ダブルミンツ

double mints

ダブルミンツ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神83
  • 萌×229
  • 萌40
  • 中立16
  • しゅみじゃない17

--

レビュー数
57
得点
667
評価数
185
平均
3.8 / 5
神率
44.9%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784863490888

あらすじ

『女を殺した―』電話の向こうから聞こえてきた高飛車な声は、高校時代の同級生・市川光央だった。同じ名前を持つ男・壱河光夫の胸中に、かつての隠微な記憶が蘇る。忘れていた過去が、再び光夫を情熱の中に引き戻す。共犯者として再会した二人の主従関係は、少しずつ新しい形へと姿を変えてゆく・・・・・・。実力派作家が挑む、DEEP LOVE。
(カバーより転記)

表題作ダブルミンツ

壱河光夫(ミツオ・飼い犬)
市川光央(みつお・飼い主)

同時収録作品温室の果実

ノリの軽いデリヘルボーイ・ハスミ
政治家秘書・村上壱吾

その他の収録作品

  • 雨(ダブルミンツ後日譚 描き下し)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数57

相手の名前を聞いた時から2人は1つだった

◆ダブルミンツ(表題作)
 漢字が違うけれど同姓同名で出会ったミツオとみつお。ミツオの方は出会った頃から既に、みつおに並々ならぬ執着を抱き始めていたようです。勝手に覚えた親近感が、彼の中で際限なく膨らんだ感じなのかな。もちろんみつおの深い黒の瞳が、彼を惹き付けて離さなかったというのもあるでしょうけど、それはきっと同姓同名だから余計にそう感じたんだと思います。大人になってから突然みつおから電話をもらい彼と再会したミツオは、ヤバいことをいろいろ共有しながら、学生時代同様みつおの犬に甘んじるようになります。

 みつおは都合の良い時だけミツオを利用し続けるんですが、きっと彼にとってもそれはミツオでなければならなかったんでしょうね。みつおは無意識の内に、ミツオだから何もかもを晒け出してしまっている。2人は最早一心同体。ミツオはそれを早い段階から意識していたのに対し、みつおは認めずに最後まで相手を拒絶しようとした。でも、元々1つだったものが分かれて生きることはできない。そして最後にようやく、みつおはミツオを受け入れ、2人で1つになるんです。当然これはあくまで2人の感覚の問題でしかないのだけど、2人がそれでしっくりきているならそれがあるべき形なんでしょう。同姓同名と出会った運命が、明日美子先生独特の視点から描かれている、興味深い作品でした。

◆温室の果実
 萌えたかどうかでいうと、表題作よりはこっちの方が萌えました。政治家秘書の壱吾は密かに主人に恋をしています。既に枯れてしまっている主人に命じられ、自慰から始まり、今や男に犯されているところまで見せるようになった壱吾。視姦されながら恥じらいつつ喘ぐ彼が、とってもいやらしかったです。彼を抱いていたデリヘルのハスミは、主人が亡くなってから壱吾に益々アピールするようになり、壱吾もそんなハスミを受け入れるようになります。が、壱吾の中では主人への恋慕の気持ちは永遠になくなることはない。一途に主人を想い続けながら他の男に抱かれる壱吾の、健気さと罪深さが印象的でした。

0

深い。

「ダブルミンツ」
痛いんだけど、市川光央と壱河光夫の関係を過去を交えながら淡々と描いてるのが凄いな~と。
最初はただの虐められっこ?な感じだったけど、「わん」と言ったその日から始まった二人の強い結びつきというか不思議な関係にぐいぐい引き込まれていきました。
余韻たっぷりの読後感でした。

「温室の果実」
おじいちゃん政治家先生との関係がなんとも言えない雰囲気を醸し出してて素敵な作品でした。
美味しそうな名前の「いちご」の響き、童謡 ぞうさんと膝枕。なんだかすっごくせつなくってキュンってなりました。
膝枕のコマ大好きです。
デリヘルのハスミの存在感もあり、重くるしくなくって良かったです♪

