山川純一

得意分野

劇画

エピソード

男性漫画家。本名不明、生没年不明。2013年現在も消息不明である。1982年、ゲイ雑誌『薔薇族』に掲載した「刑事を犯れ」でデビュー。1988年まで足掛け6年にわたり『薔薇族』及び『バラコミ』で読み切り作品を連載した。1986年、単行本「君にニャンニャン」、「兄貴にド・キ・ド・キ」を刊行。1998年、単行本「ワクワクBOY」を刊行。
山川の少女漫画のような作品は『薔薇族』の編集部から嫌われていたという。『薔薇族』編集長の伊藤文學は山川の窮状を慮って、作品の掲載がないときも原稿料を払っていたが、 それを気にした山川は姿を現さなくなった。1987年に掲載された「疾走する獣たち」が事実上最後の雑誌掲載作である。それから10年以上にわたって山川純一は忘れられた存在となった。しかし2002年、インターネット掲示板で山川の作品「くそみそテクニック」がアップロードされたことが発端で、再び脚光を浴びる。作品中の台詞がネット上で一大ムーブメントを起こし、復刊ドットコムへの復刊運動も発生した。2003年、今までの単行本や未収録作品をまとめた「ウホッ!!～いい男たち ヤマジュン・パーフェクト 」が刊行された。2006年、『薔薇族』が使用していた事務所の引き払いの際、山川の35作品のうち13作品の原画が23年ぶりに発見された。また2007年には伊藤文學の自宅から未発表の作品4作品が発見された。

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