野田のんだ先生インタビュー

足を洗ったチョロかわヤクザ、新たなシノギはBL作家♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2277回
野田のんだ／東京漫画社／MARBLE COMICS
コミックス『元ヤクザがBL作家になったらしい。』3月6日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
極道が受ける、スパルタ実地訓練
「知らないならやればいいんです、男同士のセックスを。」
漢気のあるヤクザ・須藤は組の解体に伴いカタギとして生きていくことに。しかし正義感と刺青が仇となり、どんな仕事も続かない日々。そんな中舎弟の助言により始めたのは、漫画を描くこと！ SNSで大ヒットし、スカウトを受けたその先はなんとーーBL編集部！ “ラブ”に疎い元ヤクザに対し、冷徹ドS編集のスパルタ実地訓練が始まる

――作品紹介をお願いします
組の解体を機に足を洗った元ヤクザ、須藤玲士(スドウレイジ)。堅気の仕事が長く続かず、書籍化すればお金が入る、という話を聞いてSNSでヤクザ漫画を描いて発表したところ、BL漫画を描いていると勘違いされてBL界隈で漫画がバズってしまい、鬼編集・広瀬彰大(ヒロセアキヒロ)にスカウトされ、そのままBL漫画家としてデビューすることになります。
ボーイズラブのボの字も知らない元ヤクザさんが、鬼編集さんに肉体的指導を受けながらBL漫画を描く、というお話です。
ヤクザの親分よりも怖い編集さんの漫画のネタを考えていたのですが、それをボーイズラブで描いてみたらどうなるのかな、と思い描かせて頂いた作品になります。



――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻めの広瀬さんは、悪い人間ではないのですが、どんな漫画に対しても妥協ができずについつい作家に対して厳しい態度になってしまいます。
無表情でクールに見えますが、熱い男です。

受の須藤さんは、おだてられたらつい乗っちゃう流されやすさもありますが、それでも自分がやると決めたらとことん頑張る真面目な熱い漢です。
カッとなったらすぐ脱ぎます。元ヤクザですが、たぶんタピオカとかたこ焼きとか焼きそばとか、そんな屋台でシノギを得ていたんじゃないかな…

無表情、敬語攻め×チョロ元ヤクザ(ノンケ)…という感じでしょうか。




――当て馬や重要な脇役は？
須藤さんのお友達、現役ヤクザの林と広瀬さんの元上司、編集長の東出です。
林さんは関西弁をしゃべるのですが、私も一応関西出身なので関西弁任せとけ!! と思っていたはずなのに、いざ、漫画の台詞としてしゃべらせると、「あれ??? 関西弁ってこんなんやったっけ???」となって結構大変でした。
須藤さんの舎弟＆舎弟の彼女ちゃんも気に入っています。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
須藤さんの背中です。できる限り背中が見えるようなエロシーンを目指しました。



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
元ヤクザさん、ということで、エロシーンを描く際の刺青が楽しくも大変でした。
あと須藤さんのオールバックが…大好きなんですけどオールバック、でも油断すると、誰これハゲ…みたいになってしまうのでうまく描けないときは一コマのオールバックに2時間くらいかかってたりとかざらでした…。
逆に広瀬さんはものすごく描きやすかったです。無表情キャラなのであまり大きな表情での表現ができないのですが、それでも、嬉しいとか、照れとかの気持ちが伝わるように描くのが楽しかったです。



――今作にまつわる裏話はありますか？
須藤さんは自分の父親が誰か知らないのですが、須藤さんのお父さんも漫画家をやっています。大御所です。
広瀬さんのお父さんも編集者という設定があります。
須藤さんが敬愛しているヤクザの元組長は会話の中でしか登場していないのですが、須藤さんのお母さんに惚れていて亡くなったあと息子である須藤さんの面倒をみてくれた人です。
その流れで須藤さんがヤクザへの道を進んでいるのですが、組長自身は須藤さんがヤクザを続けることは反対だったので、自分と一緒に足を洗った須藤さんに一安心しています。
あと、須藤さんの舎弟の彼女、ちゃこちゃんは絵心がない方の画伯なのですが、何故か歴代彼氏のおち●ち●を描く事だけが異常にうまい、というネタがありました。
本編に入れられなかったのが残念です。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
主に締め切り的な関係で、担当様方に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、沢山助けて頂き、感謝してもしきれないのですが(その節は本当にありがとうございます)、連絡をする際に「申し訳ございません」を沢山タイピングしすぎて、いま誰よりも速く「申し訳ございません」をタイピングできるようになったような気がしています。
そんな修羅場の折、作業用としてずっと『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメを流していたのですが、4部を延々リピートし、脱稿するまで吉良吉影が何回死ぬかチャレンジとかやっていました。

――今、何かハマっていることは？
踏み台昇降にはまっています。毎日続けることが大事…！ と思って今は1日25分、アニメなどを見ながらやっています。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
1年ぶりくらいのコミックスで緊張しております…！ 連載中、果たして最後まで描けるのか…!? という自分との闘いがあり色々たくさん担当さんにご迷惑をおかけしてしまったりもあり、それでもなんとか一冊のコミックスという形で出して頂けることに喜びと感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
この度はインタビューという機会を頂きまして、ありがとうございます。
読みにくい点などございましたら申し訳ございません…！ ここまで読んで頂けて感謝感激です！ ありがとうございます！
少しでも気になって、漫画をお手に取って読んで頂ける機会になれば幸いです。
元ヤクザがBL作家になったらしい。をどうぞよろしくお願い致します！


担当編集：東京漫画社 Oさんより
のんだ先生の作品は、可愛いかったり美人な受けさんの印象が強かったので、男らしい須藤さんを提案いただいた時はちょっと驚きました！ けど始まってみると、漢気あるけど不器用でほっておけない須藤さんがとても可愛く…！
そして広瀬さんからのトンデモナイ提案も受けて立ってしまう漢らしさ！

実はお互い低かった恋愛偏差値が、仕事を通して徐々に上がってゆき想いが通じ合う流れはエッチなのに初々しく、とても心があったまります！
キュンキュンを知るため、デートをしてみよう！ という流れの高層タワー回は須藤さんや広瀬さんの意外な面が可愛くて唸ります！

のんだ先生の描かれるキャラは、メイン二人ももちろんのこと、脇を固めるキャラクターたちも個性的で生き生きとしていて皆愛しくなります！
読むと元気になれる胸キュンラブコメです、どエスBL編集×ど根性元ヤクザのスパルタお仕事ラブ！ ぜひご覧ください！
※なぜかずっと先生も私も二人のことを名字に「さん」付けで読んでいました(笑)。

コミックス『元ヤクザがBL作家になったらしい。』

特典情報

アニメイト限定：描き下ろし4pリーフレット
とらのあな限定：描き下ろし両面イラカ
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
応援書店限定：描き下ろしペーパー

詳細はこちらをご覧ください！

その他情報

☆お名前入りサイン本プレゼントキャンペーン実施中☆
詳しくは東京漫画社特設ページ&Twitterをご覧ください！

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(C)野田のんだ/東京漫画社