パブリックスクール-ロンドンの蜜月-

public school

パブリックスクール-ロンドンの蜜月-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神72
  • 萌×29
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

7

レビュー数
10
得点
416
評価数
90
平均
4.7 / 5
神率
80%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥693(税抜)  
ISBN
9784199009785

あらすじ

美術系出版社に勤めていた中原礼の恋人は、イギリスの巨大海運業CEOで
貴族の御曹司エドワード・グラームズ。
長らく長距離恋愛を続けていた礼は、ついに会社を辞めて渡英し、
エドとの同居生活を始めることに──。
けれど、いざ仕事探しを始めた礼は、日本での経歴が全く役に立たない
厳しい現実に向き合う。
エドの名前に頼りたくない礼は、ひとり奔走するけれど…!?

表題作パブリックスクール-ロンドンの蜜月-

エドワード・グラームズ(28),英国貴族で社長
中原礼(26),ギャラリー勤務,キュレーター

その他の収録作品

  • 展覧会と小鳥

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数10

No Title

礼の仕事とデミアンのアートに関してが7割位でした。
もう少し甘さがあっても良いかな、今まで一番大人な作品なのですが礼の子供っぽさと少しミスマッチに思いました。

最初はエドの口添えに近い形でギャラリーに就職する礼ですが、盗作騒ぎなど色々な騒ぎが出てきます。
礼は今回で闇に足を一歩踏み入れましたね、着々とエドの思惑通りになってる気が。

サイラス最初大嫌いだったのですがこのシリーズで一番憐れでさすがに同情です。

0

各所で涙あふれました

読み始めた途端、随分久し振りだというのにこのシリーズの空気感を思い出し甘く幸せな気持ちにさせてくれる。
これって凄いことですよね。


今回はイギリスでの礼の仕事にスポットが当てられていましたが、深みある描写に一緒に嬉しくなったり心痛めたりと夢中になりました。
共感し感情移入させてくれる魅力がありすぎる!!!

このお話を通して誰もが何かしら思い出したり考えることがあったのではないでしょうか。
自分に通じるものがあり思わず泣きたくなる何かを私はかなり味わいました。
正論だの合理的だの頭では分かるけどそうなりたくない気持ちだったり、圧倒的な力の違いを感じつつも対等でいたい気持ちだったり、いくら愛してくれているからこそとはいえ、自分の心が納得できないことだったり…。


また舞台は日本からイギリスへと戻っています。
考え方や価値観の違いに戸惑う礼の気持ちがことごとく分かり本気で応援したくなりました。
日本人ならではな気持ちをこんなに色濃く書きつつも、相変わらず英国側の表現も巧みで、先生本当は何人なの?と疑いたくなりました(笑)

アートに特に興味のない私でもその魅力が伝わってくるし、デミアンのこともむちゃくちゃ好きになってました…!あんなに扱いにくい人間なのに、同じく愛おしいと思える人間性を見事に書ききってくれている!

そして揺るがぬ強大な愛と共に寄り添ってくれているエド……末長く二人で幸せに暮らしていくビジョンが見えます。
今回も素晴らしいお話でした。

自分の生き方についても、なんだか前向きになれる気がします。

このシリーズは読み終わった後の胸いっぱい感が半端ないですよね。
今回も大事にしたいと思える一冊でした。

2

愛とは苦しくも愛おしい

パブリックスクール4作目。
この2人の続編が読めるだけでも嬉しいというのに、ページ数の厚さに嬉しい悲鳴が出てしまいます。
今作は、あとがきにも書かれていた通り、中原礼という男の子の人生のお話でした。
樋口先生の筆力の高さが今回も見事。
タイトルに「蜜月」とありますが、想像するような甘々の蜜月ばかりではありません。
途中途中、読んでいて本当に苦しかったです。
それくらい、レイという1人の人間の人生が丁寧にリアルに描かれていました。


