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 七卯イリ江先生 インタビュー

2011/05/02 12:00

第1回B-PRINCE文庫モバイル大賞受賞!今後がとっても楽しみな新人作家さんの登場です。「フレームアウトで口づけを」でこのたびデビューした七卯イリ江先生に、今回はインタビュー! ペンネームや小説のネタの披露?など楽しい話題が満載です。

Q. ペンネームの由来ですが、このペンネームに決めた理由はございますか。

A:はじめまして、七卯イリ江と申します。よろしくお願いします!
ペンネームは好きな数字の「七」にデビュー年の「卯」、目をつぶって開いた辞書のページから「入り江」を採用しまして、インターネットの画数占いの結果より「イリ」をカタカナにする、という流れで決定いたしました。

Q. モバイル大賞、受賞おめでとうございます。先生が小説を書き始めたきっかけを教えてください。また、何作目の小説での受賞なんでしょう?

A:ありがとうございます!
文章を始めたきっかけは中学生の頃、ムラッときた商業キャラクターの原作で語られない部分を補完したい、という思いからでした。以来二次創作オンリーの活動でしたので、オリジナルや文庫になるほどの長編、投稿などは今回が初めてになります。
でも書くこと自体はそれこそ小学生の頃から読書感想文さえ好きでした!

Q. モバイル大賞とうかがってまず勝手に想像してしまったのが、電車内など日常生活の中で携帯電話を使って執筆されている姿なのですが、実際の先生の執筆環境や、執筆時のこだわりなど教えてください。

A:携帯電話はメモ書き程度で、平素はパソコンの方を使用しております。しかし、未送信ボックスに日常の妄想がつまっていて未成年に有害なので、決して紛失することのできないアイテムです(笑)
受賞に際してノートパソコンも購入したのですが、持ち運び重視で小型にしたら縦書きの文章が見切れてしまいました。ですので、こだわりは「執筆中は文章を横書き表示にする」でしょうか……すみません……。
次に買う時はもう少し大きな画面のものを選ぼうと思います。

Q. 受賞作に加筆したのが今回発表の『フレームアウトで口づけを』。舞台はゲーム会社で、作中にゲーム会社の業務描写が多くあります。その辺の知識はどこで得られたんでしょう? もしくは取材できるコネがあったとか?

A:できる限りそれらしく見えるように図書館で本を何冊か借りてきて勉強をしました。児童向けの職業紹介みたいなものが最もわかりやすいです!
けれどやっぱり付け焼刃なので実際のゲーム会社とは違っている部分も多かったようで、いくつか修正を入れたりしました。
いつか本当のゲーム会社を取材してみたいです!

Q. やっぱり、ゲームがお好きなんでしょうか?

A:好きなのですが、センスがないらしくRPGは毎回ラスボスまでいけませんし、格闘ゲームはハンデを貰っても勝てない残念な腕前です……。BLゲームも興味はあるのに家人の目が気になって未経験です、しょぼん。いつか、必ず……!

Q. 主人公の新田を含め、それぞれ魅力的な男性が5人登場します。実際にマルチエンディングでゲーム化できそうですが、もし主人公も選べるとして、先生がプレイするなら、まず誰で誰を落っことしたいですか? 理由も教えてください。

A:質問がウィットに富んでいて小鼻がふくらんでしまいました(笑)
ううんそうですね……自由に組み合わせてよいのなら、三尾先生の描かれる火賀が超かっこうよかったので、火賀になって新田を攻めたいです! 本篇のあらすじの一人の男(氷堂)を巡るライバル同士、というシチュエーション萌えたので、あえてライバル同士がくっつくという妄想もいいかなと。

Q. マルチエンディングのゲームだといろいろなハッピーを味わえますが、小説で結実する恋はひとつだけ。しかし、恋敗れるキャラへの先生の愛もひしひしと感じました。その辺、聞かせてください。

A:ゲームですと1ストーリーをクリアするまで二人だけの世界で萌え萌えするのでしょうが、今回はその裏で複数の気持ちが交差する様を描きたかったので、それぞれのキャラクタにある程度の肉付けがなければ意味がないなと考えておりました。その分愛着がわいてしまい、途中で主役以外が出張って主軸がぶれ、数ページ分削除したりもしましたが各キャラに私の愛を感じていただけたなら消えたページも報われます。
色々感じながら読んでいただけて本当に光栄です!

Q. あとがきを読むと、日常生活でも日々萌えてらっしゃるようですね。最近のベスト萌えと、ちょっと私これは妄想し過ぎちゃってあわわ……という禁断の萌えを教えてください。

A:最近のベスト萌えはちょっとマニアックなのですけれど、ライバル関係にある飲料メーカの自動販売機の補充員が、二人並んで談笑しながら缶飲料を一つの自販機に補填しているのを見た時です。
実際、営業などでもなければライバル意識ってそこまでないのかもしれませんけれど、やっぱりロミジュリ的な妄想を禁じえません……。また重い飲料をまとめて持ち運ぶから身体つきも締まってて! しかも二人とも結構顔がよろしくて! 妙に仲よさげですし! もしかしてお互いに偶然を装って相手の補充の日時に自分の作業日程を合わせてるんじゃあないかしら、とか思われても仕方ないですよ! 私明日も同じ時間にこの自販機の前でカメラ構えて待っていようかしら! あれ、いま頭撫でた? 錯覚? いやいやいや相手会社さんのケース持ってあげるとかおかしいじゃないのとか思ったり思わなかったり……もうね、あわわですよね(私が)。

Q. 男性のファッションの好みを教えてください。個人的には作中で一番の年下キャラ、松浦のアウターに萌えました。ときにハードに、ときに可愛く……、みたいな。

A:男性のファッションの好み! 結構頻繁に変化しますが近頃「センスいいな」と目で追ってしまうのはきれいめ系のトラッドな感じか、適度なモード系男子です。アイテムですとメガネ、ループタイなどが好きです。

Q. ちなみに、脇役ながら微妙に目立つ石原さんはいつもどんなファッションなんでしょう? 実は彼も個人的に気になったキャラなんです(笑)

A:何という細かな人物までゆき届いた著者喜ばせの質問ですか……(笑)
石原は愛妻弁当と加齢によってそろそろ贅肉の気になり始めるお年頃なので、シャツにカーディガン、カットソーにジャケットとかごまかせる服装なのでは! ただ白無地のシャツにしても織り柄で市松模様になっていたりなど、細かな部分でおしゃれだと嬉しいです。

Q. 漫画や映画など、小説以外で何かお好きな作品、または作家さんなどは? お好きな理由も教えてください。

A:漫画家さんですと荒木飛呂彦先生を尊敬しております。『ジョジョの奇妙な冒険』は神話ですボラーレヴィーア!  BL界ですと草間さかえ先生が大好きで、とくに『はつこいの死霊』『マッチ売り』がお気に入りです!
どちらの作家さんも独特の雰囲気やそれぞれの作品世界への造詣の深さを持っていらして、それに基づくキャラクターの作りや話運び、人物、背景、全てが秀逸で何度読んでも飽きません。

Q. そこからインスピレーションを得て、ああ私も書きたい!というようなことはありますか? また、これから書いてみたいジャンルを教えてください。

A:すごく単純なので、インスピレーションとは違うかもしれませんが創作意欲は大変刺激されます。あのぐわーっとした気持ちはどういうメカニズムなんでしょう……「いま人体発電できる!」っていう気持ちの高ぶりを体感します。
書いてみたいジャンルにつきましてはやっぱり「学園もの」が外せません。一度くらいは!
あとは息子の通っている保育園の先生が若くてイケているものだから……「親戚の子どもを預かっている父兄代理×新人保育士」みたいなのも書いてみるのも楽しいのではないかと思っています(笑)

Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにひとことお願いします!

A:ここまで読んでくださってありがとうございました。
恋を知らない軽薄モテ男攻めと鈍感ツンデレ受けの『フレームアウトで口づけを』、ご興味を持っていただければ幸いです。加えて、もしよろしければちるちるさんのレビューにて読後のご感想を聞かせていただけるとなお嬉しいです!
お叱りもご要望も一字一句逃さず拝見して、励みにさせていただきます。

そして実は私も一ちるちるユーザとしてちるちるさんにはいつもお世話になっておりますので、この場をお借りしてお礼を申し上げます! 今後ともうきうき利用させていただきますのでよろしくお願いします~!

それでは、インタビューとても楽しかったです。どうもありがとうございました。

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