BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

共演者の“当て馬的”目線が鋭い!! 映画『ダブルミンツ』舞台挨拶レポート

2017/06/06 12:15

黒みつお、白ミツオ!? 高校時代役含めて4人の役者の掛け合いで盛り上がる!


中村明日美子先生の大人気コミックスを原作とした実写映画『ダブルミンツ』が6月3日(土)から全国で公開スタート。シネ・リーブル池袋で行われた舞台挨拶に行ってまいりました! そのレポートをたっぷりお届けします!

本作は、壱河光夫×市川光央、同じ「イチカワミツオ」という名前を持つ二人の男の物語。犯罪と暴力の中で、愛憎入り交じる関係性が描かれます。


原作漫画が熱狂的なファンを持つだけに、実写化への道のりは簡単ではありませんでした。
「実写化は不可能」との予想に反し、最終的には原作者の中村明日美子先生が「原作ファンの方にもお楽しみいただける」と太鼓判を押す仕上がりとなりました。


そんな映画『ダブルミンツ』の舞台挨拶に登壇したのは、壱河光夫役・淵上泰史さん、市川光央役・田中俊介さん、高校時代の市川光央役・須賀健太さん、高校時代の壱河光夫役・川籠石駿平さん、麻美役・冨手麻妙さん、内田英治監督

舞台挨拶では、壱河光夫を“白ミツオ”、市川光央を“黒みつお”と表現。これは、撮影の際にも使われていた呼び方なんだとか。

“黒みつお”市川光央(田中俊介)と“白ミツオ”壱河光夫(淵上泰史)

高校時代の“黒みつお”市川光央(須賀健太)と“白ミツオ”壱河光夫(川籠石駿平)

ダブル主演のひとりである淵上さんは、初日を迎えた現在の気持ちを聞かれ、「うれしい気持ちとさみしい気持ちがある」と語りました。また、ネット社会なのでつぶやいて欲しいと語る淵上さんに、もう一方の主演の田中さんが早速「SNSってやつですね!」と合いの手を入れていました。

そんな田中さんは、14kg減量して撮影に臨んだとのことで、作品への熱の入れようが伝わってきました。
完成披露試写会でソワソワしてしまったというエピ―ソードを語り、「感無量です」と述べました。


続いて高校生時代の“ダブルミツオ”を演じた須賀さんと川籠石さんのコメント。
子役時代から可愛いイメージのある須賀さんは、それを覆すような高校時代の“黒みつお”市川光央を演じ、司会者からも「実は本人も怖い人なのでは」と振られると、すぐに「怖い人じゃないです(笑)」と否定。しかし、隣にいた監督に「怖い、怖い」と突っ込まれていました。

須賀さんが「監督は『本当の須賀健太を撮るとかおっしゃって…営業妨害ですよ」と返すと、会場には笑いが。すかさず田中さんが「みなさんもっと笑ったほうがいいよ、あとでやられるよ」とかぶせるテンポのいい掛け合いで、さらに会場を盛り上げました。

一方、黒みつおの奴隷になる高校時代の“白ミツオ”を演じた川籠石さんも、「一番近くで本当の須賀健太を…」と語りだし、またも須賀さんをイジる流れに。

また、物語序盤のキーとなる麻美役を演じた冨手さんは、ハードだった撮影を振り返って田中さんと闘うシーンは本当にきつかったと語りました。一方の田中さんも「あのビンタは痛かったよ」の一言。撮影への本気具合が伝わってきました。
学生時代にBLが好きだったという冨手さんは「見てる女性がムカつくような、全員を敵に回すような“ビッチ”を演じた」と語りました。

冨手さんに「登場人物の誰よりもドS」と称された内田監督は、「人は誰しも内面に違う自分がいる。それを引き出せたときにいい映画になると思うので、それを出したかった」とハードな撮影の意図を明かしました。


撮影は2週間という短期間で行われました。「一番大変だったシーンは?」という質問に対して、淵上さんはなんと自分の役を黒みつおだと勘違いしていた、というまさかのエピソードを披露。顔合わせで田中さんがあまりにも黒みつおのビジュアルだったので、ようやくそこで気付いたのだとか。

一方、高校時代の“ダブルミツオ”を演じた須賀さんと川籠石さんは初日1日だけの撮影というスケジュールの中で、二人にしかわからない絆が生まれたようです。

須賀さんが、大変だったエピソードを語る中で「『俺の犬になれ』っていうところは楽しかった」と言うと、会場からどよめきが混ざった笑いが。

川籠石さんは、体育館のシーンを振り返り「なんかトリップしてたよね?」と須賀さんに同意を求めました。須賀さんも「スタッフいたけど白ミツオにしか目がいかないというか……」と説明しようとするも、「俺らしかわかってない!(笑)」と叫ぶ羽目に。

二人の間に何かが芽生えたようで……」と司会者にまとめられると、川籠石さんは「そういうことにしてもらってもいいです(笑)」と返し、会場がざわめきました。

映画『ダブルミンツ』本予告

一方、「撮影現場での雰囲気は?」と尋ねられた冨手さんは「いい意味でピリピリ」と主演の二人の緊張感を伝えました。また、完成した映画を見て「ミツオたちは、私には見せない表情があった」と振り返っていました。


「私が撮影中に見ていた(黒みつお役の)俊介くんの表情とか、麻美としてはこんな表情見られなかったと思う瞬間があって。白ミツオに対してだけ見せる表情とか、白ミツオが黒みつおに対して見せる表情とか、麻美にはなかったなあって

まるでBLに出てくる当て馬女子のような発言をする冨手さん、さすがBL好きだったという方は感性が高いです。

最後に須賀さんは「『須賀健太は天使で、役でダークなキャラをやっていた』ということで一つ」と、満員のお客さんに“お願い”して、会場は最後まで笑いに包まれていました。

黒みつお役の田中さんは、「トゲトゲしいのにやわらかいような、思わず抱きしめてしまうような複雑な愛憎を描いている映画」と評し、「素敵な原作があって、僕たちが魂を吹き込んだ一つの命としてこの世に生まれた。みなさんと一緒に育てていきたいので、ぜひSNSで宣伝を」と締めくくりました。


ハードな撮影の中で、普段見られない役者さんたちの秘めた本性が明らかになった……かもしれない、そんな映画『ダブルミンツ』、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
気に入ったら、ぜひSNSで拡散をしましょうね!

記者:みかん


映画『ダブルミンツ
6月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

【STORY】
「女を殺した―」ある日突然、壱河光夫(淵上泰史)の携帯電話にかかってきた高圧的な声の主は、高校時代の同級生で今はチンピラになっている市川光央(田中俊介)だった。同じイチカワミツオの音の名前を持つ二人。高校生だった当時、冷酷で高飛車な光央(須賀健太)にいつしか光夫(川籠石駿平)は下僕となり逆らえない主従関係となっていた。
数年を経て、衝撃的な再会をした光夫と光央だったが、かつての隠微な記憶が忘れられない光夫は、逆らうことなく共犯者となった。だがそれは高校の頃の主従関係でない、新しい形の関係へと姿を変えていく…。

【CAST&STAFF】
監督/脚本:内田英治、原作:中村明日美子「ダブルミンツ」(茜新社刊)
出演:淵上泰史、田中俊介、須賀健太、川籠石駿平、冨手麻妙、高橋和也、小木茂光
2017年/日本映画/配給:アーク・フィルムズ、スターキャット

(C)2017「ダブルミンツ」製作委員会 (C)中村明日美子/茜新社

関連作家・声優

関連外部サイト

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP