有木映子先生インタビュー

学園を舞台に、少年達の憎と情が入り混じるラブストーリー


立道(たつみ)は、世界中から優秀な少年が集められた全寮制の学園で成績トップ、「学長のお気に入り」でした。しかし、学長が目をかけていると噂の東(あずま)に、その座を奪われてしまいます。苛立ちから嫌がらせをする立道ですが、逆に東に力で屈服させられ……。有木映子先生の初コミックス『誰そ彼のアムリタ』が10月13日に発売！ 寮で同室になったことをきっかけに、東の抱える秘密に気付く立道。二人の歪んだ愛の結末とは!? それでは、「801 AUTHORS 108」第1422回、有木映子先生どうぞ！

苦労人攻×お坊ちゃん受！ 全寮制学園BL!!

Q. 作品紹介をお願いします！
外界から隔絶された学園の中で少年達が繰り広げる愛憎劇です。学園長の信奉者である立道(受)は学園長のお気に入りとして寵愛を一身に受けていましたが、突如転入してきた東(攻)にその立場を奪われ嫉妬心を募らせるところから話が始まります。


Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
攻は世の中を斜に構えて見ている苦労人優等生、受はプライドの高い世間知らずのお坊ちゃんです。


Q. 当て馬や重要な脇役は？
学園の創設者で学園長の「長庚様」です。立道が心酔している憧れの人であり、東を学園に連れてきた人物で「長庚様」の思惑がわりとお話の鍵となっています。

反発、苛立ち… そんな二人に理解や共感がじわじわと♥

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
立道(受)も東(攻)も互いが互いに欲しいものを持っているのに、そのことを当人は重要視していないところかなと思います。お互いそのことに反発と苛立ちを感じています。


Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
最初は反発しかなかった二人の間にじわじわ共感と理解が生まれていく過程をわりとじっくり描かせていただけたのが楽しかったです。


Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
立道は勉強しすぎて視力が落ちて眼鏡をかけるようになったんですが、視力落ちてなかったらもしかしたらお気に入りリストから外れてなかったかもしれないです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
普段使っているPCとは別に出先で使える液タブをうっかり衝動買いしてしまったんですが、その2ヶ月後にちょっと入院することになってしまいその液タブが大活躍するという運がいいのか悪いのかわからない事態になりました。

Q. 今、何かハマっていることは？
飼っているハムスターが毎度かなり個性的な巣作りをするのですが、それを眺めているのが癒しです。今は床に敷いている新聞紙の裏に住んでいます。(巣箱として入れてある空き箱は無視されています)

ずっと描きたかった、オリジナル愛憎劇BLが初コミックスに！

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
ずっとオリジナルで男性同士の愛憎劇を描いてみたいという思いがあったので、この度、商業BLという媒体で作品を発表する機会を頂戴できまして非常にありがたいです。これからどうぞよろしくお願いします。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
初めてのコミックスなのでひたすら緊張しています。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
初めまして、有木映子と申します。この度初めてコミックスを発売していただけることとなりました。たくさんの方に読んでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

担当編集より
優秀な学生が集められた、とある学園を舞台に少年たちの憎しみと情が交錯するシリアス・ラブストーリーです。
学園トップの座を奪っていった東と寮で同室となってしまい、苛立ちつつも彼の抱える秘密が気になってしまう立道。お坊ちゃまらしい傍若無人な面もありつつ、根は素直で純真な立道が回を追うごとにどんどん可愛くなっていきます。クールな東は生い立ちなどの事情から立道の厚意を素直に受け止められず、じれったいふたりの関係がとても愛しいです。
キーパーソンとなる学長・長庚様とタイトルにもあるアムリタ(秘薬)の秘密にも注目してください。
切なくも甘い執着愛をご堪能いただけると思います…！
カバーは、有木先生が「棺桶」のイメージで描かれた神秘的なイラストとそれにあわせた優美なロゴで大変美しいです。
帯には市川けい先生より推薦文とカットをいただきました。
こちらもぜひチェックしてみてください。

コミックス『誰そ彼のアムリタ』

特典情報
アニメイト限定：描き下ろしペーパー
応援団書店限定：両面イラストカード(イラストカード・表面カバーイラスト／裏面描き下ろし)
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
とらのあな限定：描き下ろしペーパー
電子書籍：描き下ろし1pショートコミック

詳しくはB's-LOVEY COMICSホームページへ


(C)有木映子/KADOKAWA