1

犯罪というテーマの重さ

”Jのすべて”から中村先生のとりことなってしまい、中村先生の作品を集めています。先生の絵の描線には色気があります。独特の線が琴線に触れてくるというか、いつも魂が揺さぶられるような衝撃を覚えます。
ダブルミンツは全体的にダークで、暴力シーンが多いです。あと、暴力団の人たちの行動が身につまされて辛くなり、あと単純に受けのことを好きになれませんでした。
中村先生の描く繊細な登場人物のビジュアルに会う人がいるかが心配で、実写化が不安です。

1

アンドロギュノスの絵を見たかったな〜

買った当初はそんなにまあ、これもあるかな、具合の感じだったんですが、実写化となって読み返して、うーんなるほど…となり、正直脳内が麻痺してしまっていまはウーン?となっていますので、また時間をあけて読み返したいです、、とりあえず、実写映画がほんとにオススメです。。漫画からみつおが飛び出してきたみたいで。。あれはヤバい。(映画の感想?)

0

ひとつに混ざり合う狂気と愛

実写公開ということで改めてレビューです。

二人のミツオの物語ですが。再会からもうドロドロです。人を殺したという電話からです。
元々の関係もいじめっこといじめられっこでした。

  執着か、服従か、
それは狂気に満ち溢れた歪んだ愛に変わって、二人共一緒に、暴力 性愛 いろんなものに堕ちて、グチャグチャにドロドロに混ざり合って、やがてひとつになっていく。
中村明日美子先生だからこそ表現できた世界だと思います。本当に上手なんですよね、物語をかくのが。

2

明日美子さん流ヘドウィグ

ダークでショッキング、堕ちていくふたりのある意味においての純愛。単なる性愛や恋を超えたところにある魂のベターハーフを探すロード・ムーヴィー風でもあります。
作品に流れ続けているのは、映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の楽曲「The Origin Of Love」、そしてその曲のモチーフとなっているプラトンの「饗宴」の中でアリストパネスが語る男と女、そしてアンドロギュヌスの物語。自分の片割れ…愛を探し続ける行為の異形さのイメージを取り込んで物語は進行します。
表層的には陵辱もの、ヤクザものなんてジャンルの作品ということになるのかもしれませんが、一味ちがう美があるのは、そういう取り込んだイメージがあるからかもしれません。

なんだか小難しいことを書いていますが、とにかく沈むような美しさのある作品です。そしてなんといってもこの表紙のビジュアルの素晴らしさよ。みつおとミツオのふたりが円になる構図は絡み合う蛇のようであり、ふたつの勾玉のようでもあり。
「The Origin Of Love」を聴きながら読むととても浸れますよ。

2

暴力と美

冒頭の、2人の”みつお”が出会う衝撃の瞬間。際立って美しい、黒髪の間から覗くみつおの目。
このとき、もう一人の主人公のミツオと一緒に、読者の私もあの目に”殺されて”しまいました。

高校で出会った、音だけ同姓同名のみつおとミツオは、すぐにいじめっ子といじめられっ子になります。
このときみつおへの服従を口にしたミツオは、社会人になってからも、久しく連絡のなかったみつおの呼び出しに応じますし、犯罪行為への加担も辞しません。
ミツオは、自分に理不尽な要求をし、暴力的にふるまうみつおに惹かれてやまず、執着します。



同姓同名、自分の半身、2人で1つの人間になる、というのがこのお話のテーマです。
お互いが一緒にいられること以外のメリットなんて何もないのに、2人して転がり落ちていくだけなのに、離れることができない半身たちの行く末を見守る作品です。
全体的にシリアスなトーンです。

エグイ描写のあるレイプシーンがあるので苦手な方は気を付けた方が良いと思います。
でも、私はレイプシーン(に限らず)の絵の綺麗さが気に入っています。
明日美子先生独特の曲線が、手荒く尻を鷲掴みにする手や、アレを口に突っ込まれたときのあごやのどのラインなどを、暴力的に綺麗に(耽美っていうのかな?)描いていて、凄惨さはさておいて私にとっては一見の価値ありでした。

