宇肘先生インタビュー

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宇肘先生インタビュー気弱小説家志望×本好きひねくれ者♥恋人ごっこから始まる2人の恋模様に注目！初コミックス『書き損ないのつくりごと』

2023/12/13 17:00

ときに嘘、ときに暴走！不器用な2人のじれったさにキュン♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3530回
宇肘／一迅社／gateauコミックス
コミックス『書き損ないのつくりごと』12月14日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
共通の趣味である「小説」をきっかけに仲良くなった、中学生の積川萩人と枝折景。枝折が書いて、積川が読む――そんな心地の良い関係は、中学卒業を目前にして、簡単に壊れてしまった。絶交して数年、偶然にも大学で再会した二人。気まずい空気の中、積川は枝折から書きかけの原稿を無理やり手渡され、昔のような関係に戻りたいと懇願される。しぶしぶ原稿を受け取る積川だったが、枝折が書いていたのは同性同士の、どこかリアリティのない恋愛小説で――。

――作品紹介をお願いします
小説を「読むこと」と「書くこと」を通して親友になった中学生の二人が、喧嘩別れを経て数年越しに大学で苦い再会をする話です。
創作活動のため、それぞれの気持ちを抱えながら恋人ごっこをする友達に戻ります。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
気弱で優しい小説家志望の攻めと、本好きなややひねくれ者の受けです。

――当て馬や重要な脇役は？
積川(受け)の大学の友人として「久米」という女性が出てくるのですが、主人公ふたりが全編通して何かしら思い悩んでいる中、唯一ずっと朗らかな人物だったので描いていてとても楽しかったです。
担当編集さんからも「かわいい……」と言っていただけて、私個人としても印象深いキャラクターです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
過去の経験や本来の気質が邪魔をして、二人とも本心を言葉にすることが苦手なキャラクターなので、上手く伝えられない分は表情に気を遣いました。
お互いに向けるまなざしや仕草に少しでも気持ちが滲んでいればいいなと思います。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
話を一から作って、それを描き切ることをこの作品で初めて経験し、心の底から「こんなにも大変なのか……!!!!!」の連続でした。
正直苦労した点はここには書ききれないレベルであって筆舌に尽くし難く、担当編集さんはじめ、多くの方に支えられて今回の作品ができました。本当に頭が上がりません……!!!

それでも、1話描き切る度にキャラクターが生きて動いているな～という実感が湧くのが楽しかったです。

枝折(攻め)が顔が綺麗という設定だっため、顔を描いている時のプレッシャーが他キャラクターの比じゃなかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
初期設定時点の枝折は耳にピアス穴が開いており、今よりも少しチャラそうでした。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
飼い猫が尿路結石を患い、かなり心配しました(治りました！)。

――今、何かハマっていることは？
今期は秋ドラマが面白くて、普段よりたくさん観ました。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
SNSに趣味で投稿していた創作作品を見つけてもらったことをきっかけにお声がけいただきました。
元々商業BLが好きで、自分でも描いてみたいと思い今に至ります。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
ドキドキしています……!!

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
インタビュー読んでくださりありがとうございます。
何かひとつでも心に残るシーンや台詞が描けていれば幸いです。
よろしくお願いいたします！

担当編集より
宇肘先生のデビューコミックス『書き損ないのつくりごと』が12月14日(木)発売＆配信解禁です！

ふとしたことで絶交してしまった"元"親友の枝折(攻)と積川(受)。
大学で偶然の再会を果たし、かつての共通の趣味だった「小説を読むこと」「書くこと」を通して、仲の良かったあの頃のような関係に戻ろうとします。
積川は、枝折が書き進めている「同性同士の恋愛小説」を添削することになりますが、その内容はどこかリアリティがなくて……。
積川が勢い余って提案した"恋人ごっこ"から、二人の関係は更に動き出します。

暴走する強い感情、耳障りの良い言葉の裏に見える嘘、抑えようとしても滲む本音。
様々な形で現れる二人の気持ちの変化を丁寧に、丁寧に描いた1冊になりました。

不器用同士のじれったさにキュンとしながら、本音と言葉に向き合うエネルギーをもらえる、読み応えたっぷりの本作。
ページをめくると目に飛び込む、ギャップのある表情にも注目です。

ぜひコミックスでお楽しみください！