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表題作王を統べる運命の子②

ユリヤ・ルジ,25歳,王の剣
リオ・ヨナターン,16歳,王の鞘

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

『王の鞘』として七使徒に選定され、
煌びやかな王宮へ──。
魔術師ユリウスに会えるかも、と期待と不安に
揺れるリオ。けれど、登城初日に出会ったのは、
身分の低いリオを蔑み、使徒など不要と公言する
貴族たち。七使徒排斥の空気が漂う中、
ついに国王との謁見の日が訪れて…!? 
魔女がリオを狙う理由や、ユリヤの呪いの謎、
第二王子の行方──全ての鍵を握る、
失われた記憶に迫る、緊迫の王宮編!!

作品情報

作品名
王を統べる運命の子②
著者
樋口美沙緒 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009853
4.4

(149)

(103)

萌々

(25)

(11)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
17
得点
651
評価数
149
平均
4.4 / 5
神率
69.1%

レビュー投稿数17

壮大すぎる怒涛の展開に頭パニック!

何てところで終わるんだ。゚(゚´Д`゚)゚。
2巻は捲し立てるような怒涛の展開に目が回りそうでした。
次から次へと湧き起こる疑問と解決していく疑問ーー
物語の核心に触れる展開にハラハラし、ラストは涙です……

ーーネタバレしますのでご注意下さい。

王の鞘に選ばれたリオが王と謁見する機会が訪れ、
ドキドキのリオでしたが、王であるルスト・フロシフランは、何とあのユリヤ・ルジでした!
しかもユリヤの鞘であるリオを拒絶し、全く抱こうとしません。

ユリヤがリオに他の男と寝るのは自由だと言ったり、
「俺を愛さなくていい。俺もお前を愛していない」と冷たく突き放します。
あんなに優しく抱いていたくせに、あまりの変貌振りには怒りすら覚えました(`・д・´)
でもユリヤの言動にはすべて意味があり、とても分かりにくいけどリオへの溢れんばかりの愛があるのです。
それに、王としても非常に優れています!

結論から言いますと、リオは魔女が作った土人形です。
魔女が第二王子のユリヤから心臓を奪い、
新たに与えられたのがリオでした。
ここは、1巻でリオが土人形である事を匂わせる箇所があったので、やっぱり……と納得。
(紛らわしいのでユリヤ・ジルは以下、ルストと明記します。)

ルストは義弟であるユリヤを愛していました。
だからこそリオに惹かれる自分にブレーキをかけていたのです。
結果的には、リオのせいでユリヤは死んでしまったのですから……
ルストもリオもとても切ない(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
リオはユリウスへの恋情は憧れで、ルストへの愛情こそが自分の本当の気持ちだと気付きーーと、ラブストーリーも加速していきます。

そして今回は、何度もリオの命が狙われるドキドキ展開!
毒を飲んだり、切りつけられたり、連れ去られたりーー
何度も危険な目に遭いながらも、いつも既の所のところで助けられます。
ドキドキヒヤヒヤで、自分の感情が追いつかないよ(;´д`)

国と恵まれない子どもたちのために頑張ろうとしていたリオは、
本当は好きな人に認めてもらいたいだけの普通の男の子でした。
男娼のような役でも誇りを持ち、国民のために身を削って惜しみなく力を使う。
健気で優しいリオがとにかく愛すべきキャラで、
そんなリオに皆が心動かされます。
最後にはルストもリオを愛してると認め、義弟のためにリオを死なせるような事はしないと誓います。

実は、ルストはリオに首ったけでメロメロです(´>///<`)
リオを助けるためにキスをしたアランに嫉妬し、
リオへの好意を隠さないルークは近付けない(笑)
若き王は、意外と普通の恋する青年でした♡
こういうところは、とっても萌えました!

