コウダユキハ先生インタビュー

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コウダユキハ先生インタビュー 最後まで腹黒な…!? 天才研究者×不運男子ラブコメ♥ 初小説『俺のせいにしちゃいなよ』

2016/02/02 17:37

ドロドロだけどとーってもピュアな恋がここに!
ノーベル賞にもっとも近いと言われる天才、羽賀郡司。彼を擁する研究所で、上月しぐれは事務職員として働き始めました。職場の噂の的はいつも羽賀。常にマスクで隠されているその顔は、容姿端麗なんだとか! 2月8日発売、コウダユキハ先生の初小説『俺のせいにしちゃいなよ』。ふとしたきっかけで、上月は羽賀の親友である前河と仲良くなります。二人が交わす会話は羽賀のことばかり。すっかりその時間が楽しみになった上月ですが、なぜか突然、羽賀からひどい仕打ち受けて!! ここから始まる恋とは!? それでは「801 AUTHORS 108」第836回、コウダユキハ先生どうぞ!

Q. 作品紹介をお願いします!
はい! ストーリーは、「羽賀郡司」という謎に包まれた研究者を中心に進んでいきます。研究棟で事務局の職員をしている上月しぐれは、今年の四月から働き始めた新人職員。そんな彼は、羽賀という謎の研究者について噂を耳にします。孤高の天才。ノーベル賞に最も近い男。夜にしか姿を現さない若き天才。神の申し子。常にマスクをしていて素顔は見せない。なのに誰が見たのか、男前らしい。あまりの噂に思わず笑ってしまう上月。その夜、彼以外の職員が帰った深夜の事務局に書類を持って現れた男、「前河敦」と知り合います。それ以来、前河と親交を深めていく一方で、偶然出会った羽賀に無礼な仕打ちを受けた上月は激怒! 誤解が誤解を呼ぶ嵐のような展開。ドロドロなのにピュアピュアな、焦れったい大人のラブコメディーです。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
天才変人研究者・羽賀郡司×男前な性格だが思い込みが激しく、ツイていない男・上月しぐれ。とにかく、羽賀の性格の悪さと気持ち悪さだけはものすごいです。しかしそれを上月には一切見せず、紳士の仮面を被って接する姿はもはや圧巻。早くもこの上半期でもっとも気持ち悪く、ゲスい男を世に送り出してしまったかもしれないと思うと興奮します。ごめんなさい。

Q. 当て馬や重要な脇役は?
間違いなく「前河敦」ですね。かわいそうです。本当に最初から最後まで板挟み状態で……。メインキャラではないのに苦労しすぎです。「ミスター・ストレスフル」とあだ名でもつけたいくらいです。本当にありがとうございました。彼のことをいたわってあげたくなる一冊だと言っても過言ではありません。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
ストーリー展開はとっても考えました。ひとつの嘘がこじれにこじれていく。その過程でも様々な出来事が起きます。主人公の上月が精神的にじりじり追いつめられていく流れなども非常に頭を抱えました。しかし基本的には羽賀郡司という一本の芯があって、それにみんなが振り回されている感じです。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
上月の性格には苦労しました。頑固なので、融通がきかなくて。楽しかったのは、終始コメディー調を保つ羽賀の言動ですね! シリアスになっていく上月との対比が次第に開いていくのが書いていて楽しかったです。あと前河も。本当に彼は書いていて楽しさと感謝しか感じませんでした。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
ボツにしたネタならいくつもあるのですが、あえて挙げるとすればこれです。外国生まれ外国育ち(父は日本人)の帰国子女・羽賀郡司が日本の大学院に入学してすぐのこと。さすがの天才もまだ日本語が上手に話せませんでした。そのとき院で出会った前河敦に、「なにか日本語の勉強になるものはないか」と尋ねます。そして見せられたのが、前河の趣味である「落語」。その後一週間ほど、羽賀郡司は落語家のような言い回しを多用しました。本題に入るときはスーツの上着を後ろに脱ぎ捨てたりする姿も目撃されています。お察しのとおり、完全な黒歴史です。これを雑談の場面で前河に語らせようと思ったのですが、二秒も経たずに「このエピソード別にいらないわ」と切り捨てました。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
実家のリビングをリフォームしました。するとびっくりするくらいヤクザの事務所みたいになりました。これがまたびっくりするほど居心地が悪くて、誰もリビングに寄り付かなくなりました。せっかくお金をかけて改装したのに、家族団らんの場であるリビングには食事以外で集まることがありません。家族全員、本当に困っています。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!
「どうしてこの男たちは恋愛関係になったのか」という理由を自分なりに考えて書くのが好きでした。今まで「普通の男」として生きてきた人たちが、同じ男に惚れてしまう。異性に惚れたときはあまり理由を重視せずに「なぜか好きになった」、「顔がタイプ」という理由でも納得してきた彼らが、同性相手に同じ考えを持てるのか。きっと「なぜ異性ではなく、『同性』でなければならなかったのか」を考えて苦しむでしょう。そんな葛藤を抱いて必死にもがく人が好きです。でも、結局はそれにも明確な理由なんて存在しないことがある。「理由がなくても、好きだから好き」。人間の心なんてそんなものです。だけどそれでも、彼らは悩むのです。そしてこの不可解で厳しい状況から、どうやって恋愛関係にもつれこんで発展させるのか。相手を意識してから、恋人という関係になるまでのふたりの過程が普通よりも複雑で難しいので、ずっと書いていたいと思えるジャンルだったのだと思います。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
無事に発売できるのも、この作品に係わってくださった多くの方々がいるからです。それを痛感しております。とにかく感謝の気持ちでいっぱいです! もう本当にそれだけです! たくさんのことを勉強させていただきました。ひとりではできないことばかりだったので、周囲のお友達にもご迷惑もかけまして……。みなさん本当に私の質問や疑問に優しくご対応くださいました。ティッシュを何箱使っても感謝の涙が止まりません。今日からは「本当に発売するんだ」という歓喜の涙で毎晩枕をびっしょびしょにして寝ます。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ちるちるさんユーザーのみなさま! はじめまして! コウダユキハです! 「コイツ、なんか変な奴だな」とお思いになったあなたの直感は間違いではありません。もう生まれてこのかた長い間、真面目に「変な奴」をさせていただいております。ゆくゆくはその道のプロフェッショナルも目指しています。よろしくお願いします。真面目な話、本書はびっくりするくらい純粋な「男同士の恋愛物語」です。ここ最近では類を見ないくらいストーリー重視な一冊ではないでしょうか。ストーリー重視なのにシリアスではなくラブコメです。私もびっくりです。趣味が合いそうなかたはぜひ。日々刺激的なものをお求めのかたには、息抜きや箸休め的な一冊として本書を推薦します。私は高級焼肉店の、絶品霜降り和牛の横に置かれたサラダのような存在になりたいです。さっぱりとしたお口直しとして食べてください。それでは、よいちるちるライフを!
編集部からのコメント
日本医療科学研究所の事務職員上月は「神の申し子・孤高の天才」と称される科学者・羽賀郡司の同僚・前河とあるきっかけで親しくなりますが、誤解が誤解を呼んで羽賀からひどい仕打ちをうけてしまいます。コウダ先生も回答されていますが、ドロドロだけどとーってもピュアな、焦れったい大人のラブコメディーです。
個人的なオススメのひとつは羽賀・上月・前河が三人で食事をするシーンです。食卓の下での激しい攻防が前河の不憫さを物語っており、それぞれの極端な性格にクスッと笑えます。
コウダユキハ先生のデビュー作『俺のせいにしちゃいなよ』は美しすぎる高星麻子先生のカバーが目印です。ぜひお楽しみください!!

