パブリックスクール -ツバメと殉教者-

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パブリックスクール -ツバメと殉教者-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神87
  • 萌×212
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

102

レビュー数
15
得点
507
評価数
113
平均
4.5 / 5
神率
77%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥1,400(税抜)  
ISBN
9784198644185

あらすじ

エドと礼が通った、貴族の子弟が集う名門パブリックスクール──全寮制のリーストン校を舞台に描く、「パブリックスクール」シリーズ、待望のスピンオフ!!
イギリスの貴族社会の小さな縮図である学び舎に馴染めない青年たちの恋と葛藤を綴る、センシティブLOVE。

表題作パブリックスクール -ツバメと殉教者-

スタン・ストーク、ウェリントン寮の監督生
桂人・ヴァンフィール、ウェリントン寮の監督生

評価・レビューする

レビュー投稿数15

非常に難しいテーマを扱った作品

前パブリックスクールシリーズと同様、予想と違う展開が繰り広げられました。評価が非常に難しい作品です。単純にBL萌えという意味では、そこが作品のメインテーマでないので、評価は低くなり、多分にBL要素を含んだ一般よりの小説として見ると評価は上がるように思いました。

今作はスタンと圭人が親の虐待という共通の過去と向き合い、乗り越えて、愛を深めていく事がテーマであるのかなーと単純に思っていたら、真相がメンベラーズによって仕組まれた次期のパブリックスクールの秩序をスタンと圭人にサブ的な立場で維持していってもらうための一芝居だった所が斬新でした。(この仕組みもメンベラーズが不器用なスタンとアルバートの兄弟を愛するが故の側面もありますが・・。)日本社会にいる者には、馴染みのない感覚でありますが、パブリックスクールが社会の縮図である事をこの作品から痛感しました。パブリックスクールでの立場がそのまま実社会まで続いてしまうという現実を海外映画で何本か見ましたが、特殊で閉塞的な環境だなーと思います。こういう環境で多感な思春期を過ごしていくのは、貴族なりの大変さがあるなーと実感しました。とても憧れでは終われないです。

yoco先生の表紙は表と裏ともに非常に素敵でした。装丁も凝っていて単行本も良いですね!スタンも強さも弱さも合わせ持つ非常に人間味のある魅力的なキャラで良かったです。ただ残念ながらメインのスタンと圭人のカップリングには萌えず、むしろスタンとアルバートの危うい兄弟関係の方に萌えました。二人ともよくもこういうギリギリの関係を長らくこじらせてきたなーと。反応する所、間違ってますか・・?個人的には、樋口先生は双子の関係性にかなり力を入れられて描かれているように思いました。全部読んでみて、アルバートとスタンとの今までの軌跡とこれから紡いでいく双子のそれぞれの未来の有り様を思い浮かべました。余り単純明解な作品でなく、読後感に何処か割り切れないような不思議な余韻を残す作品でありました。これも作家さんとしてのチャレンジなんでしょうね。

2

もだもだカップル

パブリックスクールシリーズは一巻から読んでいたのでハードサイズでこれがでて本当に嬉しかったです!今回はスタンが結構ヘタレ気味だと言うのは聞いていたのですが、それが後半にならないとわからないので、中盤までスタンが冷たいので心配しました。ケイトの、しっかりしてるけど中身は弱いところがすごく可愛いです。くっつくまで結構かかってもだもだする二人が可愛いし、他のキャラも素敵だし、表紙もえっちぃ感じで(笑)綺麗なので、ぜひ読んでください。

0

読んで損はなかった

 たくさんの素敵レビューがあるから今更の投稿を迷ったけれど、まだ読んでいない人に「ともかく読んでみて欲しい」と訴えたくて、僭越ながらレビューしている私。

 話題になっていた人気シリーズ作品のスピンオフは価格が高い単行本。パブリックスクールの話は特に好みって訳じゃなかったし、絵師さんが苦手だから、決して手に取ることはないだろうと思っていたのだけれど、書影を見た瞬間に心臓を鷲掴みにされてしまった。このフェロモンだだ漏れでセクシーな視線の表紙イラストの素晴らしさと言ったら~!何時間眺めていても飽きない。ウットリしながら絵師さんに土下座。そして「自分好みな攻キャラに違いない!」と強く確信して購入。
 