ほんの少しほのぼのターンを満喫したのち、
ラストに大きな爆弾が:(;゙゚'ω゚'):
賢者の集まりである『北の塔』がリオの抹殺を計画し、
それを請け負ったのが、なんとフェルナン(つД`)ノ
ずっと公平中立であった尊敬すべきフェルナン!
まさかの展開に脱力しました……
そこに助けに来たのはユリウス。
そして、ユリウスとルストは同一人物だということが分かり、
いつもリオの側にいてくれたルストの想いには胸打たれました。

先の戦争で命を落としかけたリオを助けるために、
ルストは自分の命をリオに捧げていたのです。
自分の命が短いとルストは知っていたからこそ、
リオを抱いて呪いを解くことをしなかったし、
いずれリオを王にするつもりで準備していたのだと思います。
そう思うと本当に切なくて痛くて泣けます……

ラストは短命の人形と自分の命を入れ替えてしまったルストに、
真実を知ったリオは真名を返し、命を手離しながらながら祈るのです……
「ーー神様。ユリヤに愛する人ができますように。
 そうして愛する人と、どうか幸せにしてあげて。」

最後は号泣。゚(゚´Д`゚)゚。
ルストの真名を知ると、そこもまた泣けちゃって……
優しすぎる王と優しすぎる王の鞘ーー
この二人にハッピーエンドなんて訪れるのでしょうか?
心配過ぎて夜も眠れないかも……
次巻の発売日が書かれていないので待つしかないのですが、
なるべく早くお願いしたいといか言いようがないです。
待ち切れないよ〜

※長くなってしまい、お目汚し失礼致します。

26

怒涛の展開ですよ!何てこった、パンナコッタ~!Σ( ̄□ ̄;)

「王を統べる運命の子」第二巻で、王宮編になります。
まだ完結してないですよ!

実は前巻ですが、それなりに切ないものの、主人公は想いを寄せる相手と結ばれと、(樋口先生にしては)優しい展開だったんですよね。
が、今回はめちゃくちゃ切ない。
こう、あまりに痛い上に切なすぎる・・・!
えーと、ラストでリオの失われた記憶、そして「王の呪い」の真実が明かされます。

いや、伏線はキッチリ張ってあったけど!
ここに来て、タイトルの意味に驚愕したけど・・・!
もう、泣けて泣けて仕方ないですよ。
なんでこんな過酷な運命を、リオは背負わされなきゃいけないのか。
悲しい。
悲しすぎるよ!
胸が張り裂けそうだよ!!
てか、ここでラストって、あまりに殺生ですよ!!!

ザックリした内容です。
主人公・リオが「王の鞘」として七使徒に選定され、王宮へー。
と言うのが前巻のラスト。
で、ここから、怒涛の王宮編。

初登城したリオを待っていたのは、身分の低い彼を蔑み七使徒を不要だと公言する貴族達。
そんな中、ついに国王との初対面が行われるんですね。
そこで見た、国王の正体とはー?
また、魔女の攻撃が激しさを増す中、ユリヤの呪いの謎、そして国を裏切ったとされる第二王子の行方、そしてリオの失われた記憶の真実が分かりー・・・と続きます。

えーと、実は今回、国王の正体が明かされるんですね。
で、なんとその正体ですが、大方の予想通り、ユリヤでして!
実は国王本人が、選定の館に身分を隠して入り、自分自身で七使徒を選定すると言う習わしとの事で。
いや、わりと早い段階で国王の正体が明かされるんですけど、これには歓喜ですよ。
思わずニヤケましたよ~!
むしろ、ここで裏切られたら、絶望しましたよ!!

まぁそんなワケで、鞘としての仕事=エッチをし、ユリヤの呪いを一刻も早く解こうとするリオ。
しかし、何故かそれを拒み、決してリオを抱こうとしないユリヤ。
それどころか、鞘としての能力を他の者にも分け与えればいいと、自分以外の人間と寝る事さえ示唆する。
そう、リオにとって、かなり切ない展開なんですよね。

これ、リオがですね、それでもすごく健気で、真っ直ぐなんですよ。
ユリヤの態度には何か理由があるんだと察し、それが自分の失われた記憶に関係あると確信する。
そこで、ユリヤを救う為、国を救う為、失われた記憶を取り戻すべく真実を探し始めるー。

う~ん・・・。
前巻ですが、あまりに謎だらけであちこち気になって仕方ありませんでしたが、今回はその謎の大部分が明かされます。
まさに怒涛の展開なんですけど、これがリオにとってはかなり切ない展開なんですよね。

三年前にハーデで終結した戦争。
そこで、魔女の討伐と共に、三日間もの間、完全に行方不明になったユリヤ。
彼が戻った時には、その身に「呪い」を負っていたんですね。
また、魔女の連れ子である第二王子。
戦争を引き起こし獄中に居るとされる彼ですが、実は意識の無いまま深い眠りについていた。
そう、魔女側に居たのは偽物だったんですね。
彼が三年前から眠りについている、その理由はー?

これ、三年前のハーデでの「三日間」が、全てのキモとなってきます。

リオですが、魔女にソックリの自分の容姿や、三年前以前の記憶が無い事から、自身が魔女に深く関わりがあり、自分の存在そのものが国を不幸にしてしまうのではと深く悩む。
また、ユリヤがひどい事を言い、リオをわざと遠ざけようとしたその理由。
そして、城の奥深く見つかった第二王子が、リオそっくりだったと言う驚きの、その真相。

もうこれ、最初から最後まで、ユリヤとリオはスレ違い状態なんですよね。
で、受け贔屓の私としては、ユリヤの冷たい態度にムカついて仕方なかったりするんですよね。
だって、リオがめちゃくちゃ健気なんですよ。
ただただ一途に、自分の命を賭してでも、ユリヤの呪いを解こうとする。

が、終盤であの三日間に起こった真実を知ると、もうダーっと泣けちゃって。
いやこれ、運命って、あまりに残酷すぎる・・・!

何故、ユリヤがこれほどまでに苦しみながら、それでも呪いを解こうとしなかったのか。
そして、リオの驚愕の正体。
一つネタバレすると、実はユリヤにとって、リオは憎むべき存在だったんですよね。
愛する人の命を、結果的に奪った。

もうね、真実が分かった時に、ユリヤのこれまでの苦しみと葛藤にも、切なくて切なくて。
彼にとって、リオは決して愛してはいけない相手だったんだなぁ。
それでも、想いを止める事は出来なかったんだなぁと。

そして、何より哀しいのがリオ。
彼もまた、全てを知ってしまうんですよね。
自分の悲しい正体に、誰によって今、生かされているか。
そして、ユリヤを苦しめている呪いを、真実誰が負わせたのか。

で、ここで衝撃のラストですよ。
もうもうもう、リオがマジで哀しすぎて、胸が張り裂けそう。
また、彼が最後の最後まで願う事に、涙が止まらないんだけど!
ここで以下次巻って、あまりにあんまりですよ!!
辛い。
辛すぎる。

ちなみに、二人のラブ部分もですね、今回で一気に進みます。
この二人、互いが互いを、めちゃくちゃ大切にしてる。
だからこそ、より切なくて仕方ないんですけど。
とりあえず、ユリヤの隠しきれない執着心だったり、ついつい出てしまう独占欲だったりに萌えまくりました。
あと、ユリウスの正体!
これにも思わずニヤリと。
そうよね!
そうこなくっちゃ!!

