桑原水菜先生インタビュー

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桑原水菜先生インタビュー 人魚伝説のある南の島、男たちだけの聖なる儀式… 小悪魔青年が二人の男に♥ 小説『人魚島』

2016/02/17 18:06

恋と謎が絡み合う物語! 三人の想いの行方は!?
火山の島「ラハナ」を訪れたアレックス。彼は仕事一辺倒のビジネスマンでしたが、突然職を追われ、家庭をも失い、ここに来ました。そして、ガイドの青年であるスライに恋! ところが、そこにアレックスを陥れた男、バイスが現れ……。2月19日発売、桑原水菜先生の新刊小説『人魚島』。バイスに強引に連れさられたスライ! 二人は何やら、過去に因縁があるようです。女神と人魚の伝説、男たちだけの聖なる儀式、ミステリアスな南の島で展開される三角関係に、思いっきりハマりましょう!! それでは「801 AUTHORS 108」第849回、桑原水菜先生どうぞ!

Q. 作品紹介をお願いします!
人魚伝説がある南国の火山島が舞台です。島のガイドをしているミステリアスな若者スライに心惹かれた主人公アレックスが、神秘の島と男たちの謎に迫ります。ふたりにとって因縁の男であるバイスを巡る三角関係と、愛憎もつれ合う葛藤に注目です。
アンデルセンの『人魚姫』をモチーフにしつつ、男だけの神秘の儀式や美しい火山島の景色など、非常にロマン溢れる物語になったと思います。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
スライを巡るアレックスとバイスの三角関係に注目です。
バイスはスライの「導兄(アロ)」という存在で義兄弟なのですが、私が必ず描かずにはいられないタイプの傲岸不遜な攻々しい攻になりました。褐色肌に筋肉…の男前です。アレックスはちょっとお疲れな三十代男性ですが、懐の深さに定評のある、報われてほしいおじさまです。
スライはまじめな末っ子気質ですが、書いているうちにちょっと色気のある、天然的な小悪魔になりました。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
スライたちの出自を巡る物語ですが、だいぶサスペンスを盛り込んでみました。謎が謎を呼んでいく展開が楽しめるのではないかと。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
美しい南の島のリゾート地が舞台なので、開放感があるせいか、〆切に追われる身には、ラハナ島の描写が大変癒やしになりました。真冬に書いたので身も心も温かく……。
ただバイスのキャラが濃厚すぎて、アレックスが負けそうになってしまうので苦労しました。その分書き下ろしの「後日談編」ではアレックスにちょっと幸せな思いをし……ているといいのですが。笑

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
この本には時間と紙幅の関係で収録できませんでしたが、バイスとスライの父親のエピソードを実はちょっと突っ込んで書いてみたかったです。行間で妄想していただければ幸いです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
書き下ろしの二編。ちょうど拙作『炎の蜃気楼』の舞台化があり、その稽古真っ最中でしたので、家では南国リゾート、外では昭和三十年代…と奇妙な二重生活を味わうことができました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
四六判ソフトカバーということで、豪華な仕様になってます。
石田要先生の美しいカバーイラストが美しい装丁で、皆様のもとにお届けできるかと。カバーを一度外して一枚絵で見てみてください。とても素敵です。今から楽しみです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
いつもご愛読ありがとうございます。
今回は「人魚」をテーマに、神秘的な言い伝えに彩られた火山島が舞台の、男たちの熱い物語になりました。南国の美しい島を訪れたかのような非日常を堪能していただけるのではないかと思います。
ラハナ島でお待ちしております。
担当編集:リブレ出版 Kさんより
褐色の肌、青い海、火を噴く島々。火山の女神に生を捧げる男や、どこまでも広い愛で豊かな人生を生きる男、運命に抗う男…美しい火山の島を舞台に、3人の男たちが織り成すドラマティック・シネマティック・ラブストーリーです。
3本立てになっていて、次から次へと展開される物語にページをめくる手が止まらないでしょう。
読後感は良質の映画を見た気持ちになること請け合います!
石田要先生の描く、スライ、バイス、そしてアレックスの肉体美となんといっても美しい海には何度見ても魅入ってしまいませんか? 伸ばした指先からゆれる尾びれの先までも美しいイラストも印刷所さんの頑張りで美しく再現されております。
物語の中身もいろいろネタバレになってしまうので多くは語れませんが、このお話を読んだ方はきっと、南の島へ旅行に行きたくなるに違いありません。人魚のいる海にダイブする…そんな気持ちで読みふけってください。
激しい愛情も、幸せな気持ちも、誰かとの未来を思ってワクワクするような気分も全部詰まっている、そんな1冊です。

(C)桑原水菜/石田要/Libre Publishing

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

インタビューを読ませていただいて、お話もイラストも益々楽しみになりました。
もうホントはやく読みたいです!

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