日本での仕事を終え、イギリスで暮らすことを決めたレイ。
海外で職に就くということ・差別や偏見・挫折・社会的に力を持っている恋人を愛するということ…
次から次へと試練と壁が立ちはだかります。
終始レイにとって辛く苦しい状況が続きますが、ポンポンと簡単に上手くいかない辺りが現実味があって非常にリアルです。
エドと出来るだけ対等でありたいと、自分1人の足でどうにかしようともがくものの、これがなかなか上手くいきません。
逆境に負けず、頑固なくらい誠実に立ち向かう姿が痛々しくも真っ直ぐなレイらしくて良かったです。
悩みに悩み、様々な困難に打ち当たった末にようやく辿り着いた答え。
やっとエドの愛に気付き、理解し、素直に受け取る事が出来たのかなと感じました。

良くも悪くも働いてしまうエドワード・グラームズという大きな権力に、レイは勿論のこと、エドも苦しんでいるんですよね。
本当はもっと頼って欲しかったり、そっと手助けをしたいのをグッと堪えて静かにレイを見守るエド…
前作よりも更に成長した姿が見られ、レイに対する深い愛が伝わりました。
内側ではきっとぐるぐるとしているのでしょうけれど(笑)
余裕があるように見せて、どうすればレイを助けてあげられるのかと物凄く考えていたんだろうなと思うと、なんだか可愛らしくてですね…
ホットワインのシーンもいじらしくて…
でも、シリーズ1作目と比べると紳士的で頼れるとても素敵な大人になりましたよね。
これからはお互いに愛し愛され、頼り頼られる存在となって生きて行けるのでしょうか。
今後の2人の生活ももっと追いかけたいと思いました。

そしてデミアン。彼無しでは今作は語れません。
レイだけではなくデミアンの成長物語でもありました。
前作で強烈な印象を与えたデミアン。
今作では思わず愛おしくなってしまうような部分も見えて来ます。
彼にも大きな出来事が降りかかりますが、前へと進もうとする姿がとても良かった。
あれほど頑なで、繊細で、複雑なものを沢山抱えていた彼のスピーチのシーンには息が詰まるものがありました。
いつか彼と彼の作品がもっと自由に羽ばたけると良いなと思います。


苦しいばかりではなく、蜜月な部分もあるのですが、今作はどちらかというとお仕事やキャラクターの成長がメインです。
そのかわり、ベッドシーンではレイがどんどんエドに開発されてとっても可愛らしい事になっていますよ。
2人のラブなシーンや、もう少しエドも出て欲しかったなあと思いましたので、神寄りの萌2評価とさせていただきました。
いつものパブリックスクール時代のメンバーがちょこちょこと出て来るのも嬉しかったです。
彼らの今後の生き方を楽しみにしつつ、春に刊行される続刊も楽しみに待ちたいと思います。

3

心が震えます

このふたりの続編が読めるなんて…
樋口先生ありがとうございます!

今作品は、ようやく英国に渡った礼が「エドに相応しい自分とは…」ということを軸に、ダミアンの自己理解と表現者としての葛藤や、人種差別やマイノリティの現実など苦しさがそこかしこにこめられ、いつもながらでありますが、とても深みがあるストーリーでした
ギル、オードリー、ジョナスの懐かしい面々に支えられ、礼が更に魅力的に成長していく物語に、どんどん引き込まれていきます そしてエドの果てしない礼への愛の深さとその行動力にも感嘆です!

これからふたりが紡いでいくロンドンでの暮らし、是非とも垣間見たいです。まずは、また1作目から読み返そうと思います!

1

この1冊だけでも素晴らしく面白い

シリーズを丁度読み始め順に読んでいき、ようやく新作まで読めました。
タイトルには蜜月とありますが、蜜月なんてとんでもないですね。ようやく二人のただ甘いだけの日常が見れるかと思いきや、今回も試練の連続でした。

今作から読み始める方は誤って買ってしまった方くらいかな?と思いますが、今作だけでも読めるつくりにはなっていたと思います。勿論シリーズ最初から読むのがおすすめ。

パブリックスクールの凄いところは、本編2作はもちろん、続編の2冊もただの番外編に留まらず作品として1冊で素晴らしく面白いつくりだということ。

レイがイギリスに戻り、エドと共に暮らしていく。この地で働き、生きていく。仕事をどうするのか、生きていく上では大事な問題です。もちろんエドがいる限り働かなくてもいきていけます。エドは絶対にそれでもレイを愛すと思いますが、レイはなるべく対等でいたいと考えている。たくさんの葛藤を抱えながら成長していく。