まぁそんな感じで、文句無しに面白かったですよ。
三巻発売まで、身悶えしながら待たなきゃいけないけど。
どうか、リオが報われて、二人が幸せになる未来が訪れて欲しい。

18

息つく暇もないくらい怒濤の展開に涙。

謎がどんどん明らかになる怒濤の展開。
2人の気持ちや他者の思惑も絡みあってすごく面白いです!
そして新たな事実がとにかく切なくて…(;ω;)

てっきり2巻でまとまるのかと思い込んでたので
まさかの展開に「嘘でしょ…嘘だと言って…」と号泣しながら
ページ捲った瞬間に目に入った【あとがき】の文字にしばし呆然。
頭真っ白で涙も引っ込んだ…。

確認したら【3巻】の文字が見えて心底安心しました。
(ここで終わってたら暴動が起きてたと思うわ…)

個人的にはネタバレなしで読むのをオススメします。
謎が多いので段々正しいフラグさえ見失って
ちょ…ちょっと待って??ってなるけどそれが面白い。
そして謎が解けてきた時に萌えます…!!!


さて。内容は書いて下さってるので感想を。
以下ネタバレが避けられないのでご注意です。


選定が終わって王宮に上がる場面から始まります。
まず1つめの謎、『王=ユリヤ』が確定しました。

鞘であるリオは王宮にあがったら初対面の王に抱かれなければいけない。
もしそれがどんなに醜い人物だったとしても。
覚悟を決めてても揺れ動くリオが見てて辛かったのでホッとしました。

けれどですね…!!
ユリヤはリオに素っ気なく冷たくあしらうのですよ。
個人的に攻めが受けに冷たくし受けが傷つくのに異様に萌える質なので
これには切なキュンが止まらず、リオの悲しみに涙しました。

だってユリヤは
「俺はお前を抱かない」
「抱かれたいなら他の男をどーぞ」(※意訳)
って平然と言うのですよ!?信じられん(絶許)

でも冷たくあしらってるくせに
実際男に抱かれようもんなら嫉妬で狂うし
相手の男を殺す勢いで殴り込みそうだし
ああああ~~~~ギャップ堪らん~~~!!!
これね、めっっっっっっちゃ萌えます!!!!!

そういう意味でアランの存在は萌えスパイスでした。

アランもアランでリオを殺したいほど憎んでいるけど
口でひどいこと言う割には戸惑いも垣間見えて…。
アランの本質を見抜いたリオの柔らかい感情にもジンワリ。
(そんでこの2人事情があってキスするの萌え禿げた…)
(治療の為なのに妙に艶めかしい描写でドキドキした…)

で2つ目の謎。
ユリウスとユリヤが同一人物かという疑惑。
同時に同じ場所で存在し、別人物とハッキリ映し出されます。

リオはユリウスとユリヤを混同して、
刷り込み・憧れ・恋心がごっちゃになっていました。
しかし別人物と認識したうえで『ユリウス』『ユリヤ』を区別することで
リオの恋心がはっきりと彩られていく描写がとても良かったです。

あれほど会いがってたユリウスを目の前に「ユリヤ」を選んだ時は
めちゃくちゃキュンキュンしました(∩´///`∩)
(2つめの謎は2転3転仕掛けあって要注目です♪)

何より切なキュンだったのは
ユリヤがリオに冷たくする理由です。

ユリヤは義弟である第二王子を愛してた、
って事実が発覚したときは兄弟萌え属性持ちには天を仰ぎましたね。(←ガチで)
そしてユリヤが愛していた第二王子の『現在の姿』にリオが関わっている…と。

ユリヤにとってリオは
自分から愛する人を奪った憎い相手でもあったのです。
こんな皮肉な運命ってありますか…?(;ω;)

憎むべき相手にどうしようもなく惹かれるユリヤ。
好きな相手の大切な人を奪ったと自責の念にかられるリオ。
苦しい展開に泣けて泣けてしょうがなかった。

私は第二王子がリオなのかな~と楽観視してたので
どんどん複雑な関係になっていくのがビックリというか。
ユリヤもリオも想いを口に出来ない関係になってしまい読んでて辛いです。

