佐野由岐彦先生インタビュー

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佐野由岐彦先生インタビュー悪魔より悪魔な男参上!!わがままクズ男×純粋不憫悪魔の異種間ラブ♥ コミックス『なきむし悪魔のマリアくん』

2021/08/28 17:00

DTを前に理性など存在しない!!スピンオフは高身長イケメン受け♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2823回
佐野由岐彦／祥伝社／ボーイズDUOセレクション
コミックス『なきむし悪魔のマリアくん』8月25日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
ずっと片想いしていた毬谷（まりや）くんを事故で失ってしまった大学生の椎山覚（しいやま・さとる）は、悲しみに打ちひしがれる中、ちょっとした手違いから、なんと悪魔を召喚してしまった。生きる望みをなくしかけていた覚が、寿命と引き換えに悪魔に望んだ願いは、「死んだ毬谷くんそっくりの姿で、俺の傍にいてほしい」というもの。覚の純粋な想いを健気に思った悪魔は願いを叶えてあげるが、覚は「毬谷くんにそっくりだから、お前は『マリア』だ」「寿命がなくなるまで抱きまくってやるからな」ととんでもないワガママ男に。そんな覚を始末しようと考えたマリアは、魔法で死神を召喚するが…？

――作品紹介をお願いします
悪魔のマリアが、従属契約した人間のサトルに日々性的に泣かされるお話です！
淫魔ではないのに「そういった用途」で使われ続ける泣き虫な悪魔っていいなぁ、と思いついた作品です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻のサトル(人間)は、とにかく欲望に忠実です。
悪魔マリアと契約したことで寿命が減ることを知り、余生をありったけの欲望で満たしながら過ごすことを決意します。
好きな子の姿に変身した悪魔マリアに童貞を捧げるどころか、毎日ヤりまくりのハッピーライフを送れるかと思いきや？という攻です。

受のマリア(悪魔)は、サトルに反発しつつも、契約上強くは逆らえない可哀相な悪魔です。
サトルから雑な扱いを受けて泣いてるシーンが多く、健気で流されやすく絆されやすいチョロい受です。

――当て馬や重要な脇役は？
サトルの想い人である毬谷と、強面の死神さんです。
顔のいい変人や長身強面という属性がまず大好きだったので、脇役でもいいからとにかく入れたい！と思ってねじ込みました。
キャラクターの濃い二人だったので、スピンオフ(同時収録作)を描かせて頂けると聞いたときは嬉しかったです！

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
マリア(受)のマツゲです！
単行本化のため原稿を再チェックしたのですが、「このときマツゲ描くの楽しかったんだろうな」というのがヒシヒシ伝わってくる画面ばかりだったので、絶対マツゲです。

あとは体格差が好きなので、ネタ出しのときから低身長×高身長で行くと決めていたのが通ったときは、嬉しかったのを覚えています。
同時収録作の【毬谷くんと死神さん】も、低×高でこれもまた楽しく描けました！

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ネタ出しの時点で「マリアを可愛がってやろう！」と思っていたので、プロット・ネーム・作画とすべて楽しかった記憶があります。
ページ数の関係でエピソードやエロシーンを削らなくてはいけなかったりと色々ありましたが、最後までまとまって良かったです！
作業環境としては、フルデジタルに移行して初めての作品がこの【なきむし悪魔のマリアくん】だったので、とにかく慣れなくてめちゃくちゃ時間がかかったのを覚えています。　

――今作にまつわる裏話はありますか？
サトルの想い人である毬谷ですが、彼のナルシシズムがどこから来たのかという設定やエピソードがありました。
尺の問題でお披露目できませんでしたが、いつか描けたらいいなぁと思っています。
　
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
担当さんへ【毬谷くんと死神さん】第1話の完成原稿をお渡しした際に、死神さんの萎えチン作画をめちゃくちゃ褒めてもらったことが印象に残っています(笑)
製品版には修正が入り消えてしまっていますが、なかなかの熱量で感想を頂いたことを覚えています。
第1話・1ページ目(※下記画像)の大ゴマの死神さんは萎えチンだったんだなぁと是非眺めてみてください。　

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
完結から少し時間が経っている作品だったので、今回コミックス化のお話を頂いたときは本当に嬉しかったです！
応援してくださった読者さま、支えてくださった担当さん・出版社さまに感謝しています。ありがとうございます！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
インタビューをここまで読んでいただき、ありがとうございます！
昨年発売したコミックスとは全く違うテンションの作品となっておりますので、こちらもぜひ楽しんでいただけると嬉しいです！よろしくお願いいたします！

ボーイズDuO編集部担当編集より
佐野由岐彦先生が描く、悪魔＆人間＆死神さんたちが織りなす異種間ラブストーリー、ついに単行本化です！
表題作「なきむし悪魔のマリアくん」に加え、スピンオフ「毬谷くんと死神さん」の計2作品が収録されています。

うっかり召喚し、寿命を喰わせる契約をすることになった悪魔ちゃんを、あろうことか己の性欲を満たす奴隷のように扱うクズ男・サトル。
そんなサトルのワガママぶりに辟易しつつも、いつの間にか芽生えてしまった淡い気持ちに戸惑い、やがて彼を守ろうと奔走する健気な悪魔・マリア。
そして、そんなマリアにひと目惚れしてしまった死神さん…。
「寿命を与える契約」をめぐって、人間、悪魔、死神さんたちが予想もつかないバトルを繰り広げます。

マリアに寿命を喰わせる契約をしたサトルはどうなるのか？
悪魔なのに、なぜ「マリア」なのか？
死神さんのハジメテの恋のゆくえは――？

＊＊

当初はサトルのあまりのワガママくず男っぷりに、マリアが不憫すぎて、もっとマリアに優しくしてあげて～！と念じながら(笑)読んでいました。でも、純粋なマリアにサトルが次第にほだされていき、最後は永遠の愛を誓う、という魔性の健気さに、「そうか、この子はやっぱり悪魔だったんだな」と改めて気づかされたりもしました。そんなマリアの圧倒的な存在感が見どころです。

もうひとつの見どころは、作中随所に登場する、マリアの乳首さんたちです(笑)。
個性があるのです。しかも物語を追うごとに、だんだん表情が違っていくように…。
いったいどういうことなのかは、本編はもちろん、電子版コミックスのおまけ漫画でも詳しく描かれていますので、ぜひご覧ください。
そして、紙単行本のカバー下にも素敵な仕掛けがあったりしますので、電子版も紙版も、どちらもぜひお手に取ってご覧ください！

笑いアリ、甘酸っぱい疾走感アリ、胸にジンと沁みる場面やトキメキ＆エロスもたくさんアリで、きっと楽しんでいただけることと思います。
「マリアくん」ワールドを、どうぞよろしくお願いいたします！