 結果として、攻のスタンは予測通りに凄く好みなキャラだった。貴族のご子息であるスタンは、頭脳明晰・眉目秀麗・身体能力も高く音楽の才能も人徳もあるオールマイティーなタイプで、おまけにフェロモンだだ漏れのセクシー系で結構なヘタレ。一方、受の桂人は、賢くて芯が強くて男前な優等生。そして寂しがり屋さん。私的には桂人というキャラは微妙だった。何か可愛気に欠ける気がした。スタンを包み込んでしまうくらいの包容力を持っているところは良いのだけれど、芯が強すぎるところとか男前すぎるってところが好みじゃなかったのかな。
 
 内容的には、桂人視点で進んでいくから、スタンの感情の推移をもう少し詳細に知りたいな~、と少し不満を持ちつつ読んでいた。でも、チャリティイベントでの桂人の朗読シーンにきてボロ泣き。初読時にも再読時にもボロ泣き。たぶん、今後何度読み返してもこのシーンで泣くと思う。だって、ボロボロに傷つけられた寂しい少年・桂人が、実は「愛を乞う少年」ではなく「愛を与える少年」だったのだから。この辺のことは読んでもらえば分かる。というか読んでみて欲しい。
 
 同種類の虐待経験をもつスタンと桂人の未来は明るい。誰よりも深く理解し合えると思う。
 
 おっと、忘れてならないキャラがいた。メンベラーズ。彼は脇キャラながら凄く存在感がある。桂人のことを狙っているだけあって桂人の良き理解者だから、ここぞというシーンで桂人を慰め励まして、スタンをヤキモキさせている(笑)。曲者メンベラーズとヘタレなスタンの関係はなかなかに興味深く面白い。
 
 モノクロイラストは、やっぱり苦手だった。ファンの方には申し訳ない…

1

深くハマります

紙で購入しました。装丁が美しかったので、手元で楽しみたいと思い、書店で取り寄せました。これまでのシリーズが大好きだったので、スピンオフという情報で、あのキャラクターが!と妄想して興奮していましたが、その後の全く別の学生の話でした。主人公のケイトは日本人ハーフでレイと同じですが、レイのように聖女ではなく、社会の底辺を見たサバイバル経験のある子です。だけど、愛に恵まれず、レイプされてトラウマもある苦しい子です。本書は貴族優位、同性愛の他に性的虐待の要素が含まれます。一度読んでみて、健気で痛々しくて、でも強い子な主人公に複雑な感想で何日か置いてみたのですが、読見返したらもう、毎日読み返している始末です。打ちのめされる瞬間の感情の移り変わり、自分に言い聞かせる冷静な声、何度読んでも涙が出てしまいます。ただ、カバーイラストが抜群ですが、挿絵はまずまずでした。パブリックスクールの設定が好きだと、生徒のパターンで無限に楽しめるシリーズになると思うので、樋口先生にギルバート、ゴドウィンなど強者のスピンオフを書いてもらえたらと個人的に願っています。

2

パブリックスクールの世界観が再び!!歓喜!!

素晴らしかったです!

パブリックスクールの続編?になるのでしょうか??

今作のキャラクター達はどの子も輝いていて
エドとレイの時とは別の感動をもらえました(*´`)♡



スタンは器用な芸術家。詩的でユーモアを交えた会話運びからさぞ賢いのであろう!

序盤は得体の知れない怪しげな不良として登場しますが物語が進むにつれ弱者を見捨てられない優しい青年の顔が出てきます。

彼は優しい、しかし優しさと同時に弱さを持っていることが分かってきます。


受けのケイトはアジア系イギリス人で複雑な家庭に育ち愛を見失って生きています。美しく線が細い容姿に対して、なかなか根性が据わっていますw
そんな彼がスタンに自分の弱味をさらけ出すところから変わっていきます。

親の虐待という重いテーマ。

不幸な境遇を経験しているスタンとケイト。
そんな2人があっさりと普通の恋愛ができるのかな?
互いを愛していると認識したあとも、一悶着ありそうな気がする。


さらなる続編に期待してます!!



2

ボロボロ泣きました

大好きなパブリックスクールのシリーズ4作目。
今回はスピンオフでした。
前3作品の数年後のパブリックスクールが舞台になっており、前シリーズに登場したエドワード達が卒業した後の、つまり彼らの後輩たちの物語です。
直接エドワード達が物語に影響する場面は少ないので、本作だけでも十分楽しめますが、私は全3作品を読破しているので、前作から引き継がれている部分だったりを発見して読み取るのがファンとしてはとてもうれしかったです!


さて、今作もやはり、愛の物語でした。
樋口先生は本当に、色んな愛の形を表現するのがお上手だなと。

今作は前作同様、パブリックスクールを舞台にした貴族のご子息たちのBLでありながらも、「毒親」と、その毒親に翻弄されてしまう子どもたちがとてもリアルに書かれています。
愛されて育てられなかった子は、やはり人を愛することが難しい、という負の連鎖だったり、自分がされて悲しかったことはせずに、自分がされたかったことを人にしてあげようとする愛だったり、感情移入せざるを得ない部分が沢山あって途中で本に顔を伏せて泣いてしまいました。

もはや、BLという枠に収まってしまうのは勿体ないと思ってしまうほど、愛とは、子育てとは、などに気づきを与えてくれる作品でした。

樋口先生のブログで以前、「わたしの人生は母を許したいと思うことから始まり、小説を書くにいたった。」というのを読んだことがあります。
親子関係について、樋口先生ご自身も色んな悩みや葛藤があったんだなあという事を知りましたし、そんな方だからこそ、こんなに感情を揺さぶる物語が書けるのだと思いました。

私自身にも母親を憎んだり責めたりした経験を経て、ようやく許せるようになったので、今作の物語と自分の経験がリンクするものがあり、泣けました。
親の愛を知らずに育ったスタンとケイトの2人が不器用ながらも少しずつ、寄り添っていく過程がとても美しかったです。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝しています。

ただ、1点だけ、、1点だけ、ワガママを言わせてもらうと、「受けが他の誰かに襲われちゃうピンチにタイミングよく駆けつける攻め様」という構図が、虫シリーズしかり、パブリックスクールシリーズしかり、樋口作品の定番になってきている気がして、受けがピンチになると「もうすぐ攻め様が助けにくるな~」と先が読めてしまうのが少し残念(笑)
でも、私は健気な受と高圧的なスパダリ攻め様が好きなので、これはこれで楽しめました。

樋口先生の次回作も楽しみです。

6

前作が強すぎて

まさかまさかのシリーズ再びとは…3部作でパブリックスクールの世界が終ってしまったのかと、すごく残念に感じていたので素直に嬉しかったです。でも本棚に並べると明らかに違うサイズ感にちょっと…同じ文庫サイズにしてもらいたかったです。でもちょっと希望が持てました。まだまだ終わらないパブリックスクールの世界観 樋口先生まだまだシリーズ続きますよね!スタンと桂人も好きですが、やはり前作のカップルが強すぎて もっと最強のカップルをよろしくお願いします。

2

少数派の戯言として。

前作三冊は勿論、amazon限定ペーパー、そして電子限定SS読みたさに紙だけでなく電子も買ったくらい、パブリックスクールは好きです。
ただ、今作は「またか…」という感が拭えなかったです。

礼と桂人の生い立ちや性格は違うのは分かります。
が、『頑張り屋な受け』『アジア人の差別』『皆から愛される』という設定の既視感がありすぎて…。
スタンにしても、ヘタレな面がある所などエドとかぶる点があるように思います。
物語に必要不可欠なのかもしれませんが、同じような設定にして欲しく無かったのが正直な感想です。

とはいえ、音楽や物語に絡めた話の進め方はとても素敵でした。
パブリックスクール独特の陰鬱とした感じもたまらないです。
自分の立場や生き方を、あの閉塞感ある場所でみな模索しながら生きてるんですよね。
『パブリックスクール』という物語は、パブリックスクールという場所だからこそ魅力が増すんだろうなーと思ったり。

神評価が多いのでなかなかレビューする勇気が持てませんでしたが、このような感想を持つ者も僅かながら居るという事で…。
評価は『萌』ですが、続編があればまた是非読みたい作品でした。

16

続編が読みたい作品です!