母親からもらった言葉が今もレイの中で生きていて、やり返す権力と知恵をエドがくれたとしてもそれを不用意には使わない。使うべきところで、正しく使う。素晴らしいです。

それからエッチなシーンも勿論あるのですが、レイがどんどんエッチになっていってたまらないですね。かわいいです。エドの嫉妬は今回は少なめかな。神シリーズです。

1

最愛の人のために

本シリーズは巨大企業の社長でもある名門貴族の御曹司と
彼の恋人で日英ハーフのキュレーターのお話です。

日本から英国に拠点を移した受様が絶大な力をもつ攻様と共に生きる為
様々な軋轢を受けながらも自分らしい生き方を見出すまでの本編と
受様の日本での最後の仕事となる前日譚を収録。

受様は母により天涯孤独となった受様は英国貴族だった父の親族を頼り、
英国に渡ります。受様が引き取られた家は攻様の実家で、受様は否応な
く英国の貴族社会の末端に組み込まれていきます。

受様は攻様の義弟としてして進学したパブリックスクールで貴族社会特
有の様々な軋轢に晒されながらも、誠実で真面目な人柄で徐々に自分の
居場所を見出していきます。

攻様は伝統を重んじる名門貴族の御曹司として、持てる者特有の寛大さ
と冷酷さ、そして孤独な心を抱えて生きていました。受様の存在はそん
な攻様の心を揺さぶり、受様もまた攻様に惹かれていくのですが、互い
の手を取る術を知らず、恋が成就するまでには多くの時間が必要でした。

日本の出版社でキュレーターとして働いていた受様ですが、攻様と生き
るために英国への移住を決意、最後の仕事となった国立美術館の企画展
も盛況のうちに終え、日本を旅立ちます。

そして向かった英国で受様は最愛の攻様と濃密な1週間を過ごします。
そして職探しを始めるのですが、日本での出版社勤務でのキュレーター
実績は英国では経験として認められず、美術館でも出版社でも全く相手
にされません。

英国では現代アートに多大な影響力を持ち、美術館顔負けの企画をも行
うギャラリーも多く、めぼしい出版社にほとんど落ちた受様はロンドン
市内でも大規模なトップギャラリーの1つ「スクエア・ギャラリー」を
訪れます。

訪れたギャラリーではチーフ・ダイレクターと対面しますが、受様の日
本での経験を悪くないとはいうものの日本のアート市場の未熟さを指摘
され、受様自身のアートに対する姿勢を質され、受様は打ちのめされる
のです。

すげなく門前払いされた受様でしたが、ギャラリストからの攻様の縁故
者を無下にできないという指示により、アシスタントとして採用が決ま
ります。しかしながら経験不足を指摘されている受様のギャラリー内の
仕事はデレクターの雑用係で、受様は1週間もすると個々で働いている
意味を見出せなくなります。

そんな中、ギャラリストが次の企画展を人気アーティストの競作とさせ
ると言い出します。1人は企画展に出資している投資家のお気に入りの
アーティストでしたが、もう1人は攻様をパトロンに持ち、受様と懇意
にしている気難しいと評判のアーティストだったのです。

どうやら彼は受様のために企画展への出品を打診してきたらしく、受様
が担当しするなら半年で新作を作成するというのです。ギャラリストは
大乗り気で受様も彼ならと担当する事となりますが、競作相手のアーテ
ィストまでもが受様を担当にと言い出して!?

英国の名門貴族の御曹司である攻様と彼の義弟として育った受様の恋を
綴ったパブリックスクールシリーズの最新作は、前日譚である雑誌掲載
作をおさめての受様の英国での新生活の始まりの章となります。

2人の恋が成就した3巻目の後にハードカバーでスピンオフが出たので、
2人の続編がまた読めるなんて思っておらず、かなりびっくりしました。
嬉しいほうのびっくりはいつでも大歓迎です♪

再び英国に舞台を移した2人の恋物語は2人の恋よりも、受様のこれから
の未来、生き方そのものに重点を置いたお話でたいへん面白かったです。

受様は日本での企画展を成功させて花道を飾り、名門貴族の御曹司であ
る攻様に相応しくありたいと意気揚々と職探しを始めますが、なかなか
上手くいきません。受様はパブリックスクール時代に散々受けた偏見や
差別に再び直面することになるのです。

