があったということです。そのすべてに、感謝しています。ありがとうございます。

ユーザーの声を紹介

2人の深い愛がたまらない!

溢れる愛に心が締めつけられ、涙で文字が見えなくなる。感動的な素晴らしい作品。
思い出すだけで美しい情景が浮かび、物語の世界に引き込まれる。
魅力的な登場人物から気づかされることが多く、もはやBLというジャンルだけでは括れない。
美しい絵が作品を更に魅力的にしている。
ペガサスさん

英国の貴族社会や芸術世界における習慣と差別、社会情勢や役割などが織り込まれとても楽しく読めます。
心の葛藤や揺れ動くそれぞれの発言にも心打たれ、愛を渇望し、愛がどれ程に大切で生きる糧なのかを訴えている素晴らしい作品です。
じゃねこさん

エドと礼のその後が読めるなんて!信頼関係や絆が深まったエドと礼は、この先もずっとこうやって2人で生きていくんだろうなと思わせてくれる1冊でした。礼のお仕事が中心だったので、もっと誰にも邪魔されずにイチャイチャする2人も見たかったけど、要所要所に愛が詰まっていて幸せでした。
kikiiiiさん

エドの背中を追っていた礼が、エドと並んでこれからの人生を歩んでいこうとする決意とか、礼のもつ真の強さみたいなものにジーンとしました。そんな礼を全力でかつ紳士的に、でも愛情たっぷりに支えるエドの愛にも震えました。デミアンの作品にもとても感動して…もっともっと二人の行く末を見ていたいです。
SHINE89さん

第1作目-檻の中の王-からずっと大好きなシリーズです!エドと礼が辿り着いたハッピーエンドのその先イギリスでの現実は礼にとって厳しく、2人の蜜月は決して甘いだけではないけれどエドの深く大きな愛により2人の未来に繋がるラストは涙無しには読めませんでした…!この2人が大好きなので是非続編熱望です!
匿名さん

恋愛を含んだふたりの人生の話でした。生まれも目の色、髪の色も持っている物も異なるふたりが共に生きていくという答えを見せていただいたように思います。カプや設定だけ見ると商業BL小説の王道のようですが、樋口先生の小説はそれで終わらない、設定すらただの設定のひとつと思わせるようなキャラ造形と物語の深みがあって、絶対買う商業BL小説です!これからも応援しています!
匿名さん

パブリックスクールシリーズはどれも大好きですが、ロンドンの蜜月とても心に響きました。エドと礼が共に生きていくことはどういうことか、シリーズを通して描かれてきましたが、今回もとても丁寧に描かれていて素晴らしかったです。エドだけではなく、デミアンやロブとのできごとを通して礼の誠実な性格と他人への深い愛が感じ取れていっそう礼が大好きになりました。BL小説を読むのは初めてだったのですが、本当に出会えて良かったと毎日噛みしめています。
匿名さん

仕事の奮闘はエドとの関係「対等でありたい」という思いから遠く、何も持たない自分に日々落胆していく…そんなレイが「持てるもの」の意味を理解し覚悟を決めた時、初めてエドと対等になったんじゃないかな(本人は否定するだろうけど)。
そして最大の「愛」!エドが使える力を、レイが声を出すまで待ってる!エドが!あの、エドが!自分を抑えるエドの姿に痺れます!2人が魅力的に成長し、またひと回り大きな人間になっていく過程に天を仰ぐことしかできませんでした。
現代アートの世界が舞台でしたが、レイのセリフで「いろんな表現がありアートもその一つ。それが少なからず誰かが生きる助けになる」とありました。コロナ禍の中、胸に響く言葉です。
kapyさん

苦しくても奮闘する2人にキュン♥

パブリックスクール5作目。エドと礼の完結も学生時代とは変化し、お互いを自立した大人同士として共に歩んでいこうとする2人の姿に胸が熱くなりました。エドが1歩も2歩も引いて礼を見守る姿に大人の男の格好良さを感じました。
ちゃーぼぅさん

結ばれてハッピーエンドじゃないところがこの作品の良いところ。その後のレイの仕事を探す上での苦難や、立場を利用して支えたくても、レイのことを考えるとうまく支えられないエドの苦しさ。それでも一緒にいられる幸せ。読み応えのあるシリーズです。
くますけさん

久しぶりにBLに戻って来るきっかけになったシリーズです。恋愛だけでなく、人生そのものからパートナーとの在り方を考える、夢のその先の重厚な物語で、とても読み応えがありました。何度も読み返す小説は本当に久しぶりです。憂慮する事の多い毎日の中で、彩りと幸せをくれた、大切な一冊です。
AOUさん

もうBLを超えた作品だと思います。イギリスに渡った礼、仕事は挫折と試練の連続で、読みながらひりひり痛くて辛かった。彼は精神的にものすごく成長したんではないでしょうか…。
私は現代アートについて無知ですが、この作品を読んだ限りで、打算がなく純粋な目で作品や作家を見る礼のような存在は、アートの世界でとても貴重なんじゃないかと思いました。私欲がなく、利己的にならず、人に寄り添う心を持つ礼の素晴らしさが、今回やっとわかった気がしました。
匿名さん

初めて読んだBL小説が樋口美沙緒先生のパブリックスクールでした。エドと礼、2人を取り巻く他のキャラクターもとにかく魅力があって大好きです。恋人同士となってこれから2人で暮らしていく中で、甘々な話から、礼の仕事やエドと共にすることの苦悩と向き合っていかなければいけないお話にとても元気をもらいました。礼がとっても強く勇敢で、どんな時も前向きに、エドと居られることを望みながらも自分の歩む道を見据える姿に魅力がありました。
これからもずっと2人のお話を読みたいです。
ゆいまーるさん

ずっと気になっていたパブリックシリーズをつい最近ようやく読み始めさせていただきました…!!現在どハマリ中です!
パブリックスクール時代から通して読んでいて、彼らがどんどん成長していっていて、様々なことに苦しみながらももがいて生きていて、彼らの考えていることとか感じていることを読みながら自分でも気付かされることが多く、勉強になるなと思いながら読んでいます。
文章が下手で申し訳ないのですが、パブリックスクールシリーズを読んでいて、沢山元気を頂いています!本当にありがとうございます!!これからも応援しています!!
れんさきさん

あまりにもこのシリーズが好きになり、電子で買っていたのをこの巻から紙で買い、その前のも全部紙で買いました。差別とか乗り越えられない壁とか東洋人だからあまく見られたりとか、カナダで生まれ育っていまも住んでいる私には礼の気持ちがわかります。途中悔しくて読むのが苦しくなりましたが続きが気になり最後まで読み切ることができました。読んで良かったです。理不尽な目にあっても頑張る礼に好感が持てました。最初は可哀想だと思っていたけど自分のすることに誇りを持っている姿が眩しかったです。そしてエドの礼にたいしての愛し方も凄すぎていつもびっくりさせられます。お互いいなくてはならない存在でその関係が羨ましいです。次回はラブラブの2人が一冊分読みたいです。
yuzumikanさん