特典情報
ホーリンラブブックス・芳林堂書店限定:書き下ろしSS入りイラストカード

中央書店コミコミスタジオ限定:書き下ろしSSペ-パー+イラストカード

一部書店:書き下ろしSSペ-パー


(c)コウダユキハ/高星麻子/大洋図書

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コメント14

投稿順|最新順

匿名12番さん(1/1)

すごく自信がおありのようですね
2冊目の小説も出版されるといいですね^ ^

匿名3番さん(2/2)

変人スキーでいいんじゃない?買ってレビューしてみてよ

匿名11番さん(1/1)

私もこうやってしっかり語る先生のほうが好感持てます!

匿名10番さん(1/1)

書いてて楽しい。
ずっと書いていたい。
そういう気持ちで書いてらっしゃる作家さんはとても好きです。
作品作りのエピソードも面白い。
純粋な男同士のラブストーリーを書いてくださるのは、読者としてとてもうれしい。
「変なやつ」つきすすんでたくさんの作品をかいて欲しい。
応援します。

匿名9番さん(1/1)

インタビュー読みましたが愛らしい方じゃないですか〜。匿名8番様の話を見てなんだか余計愛らしい人だなぁと感じてしまいました笑

匿名8番さん(1/1)

「座右の銘は『口は災いのもと』」
「でもすぐに口で災うお調子者」
本人がそうつぶやいてますから、そういう方なんでしょう。
私もレビューが楽しみです。

匿名7番さん(1/1)

エブ○スタで投稿活動している方ですね。この作品以外も書いてます。
迷ってるなら、そちらで読んでみては?どんな感じかわかるかも!
太洋図書さんでは新人作家さんはエブ○スタから発掘してるみたいです。正直、私は新人さんのは購入してませんが(笑)

匿名6番さん(1/1)

なんか···若干カラ回り感が···すごい聞いてもない事までペラペラ喋りそうなタイプだな(笑)
1聞いたら10返ってくるみたいな。
逆にこのテンションでラブコメなら面白いかも。

コメントされている件、特に気にならないです。作者が全力でぶつかって書いてるのが伝わってくる本は好きなので、応援したくなりました。こういう気合いある作家さんはぜひ伸びてほしい。
と言いつつ購入は迷ってますが(笑)、このタイトルは心に留めておこうと思ってます。

匿名5番さん(1/1)

インタビュー全体を通して編集者の販促トークかと思ったら筆者ご本人…!
自ら「嵐のような展開」とハードルを上げて紹介して下さっているので
レビューが楽しみです。

匿名4番さん(1/1)

『(私の作品の中では)ここ最近では類を見ないくらいストーリー重視な一冊ではないでしょうか。』
という意味かと思ったのですが、初小説なのですね(^^;)

匿名3番さん(1/2)

うん、根拠のない自信という感じが痛々しいかな。
もっとパブリックイメージとというものを考えた方がよろしいのではないかと思いマス。

匿名2番さん(1/1)

作家さん自らストーリー重視って言うのはどうなんでしょうか…しかもここ最近では類を見ないくらいストーリー重視な一冊って…他の作家さん達の作品を下げてるように感じました。興味があったので購入するつもりでいましたが買う気が失せてしまいました。

匿名1番さん(1/1)

気持ち悪い攻大好物です…!!

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