栗田こなち先生インタビュー

カラダは許しても… そう簡単にいかないのが大人の恋♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1653回
栗田こなち／一迅社／gateauコミックス
コミックス『ボーイズ・ランブル』6月15日発売

STORY
三十路の高校教師・西条操は、生徒にからかわれるほど色恋沙汰から遠ざかっている。そんな西条が一人寂しくバーで飲んでいると、教材販売会社の高志亮平と遭遇する。やけに近い距離感に危険を察知した西条は飲み比べを持ち掛けるが先に記憶をなくし、気づけば事後。それからというもの顔を合わすたびに高志に言い寄られ、所構わず迫られるようになってしまって…!?

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
粘着系年下リーマン(26)×恋愛偏差値皆無なフラグクラッシャー年上教師(32)です。





――当て馬や重要な脇役は？
重要な脇役といえばやはりもっちー(望月くん)です。西条が考えるきっかけとかそういう大事な部分を担ってもらってます。
最初は当て馬にしようかとも思ったんですが、彼はもっと掘り下げたかったんで今回はサポート役になってもらいました。


――今作のこだわりははどのあたりでしょう？
西条がだんだん高志の気持ちに応えようとするまでの流れです。
あとは会話。流れに違和感が無いよう且つグダグダしないように気を付けました。



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
苦労したのは二人の髪です!! キャラデザ自体は気に入っているんですがベタとかトーンとか、どうしてこんなめんどくさい髪型にしてしまったんだろう…ていつもボヤいてました。全員もっちーだったらどれだけ楽だったか…!!
あとはやっぱり濡れ場！ 濡れ場の得意な友人に意見をもらったり手伝ってもらいながら描きました。
絡み絵がほんとに難しくて大変だったんですが「ちょっと待って!? このままじゃアレが尻に届かないよ!!」「腰骨折れてる!!」と騒ぎながら描いたのは楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
本当はもっといろんなキャラが出る予定で、登場している脇役ももう少し絡みがあったんですが話が逸れちゃうので結構カットしました。
例えば高志の悪友とか、西条の姉とか！(カバー下でその事に少し触れているので良かったら見てください)

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
私がだいたい夜中起きてるのを知った妹が締め切り直前に人生相談の電話をかけてきて、締め切りもヤバイけど遠方に暮らしてるんで無下にもできず濡れ場を描きながら相談にのったことです。
ごめん、姉ちゃん今濡れ場描いてんねーーーーん!!!! とは言えず生返事を繰り返して怒られました。

――今、何かハマっていることは？
ホラー映画が大好きで暇があれば片っ端から観てます！ あとホラゲも大好き！

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
担当さんが同人誌を読んで声をかけてくださったんですが、その本がたまたまちゃんとBLを描いた作品で(笑)
普段はBL要素は添えるだけのような作品を描いてるんで難しいと思ったんですが、担当さんとしっかりお話して連載することになりました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
緊張してますが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
BL初連載の初コミックスで目の肥えたちるちるユーザーの皆さんには拙いなぁと思うところも多々あると思いますが、1コマでも皆さんの心に残れば嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします！

一迅社 担当より
年下の教材販売員・高志くんに言い寄られている高校教師の西条先生。
高志くんはあの手この手で西条先生に迫り、プライベートで食事に行ける関係まで進展させますが、もう一歩踏み込もうとすると拒否され、我慢しての繰り返し。


いい感じになったと思えば突き放される高志くんがどんどんかわいそうになりつつも、一方の西条先生だってノンケだし年上だし、どれだけ相手を気に入っていても保守的になる気持ちもわかる…！ と、両方に感情移入しながら大人男子の恋愛を味わっていただけるはず！
我慢の限界がきた高志くんの強引イケメンぷりは見ものです。




また二人を取り巻く学校の先生や生徒、バーの友人などもみんな生き生きと動いていて、こなち先生ならではの恋愛以外の魅力もたっぷりです。
これからますます活躍していくこと間違いなし！ 栗田こなち先生のデビューコミックス、お見逃しなく！

コミックス『ボーイズ・ランブル』

特典情報

アニメイト限定：描き下ろしペーパー
文教堂・アニメガ限定：描き下ろしペーパー
とらのあな限定：描き下ろしイラストカード
応援店舗：描き下ろしペーパー

(C)栗田こなち/一迅社