ちなみに4つめの謎。
リオと第二王子の繋がりは簡単なものじゃなかった。
同一人物ではない。別人。だけど・・・。

『王を統べる運命の子』の名の通りリオはユリヤの命すらも握っていました。
ぶっちゃけると、ユリヤかリオ どっちが死ぬか、みたいな展開です。
(そこに至る理由や過程が切な苦しいのですよ…)
複雑に絡み合う愛憎が綯い交ぜになった純愛に堪らない気持ちになります。

ユリヤ・リオ中心の感想を書きましたが、
他の魅力的なキャラ達や魔女との戦いも絡み合って展開し
とにかくページを捲る手が止まらない面白い作品です…!
(で、今読むと首を長くしながら3巻待ちも必須・泣)

ほんともう…この運命の先はどうなってしまうのか。。。

13

ネタバレ非推奨。まっさらな気持ちで読めるのは人生で一度きりだから。

いつものBLならネタバレするのも、されるのもさほど気にしない性質ですが、
この作品に関しては完全にネタバレアウト!!

というのも、このお話って
・攻が誰かはっきりしていない
・主人公リオの過去も実力もはっきりしていない
・ハピエンの保証もない
「あえて空欄だらけ」という特徴があるんです。

この謎を埋めたい!知らないことを知りたい!という好奇心が分厚いページをめくる原動力になるんです。そしてその原動力をもって自分で掴んだ答えだからこそ、心から感動できると思うんです。
空腹は最大の調味料なんて言いますが、ファンタジーBLストーリーにおいては好奇心こそ最大の調味料ですね。
伏線満載、最大限まで関心を煽る樋口先生のストーリーは好奇心のお腹を目一杯空かせて、楽しんでもらうのが一番。
もちろんネタバレではなく、プロの匠な文章で。
つまみ食いは厳禁ですよー。

で、実際読んでみると、
まあ……とんでもなく揺さぶられました。
展開も心情も。
予想が当たる・外れるとかそんなに単純なものじゃない。

これ、まっさらな気持ちで読めるのが一度きりなのが辛い。
できることなら記憶を消去して、何度でもこの感動とスリルを味わいたかった。
それくらい、あらゆる意味でドキドキです。心臓が痛いです。

そして予想通り2巻を読んでしまえば、もう1巻をまっさらな気持ちで読むこともできなくなりますのでご注意を。
あのシーンで、ユリウス、そしてユリヤの態度、言葉に込められた思いは?
悲惨なリオの境遇に隠された意味は?
さらーっと流し読みしてしまったあのシーン、言われてみれば確かに…??
見える!?見えるぞ!!登場人物の微妙な心理が!
といちいちびっくりしながら1巻を読み返していました。

とはいえ、まだここでも、全貌は明らかにはなりません。
次巻へ続くんです。
それも海外ドラマさながらの絶妙なタイミングで。

なんという焦らしプレイ。
結局のところ、発売日まで好奇心のお腹をたっぷり空かせて待つしかないのです。

9

3巻が待ちきれない

夢中で読みました。
リオの正体もユリヤとユリウスの正体も想像した通りだったけど、最後までページをめくる手が止まりませんでした。

ユリヤがリオを本当は愛しているのが読者には伝わるのに、リオには伝わっていないのがもどかしかったです。

思うに魔女の2番目の子である王子をユリヤが愛していたのは確かだとは思うのですが、可哀想で不憫だと気に掛けて愛情を注いでたのだと思いました。
だから本当の意味で愛したのはリオになってからだと思うんです。優しくて健気な人らしい感情を持った3番目の子は魅力的ですもの。
終盤の抱き合うようになってからの、執着や嫉妬にそれが現れていると思いました。

あんなに城の内部に魔女の手先が居るとは思いませんでした。でも良く練られていてハラハラしながら楽しんで読めました。

リオの命を狙った仲間の使徒を迷わず排除するユリヤと、愛するユリヤのために命を捧げて神に祈るリオに最後は泣きながら読みました。

ウルカの神にリオの願いが届いて奇跡が起きる事を願ってます。

5

この作品が収納されている本棚

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