七升こあめ先生インタビュー

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七升こあめ先生インタビューバカわんこ後輩×中二病ぼっち先輩の青春ラブ!! 初コミックス『コンプレックスラボラトリ』

2018/07/14 19:35

チャラい天然に懐かれ、振り回され、落ちてしまったのは恋!?

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1682回
七升こあめ／モバイルメディアリサーチ／caramelコミックス
コミックス『コンプレックスラボラトリ』7月17日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
友達ゼロ・中二病まっしぐらの岡野は、自分だけの『理科クラブ』で実験にいそしむ毎日。ぼっちでも、そんな学校生活に満足していた――チャラ系バカ男子・土屋翔太が現れるまでは。「実験してる先輩めちゃかっけー☆」どう見ても正反対のタイプの翔太になぜか懐かれてしまう岡野。強引にクラブに入部した翔太に振り回されるうち、感じたことのない気持ちが芽生えてきて…!?

――作品紹介をお願いします
ヒトに興味がないゆえに他人からどう見られるかも気にしていない。トモダチも居ない。でもそれを苦としていない。
そんな人がうっかり落ちてしまった切ない恋……を描きたかったはずなんですが、元気いっぱいの攻である翔太君の登場で無事テンション高めのラブコメに落ち着きました！

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
天然系おバカわんこな後輩(チャラ属性)×友達ゼロの真性ボッチ(厨二属性)な先輩です。
二人とも青い春真っただ中にいます。羨ましいですね。

――当て馬や重要な脇役は？
後半に出てくるラスボス眼鏡君は岡野と非常に近いところに居るが仲間はたくさんいて……でもやっぱりどっか変！というところを上手く描けたと思っています。ぜひ単行本の描き下ろしも見てみてください！実は……。
いじめっ子で出てきた成田君も読み終わったらぜひカバーをめくってみてください！どちらの子も気に入っています。

――今作のこだわりははどのあたりでしょう？
「キャラがぶれない事」です。岡野先輩はお世辞にもイケメンとは言えない子で、性格も万人に受け入れられるには程遠い。それでも読者の方に愛されるにはどうしたら良いのかを考えながら描きました。翔太はいわゆるあと一歩スパダリに及ばない男として描きましたが、翔太がどんなシリアス展開でも強引にぶん回してコメディーの方へと投げ飛ばしてくれたので、とても助かりました。悩んだ部分だけあって読者様から「なんだコレは！キャラが立ってるぞ!?」という感想(？)(困惑しておられるような気もしますが)をいただいて、ヤッター!! と喜んでいます。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
自分でデザインしたのに翔太の髪(特に前髪)が難しくて何度も泣きました。左右の分け目もよく間違えました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
最初受の岡野君は攻として描く予定でした。ですがプロットを書く段階で担当さんと話し合い、受になりました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
エロシーンが難しいのでデッサン人形を2体買ったのですが、想定以上のガチムチ具合だったので細身の二人(特に岡野)には全く使えず、今も机の上で2体仲良く絡まったままじっとこちらを見ています。

――今、何かハマっていることは？
「死にゲー」と言われる、難易度が高くてやりごたえのあるゲームです。いくら強い武器を使っても敵が強いので、舐めてかかっていると雑魚敵に2発くらい喰らってすぐ死んでしまいます。だから生き残るために己の腕(操作や戦略)を磨く……！そうしてようやくボスを倒しきった時の達成感と言ったら。〇話のあのコマの背景間違えてんだよな……とか、ああ……あの絵のあそこ……腹から腕生えて見えるな……とかそんなことどうでも良くなっ……どう……うううっ

……漫画家として生き残るために己の腕を磨こうと思います!!!!! 甘い世界なんてありゃしない。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
イラストレーターとして登録していた会社が「漫画部門を立ち上げます。ネームコンペに参加しませんか？」とメールを送ってくださったので応募してみたところうっかり通過してしまいました。今でもその漫画はお気に入りです。いつか続きが描きたい。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
私の漫画を一冊の本にしていただけることに心から感謝しております。まだ信じられません。
それと今から緊張して汗ばんでおりますので、発売当日は脱水に充分気を付けたいと思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
いつもとちょっと違うお話しが読みたいと少しでも思ったら、ぜひお手に取ってみてください!! 今後も誠意を込めて漫画造りに取り組みますのでよろしくお願いいたします！

caramel編集部担当編集より
受の岡野くんは、友達ゼロの中二病。そんな彼が人を好きになるとどうなってしまうのか!?
かっこ悪くて、不器用で、恥ずかしい…そんな初恋の醍醐味を、七升先生がいっぱい詰め込んでくださいました。
翔太と岡野くんの恋の化学反応に、きゅんきゅん萌え転がっていただけると嬉しいです！