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 本日のゲスト:御堂なな子先生

2012/10/12 15:15

小説『ライバル×キッチン』10月19日発売
10月19日に、新刊小説『ライバル×キッチン』(リブレ出版)をリリースの御堂なな子先生。リブレ出版からは、小説『蜜月の甘い雫』に続き2作目です。そして、「801 AUTHORS 108」記念すべき1回目のゲスト、それではどうぞ! 

Q1. 新刊の紹介をお願いします!
『ライバル×キッチン』は、職場で営業成績を競うライバルどうしが登場する、リーマンものです。最初は挑発とケンカから始まって、少しずつお互いのことを知る 機会が増えて、一緒に大きな企画を立てる仕事に携わるうちに、居心地のよさや楽しさを感じて、恋の感情が芽生えていく……というストーリーです。

物語が進む過程で、主人公が相手に振り回されたり、戸惑ったり、二人が少し仲良くなったと思ったら、また距離ができたり、なかなか一筋縄ではくっつかないのが見所だと思います。

Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?
主人公の悟は、一言で表現すれば「堅物」です。涼やかな美形の奥に仕事への熱意を人一倍隠していて、とにかく真面目。営業成績を上げることをゲームのように 言う人間が大嫌いなんです。だからライバルの青山とは最初反目することになるのですが、真面目さゆえの悲劇というか、彼の挑発にことごとく乗ってしまうん ですね。よせばいいのに、まっこうから青山の相手をするから、まんまと振り回されてしまうという……。頑なで自分の気持ちに素直になれない、本当に不器用 な人ですが、そこが悟の一番かわいい部分です。自分を振り回す青山に対して、『まっすぐにちゃんと向き合おう』とする男気溢れる人で、悟ががんばっている シーンはつい応援したくなります。

一方、悟に恋をする青山ですが――。私は今まで、青山ほど粘り強い攻めキャラを書いたことがありませ ん。悟に一度拒否されたくらいではへこたれません。何度でもアプローチします。それでも駄目なら、悟の気持ちが自分に向くまでじっと待つ、忍耐力もありま す。青山も悟同様、職場ではとても有能な人ですが、情熱の全てが仕事に向かっている悟に比べて、仕事にも恋にも100%情熱を傾ける、非常にエネルギッ シュな側面があります。所謂オレ様攻めではないですし、セレブ攻めでもない、ごく普通のサラリーマンなのに、押して引いてを繰り返して鮮やかに悟を振り回 してくれます。書いた自分が言うのも何ですが、見ているととても楽しい人です。

Q3. 今作のこだわりポイントは?
ケンカから始まる二人なので、キャラクターを作っていた段階で、どちらかをツンデレにしようと思いました。悟をツンデレにしたのは、主人公であることに加え て、真面目で頑なな人が男性に恋をしたら、いったいどうなっていくのか、大きな振り幅で書いてみたいと思ったからです。青山のめげない(懲りない)アプ ローチによってだんだん変わっていく悟が、一番のこだわりポイントです。

二番は、タイトルにもなっているキッチン! 作中には、いろんな場所のいろんなキッチンが登場します。作品全体のモチーフであり、悟と青山が恋を育む大切なアイテムでもあるので、特に力を入れて書き ました。この二人とキッチンで繋がる人たちもたくさん登場します。それぞれ個性が出るように、セリフなどもこだわりました。

Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!
料理は私の数少ない特技で、日常的にしていることなので、作る側の人間の考えや気持ちなどが、知らず知らずのうちに今作に反映されているように思います。作 中で悟が披露した料理を、実際に作ってみたりしましたよ。男性のみの料理教室をネットで探してみたら実際あったので、和気藹々としていて楽しそうだなあ、 と思いました。偏見かもしれないですが、料理をする男性は、目分量かきっちりグラムを計るか、タイプが真っ二つに分かれるような気がします。私は意外に、 前者は悟で、後者は青山だと思うんですが、どうでしょう。そんな取りとめのないことを妄想しつつ、執筆に取り組んでいました。

Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
自分の本が発売される前は、いつも緊張します。特に今作は、年齢差も身分差もない、私にしては珍しいパターンの物語なので、読者の皆さんに気に入っていただ けるかどうか心配で、普段よりも余計にどきどきしています。雑誌掲載からスタートしたこの物語を、ノベルズという形でもう一度世に出していただけるなん て、思ってもみませんでした。発行に携わってくださった皆さんに、とても感謝しております。ありがとうございます。

Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ちるちるユーザーの皆さん、こんにちは。御堂なな子です。いつも作品を読んでくださってありがとうございます! レビューもこっそり拝見して、執筆の栄養にさせていただいております。

『ライバル×キッチン』に登場する悟と青山は、不器用だったり勢いまかせだったり、ページをめくるたびに変化があって目が離せない二人です。リーマン萌えな方もツンデレ萌えな方も、お手元でお楽しみいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

担当編集:リブレ出版 Tさんより
『ライバル×キッチン』は性格も仕事のやり方も正反対の二人が出会い、恋をしていくストーリーです。舞台設定はリアルな日常、恋愛模様は夢のように情熱的でドラマティックという、親近感のわく状況に共感しながら恋愛を楽しめる作品になっています。

こういう恋愛が、現実に身の周りで起こったら素敵なのに!と、思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

初対面からケンカでスタートした彼らが、ぶつかりながらもお互いを認め合っていくところ、めげない男・青山の見事なアプローチぶり、素直になれない悟が自分 を出していけるようになるところ等、見所満載な一冊になっています。また、そんなキャラクターたちを素敵に表現してくださった高峰顕先生のイラストも必見です。

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