攻様の紹介ならどんな職でも思いのままですが、名門貴族としても経営
者としても影響が大きすぎるし、受様はそんな攻様だからこそ彼の隣に
いるために自らの足で立たなければならないと思っていたのです。

そんな受様と受様を見守る攻様、攻様が出資しているアーティスト、
競作相手のアーティスト、そしてギャラリーの面々が複雑に絡み合い、
物語りは進んでいきます。

競作相手のアーティストの画策も先見の明のあり過ぎる(笑)攻様の対策
によって阻まれ、受様が選んだアートという世界にどう関わりたいのか、
アーティストとのどうやって関っていくのかという答えを見出すまで
ハラハラし通しでした (>_<)

受様を愛するが故に受様を苦しめる全てから遠ざけたいと願う攻様です
が、今回は受様が助けを求めるまで動こうとしません。愛する人に頼ら
れない辛さ、自分が動く事によって受様の気持ちを思いを踏みにじる事
になる事を恐れる攻様もまた裏ではすごく辛い日々を送っていたと思わ
れて、そんな攻様の愛にも萌え萌えでした♡

特定書店で頂けるペーパーがそのあたりの攻様の状況が語られていて
すごく良いので、ペーパーの付く店舗で買われる事をおススメします。

本作から4ケ月連続発刊が予定されていますが、4月ラストの刊行が
本シリーズの続編です。今からもうワクワクです (^O^)/

3

10周年おめでとうございます

文句なしに神でした。

今作は何でも持っているエドがその力を使わずに、礼が自分で決めて踏み出すまでをじっと見守っていました。

序盤は日本に居る礼と遠距離恋愛中のエド、ようやくイギリスに移住して来て2人きりで過ごす甘々な様子にエド可愛いと悶えながら読みました。

日本にいてもイギリスに来てもエドの名前で理不尽な思いをする礼でしたが、意固地にエドに頼ろうとしません。読者さえも危なっかしいとハラハラするのだからエドはいかばかりであったのかは、秘書のロードリー視点の初回限定ペーパーで語られてます。

ダミアンにアーティストとしての存亡の危機が訪れて、悩んで悩んで考えた礼はようやく愛するものを守るためにエドの力を借りる事を決心します。

それはこれからエドと対等にはなれないと言うことでもありますが、力があるのに礼から求められない事で傷ついて来たエドの愛に気が付いたからでもあります。

礼が礼としてエドの側にある為に、乗り越えなければならない壁でした。

献身的な礼の説得と友人達の働きによって危機を脱したダミアンも他者との関わりを持つことを始めました。

礼がエドの側でどう生きて行くのかを傷付き挫折しながら模索して、ようやく結論を出せたようです。

イギリスに行った事があるので空気感が凄く伝わって来て樋口先生は凄いと思います。

凄いボリュームなのに長いと全然感じませんでした。

続巻も4月に出るようなので楽しみにしています。

10

エドの紳士ぶり上昇

大好きなパブリックシリーズの新刊!
ということで過去作もおさらいしてから本作を読ませてもらいました。

レイがロンドンに来てからのお話でレイが就職に苦しんだり、エドの影響を痛感したりなどしています。
前作と比べると本作はレイの世界が広くなっていて、エドと生きていく苦労が現実感を持って感じられ、2人の関係性をよりリアルに考えることが出来たかなと思います。
また、エドの紳士ぶりと甘々な台詞レベルが上昇していて、こんなハイスペック紳士に尽くされたら
そりゃ転職活動とかどうでもよくなっちゃうよね。と納得。

ただ、私は学園時代のあの独特の世界観と雰囲気が好きだったなあと思いました。
狭い世界でのお話ではありましたが、逆にその閉塞感がレイはエドしか見えていない感があり
エドの独占欲も強くて、正直学園時代の作品の方が好きです。

時が経つにつれエドの束縛と傲慢さが少し薄れているように感じ
エドも成長しているんだなと思いつつ
個人的には樋口先生が産み出す執着心が強い変態度高めの束縛したがりの攻が好きなので
エドのそういう側面がもっと見たかった!という気持ちがあります。
すごく私的な性癖の話ですが。