2

THEお耽美レイプ

うん。こんな作品描きたい。
それがこの本を読んだ感想ですよね。

うまいんですよ。
とにかく物語のおさめ方も全てにおいて
技術的に凄い上手だなと思いました。

新しい作品から過去に下っていく形で
中村明日美子先生という方の作品を知っていったのですが
こんな世界観は憧れます。
レイプのシーンはチンコが勃つ位にエロいですね。

こんなにエロいのに、品があるんです。
悔しい位に綺麗なんですよね。


この一冊で納めてしまわれたのは残念ですが
満足できる一冊だと思います。

暴力的なシーンがあるので
苦手な方は、気を付けて下さい。


3

読み手を選ぶのだろうけど、素晴らしいものは素晴らしい。

新井煮干し子さんの「因果の魚」を読んだ際にこの作品のことが頭をよぎったので、改めて読み返してみました。
2冊を一緒に読んで頭の中を整理出来たせいか、こちらの作品もより解り易くなりました。
“運命の出会い”というのは、出会う前から決まっているのではなく、この出会いは必然だったと感じる人がいて初めて“運命の出会い”になり得るのですね。

「いちかわみつお」という同じ名前の2人が偶然出会ったことで、それが普通の出会いにはない特別感を2人の中に芽生えさせ、本来は偶然でしかなかった出会いがいつの間にか必然の出会いだったんじゃないかという思い込みにすり替わり、相手を自分と同一視していく…という、そんなお話。
ストーリーのベースに使われているのは、映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の中で歌われる「The Origin Of Love〜愛の起源〜」という曲なんですが、ギリシャ神話がモチーフになっていて、元々は一つだったのに神様によって二つに分けられてしまった自分のもう半分(=ベターハーフ)を探す行為が愛の起源だと歌っている曲です。

そもそも“片割れの存在を信じる”という思考がどうして生まれてくるのかと考えると、それってつまり自分には足りてない部分があって不完全だと感じるからだと思うのですよね。
その思いが特に強かったミツオはみつおに出会った瞬間からみつおとの出会いは必然だったと感じ、みつおに心酔していきます。
ミツオの心酔の仕方がかなり狂気じみているので病んでると言えば病んでるんだけど、人のサガに忠実で人間らしいと言えば人間らしい。

そしてこの作品の面白いところは、主従関係とSM関係で2人の立場が逆転する点。
主従の時はみつおの犬であるミツオがSMになるとS。
SMにおいてイニシアティブを握るのはM、SはMに受け入れてもらう側ですから、正しいと言えば正しいのですが、面白い。
ラストシーンでミツオが流す涙の意味は色々考えられるけど、一つはみつおにようやく受け入れてもらえたという実感がもたらした喜びの涙なんだろうな。

ストーリーだけを追ってサラッと読み終えても十分に読み応えのある面白い作品なのですが、一つ一つの要素を分解していくと、その掛け合わせ方の巧みさに唸らされる作品だと思います。
ボーイズラブにベターハーフを掛け合わせるのがそもそも私は大好きですし、主従やSMってのはそれこそ割れ鍋に綴じ蓋ですからベターハーフとの相性はバッチリですよね。
内容的に読み手を選んでしまうのでしょうけど、読み応えのある漫画を探されている方に向けて個人的には全力でオススメしたい明日美子作品です。
とても面白いです。

同時収録の『温室の果実』は、非常にエロティックな短編。
政治家先生(男としては既に枯れているおじいちゃん)に密かに恋心を寄せる青年秘書が、先生に請われて自分の性行為を見せるお話。
先生、秘書、お相手役のデリヘルボーイで倒錯的なトライアングルが出来上がり、官能的なエロスを見せてくれます。
オチも美しい。
明日美子作品を読むたび、様式美ってのはやっぱり大事だな〜と実感させられます。

これ電子書籍だと、表題作の描き下ろしと同時収録作がバッサリ抜かれてるんですよね…
なんでそんなことするんだろう。
茜新社謎過ぎ。
電子派の皆様お気をつけて。

6

甘いもの好きには、お勧めしません

怖すぎて無理でした。
倒錯的と言うのか、SMの世界観と言うのか、初心者には難しすぎて理解できません。
『同級生』が面白かったので読んでみたら、ガーン!と自分の甘さをハンマーでかち割られた気分でした。

1

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