前作の『檻の中の王』から続く三作が好きだったため、本屋さんで見つけたとき、「またあの世界観が読めるのね!」と大興奮しました。

前作と同様にとても面白かったです。
ちなみにお話は一気に読み進めましたが、個人的には一度目よりも二度目と読み返すたびに面白くなっていく作品なのかなと感じました。
パブリックスクールを統率する者の人物像もキャラ達の位置付け(主役2人周り含め)も前作と異なるところがちらほらあり、最初は戸惑う部分もありましたが、最終的にはそこが面白いポイントであり何度も読み返していろいろとじっくり考えたくなるところでもありました。

そして、今回も美しいイラストで感激でした!
しかし、ああ…英国の貴族様!という感じでうっとりとするかたわら、スタンの表紙の雰囲気から受ける雰囲気と本編内との印象に、少しズレを感じました。
(ケイトに関してはあまり感じなかったのですが…。)
そのズレが作品の最後まで続いたこともあり、頭の中で消化するのに少しだけ体力を要してしまいました。
具体的には、表紙のスタンはこの作品の序盤もしくは始まる前のスタンと考えるのが妥当なのか、スタンの内面から出る表情なのか、それとも、これからのスタンとして捉えるのかとても悩みました。
(ちなみに体力を使うとはいえ、それを悩むのもとても楽しかったですが)
自分の頭の中だけとはいえ、「これかな」と断定するには材料が足りず、もっとスタンの色んな姿が見たい!と思いました。

続編が読みたい作品です!

4

閉塞感がたまらない‼

『ムシシリーズ』も面白いですが、やっぱり樋口作品は『パブリックスクールシリーズ』いいです!大好きです!そして今回のスピンオフも期待を裏切らない読みごたえのある作品でした。

なんといってもあの息苦しい程の閉塞感!寄宿舎という狭い世界の中で、まわりの目を気にしながら自分の立ち位置を必死に守りつつ、そんな環境に苦心しながらもどうすることもできずに堂々巡り。この八方塞がり感がたまらなくいいです!

そんなところに、差別の対象のアジアンで貴族の養子で爵位も継ぐわけでもない格好のストレス発散の捌け口になりうる桂人の存在。さらにそれが青みがかった黒髪と黒い瞳をもつ神秘的な美人ときたら、いつ襲われるのかドキドキ?まだか、まだかと待ちわびながら読み進めました(笑)

ストーリーとしては『幸福な王子』を根底に据え、愛情と自己犠牲の有り様を問う形で進められていきます。
家族からの愛情薄く、スラム育ちで、さらに性虐待の過去をもつ桂人に、全てを持っていると思われたスタンには壮絶な過去、凡庸にも関わらず優秀であることを求められ苦しむアルバート。
おのおのが苦しみを抱えながらも相手によかれと思って自らを犠牲にしてしまうことがさらに問題を深めてしまうという、もがけばもがく程がんじがらめになっていくところがさらに作品を重苦しい雰囲気にしています。

ですが、今回はわりと早めに(スタン本人は必死に隠しているつもりでも)湯たんぽ持ってきたり、言いよどみながら小鳥について話したり、挙げ句の果てには専用娼婦になれとか独占欲丸出しで、愛情がただ漏れなので(笑)もどかしくはありますが安心して見守れました。

この先、学校という守られた世界(檻)から解き放たれてさらなる差別が桂人には待ち受け、前途洋々というわけではないと思いますが、スタンに約束を破らせてしまう程の桂人の艶態と、桂人を失神させる程のスタンの精力で(笑)犠牲の上に成り立つのではない幸せを二人は築いてくれると思います。続編、出て欲しいなぁ。

6

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