2人のラブラブシーンがもっと見たい!
エドの嫉妬心溢れる姿をもっと見たい!
ということで、萌評価に致しました。

6

デミアンの成長とレイの覚悟

パブリックスクール、エドとレイのお話4冊目。雑誌掲載のお話34P+レイがロンドンにいってからのお話340Pほど+あとがき。レイがやっとロンドン行ったよーと安堵するかと思いきや、そんな訳なかったですね、相変わらずハラハラドキドキのどえりゃーずっしり来る二人の愛+デミアンの再生のお話でした。レイの辛い気持ちに引っ張られてちょっとキツかったので萌2にしました。

ヒースロー空港でエドに迎えてもらったレイ。エドったら「一週間休みとった、二人で過ごそう」とかって知人から借りた家にレイを連れて行って♡きゃっ♡
ここまでは良かった。
そっからはレイの試練試練試練試練・・・と続きます。頑張って気持ちを持ちこたえないと「イギリス人キライ!」ってうっかり言ってしまいそう。

エド、レイ以外の登場人物は
デミアン(ひねくれ者アーティスト)、ギル、オーランド、ジョナス(3巻までに既出の親友たち)、ヒュー・ブライト(ちょっとチャラ目なアーティスト)、新しい勤務先の関係者複数(ハリー、メイソン、ブライアン)、ロブ・サイラス(アーティスト)、ロードリー(エドの秘書)ぐらいかな。3巻までを読んでないと無理です。

++良かったところ

レイが苦しみ、エドも苦しむところは、想定内、勿論良かったのですが。
それよりなにより一番好きだったのは、デミアン。デミアンが自ら一歩前に進むところが猛烈に良かったです。

今回レイと同じように災難に遭うデミアン。ひねくれものの裏側にある繊細さを、今回レイと一緒に見つけて、レイ同様、愛おしく感じるようになりました。これから彼が作りたいと思うものを産み出し、レイがそれを最善の形で人々に届けられると良いなあと強く思います。そしていつかデミアンもレイ以外の誰かと一緒に歩もうと思うようになると良いな。

そして思った以上に可愛かったのがエド。あの傲慢ちきなエド。くそ憎ったらしかったはずのエド。
「ふっ」って鼻で嗤ってしまうほど、レイのことを必死に考え嫌われないように一生懸命あれこれ行動するのが、もういじらしいったらありゃしない。ああ可愛い。今までも可愛い側面を見せてくれていたと思いますが、今回も「ああやっぱりこいつ可愛い・・」と生意気にも思ってしまいました!

レイとデミアンとそしてエドの人生を共に祝いましょう。(そしてロブの人生も)
既刊読んでいる方は是非。まだ読んでいないという方は、是非1巻から。

9

礼の葛藤。アートへの姿勢。表には出てこないエドの苦しみが切ない…。

まず感じたのはエドはとても素敵な紳士になったなーということ。
以前のように礼に無断で手助けをして口論になったりすることはほぼなく。
身を切り刻む思いに耐えながら、ひたすら礼から助けを求められるのを待つのですね。

そんなエド側の想いは特典ペーパーで読めます。
本編じゃ見られないんですよ。というか…。
エドの出番が少なすぎませんか…???(;ω;)

ストーリーを動かす軸となるのが、
礼が英国で思うように就職出来ない苦しみ。
どこでもついて回る「エドワード・グラームズ」の重圧。
現代アートとは何か。礼のアイデンティティが崩れる音。
そしてデミアンと深い関係を築いていく描写が延々延々。

これらは英国で暮らすと決めた礼にとって最初に乗り越える壁だと理解は出来ます。

だ・け・ど!!!
私はもっとエドと礼が絡むところが見たかったんだー!!
礼が奮闘している間のエドの葛藤が本編にないのはモニャる…(;ω;)

出だしからマイナスなことを書きましたが…。
共に生きるために必要な強さ。権力との付き合い方。
持つ者と持たない者の格差を受け入れる覚悟。
いろんなモノに傷つけられながらも愛を貫く尊さ。

涙するシーンもあり、全体的にはとても良かったです。
神寄りの萌え×2評価です。


最初に収録されているのは「展覧会と小鳥」
渡英前の最後の仕事の様子や、礼との生活を心待ちにしているエドの様子が窺えます。
やっかみに当たられながらも大仕事を達成しエドが待つ英国へと旅立ちます。

英国に着いた直後はまさに「ロンドンの蜜月」…!
長く会えない時間が続いた2人は離れてるのが焦れったいとばかりにたっぷりたっぷり愛し合って。
いや~~~もう堪らーーーーん!!!って感じでニヤニヤが止まらなかった…(∩´///`∩)良き
あああ甘い。甘い。あのエドがレシピを調べてホットワインを作る姿とか愛に溢れておる+゚。*

しかし、ひとときの夢のような時間を過ごしたあとは、現実が襲ってきます。
日本での経験は英国ではなんの役にも立たず。
また「アートに対する哲学がない」とはねのけられ。
パブリックスクール時代に味わった偏見・差別・既成概念にまたしても苦しめられるのですね。

そんな中ようやく雇用してもらえたギャラリーも、
結局は「エドワード・グラームズと縁故」が漏れ伝わっただけの理由でした。

所詮エドからお金を引き出すために雇われたにすぎない扱いをうけ、
少しずつ足下から崩れるような毎日にアイデンティティを失いつつあります。
礼には理解しがたい価値観に「アートとは?」という概念にぶち当たって悩む日々。

そんな弱音をデミアンにポロリと零したところ、
ギャラリー内での礼の立場が一気に変わって事件が巻き起こりーーーと展開します。


あとがきを引用させて頂きまして…
「中原礼という男の子の、人生のお話と捉えていただけたら」と書いてありました。
確かにそうでしたね。大半がアートとの向き合い方に当てられていた気がします。

特にアーティストとの関係を大事にする礼の仕事スタンスは、
結果的にデミアンへ惜しみない愛情を注ぎ続ける描写に繋がるのですね。
礼の精一杯の気持ちを伝える術としてギュッと抱きしめ「愛しています」と。

上にも書きましたが私はエドとの生活や、
英国での生活のしずらさもエドと手を取り合って乗り越える姿を願ったので、
デミアンとの蜜月っぷりに少々淋しさを感じてしまいました…。
それが礼の仕事に対する誠実さ・姿勢だとわかるんですが…でも…でも…。

礼が奮闘している最中のエドの描写はあまりありません。
礼がしょんぼりして帰宅した時ににっこり出迎えて温かく優しく包み込むんで深い愛情を与える。
仕事の相談となると非常に合理的で礼を傷つけてしまうシーンはありましたが、
俺様のような荒っぽさが抜けて懐深い英国紳士の振る舞いに成長したなぁ…とジンワリ。

その裏では体調が悪くなるほど礼を心配していたのですが(※特典ペーパー参照)
礼視点の本編ではそんな雰囲気を一切感じさせなかったのが
エドの紳士たる所以であり、素晴らしさであり、不器用なところでもあり。

エドはいっぱいいっぱい苦しんでるんですね。
持ってる力を使っても使わなくても礼が苦しむのがわかるから。
だったら礼から求められるまで見守るしかない。
助けたいけど助けられない。
礼を泣かせたくないのに泣いてる姿を慰めるしかできない。
見守るのが正しいのか否かも本当はわからない。

そんなエドの本音をやんわりとアシストしたギルの言葉に泣きました。
2人の身分差はこの先一生付き合わなきゃいけない事実。
礼の清廉さはいいところでもあり、面倒な部分でもあるな…と思っちゃいました;

なので巻き起こる事件でよくやく礼がエドを頼った時はホッと。
(というか遅いくらいだよ~(;ω;))
そんでエドの周到さがカッコイイ。ちょっと怖いこともやらかしてたけどカッコイイ。
頼られた際はすぐさま動けるように準備してたのかとおもうと切なキュンなのですよ(∩´///`∩)
礼への愛が重いエドの姿にキュンキュンしっぱなしでした…!!!

というわけで初回特典ペーパー付きオススメします。
エドがお好きな方は絶対狙った方がいいですよー!!

ーーー(切り取り)ーーー
(Amazonでもペーパー付くから地方民でも大丈夫)
(初回限定ペーパー付きと書いてあるのを注文してくださいね)

18

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