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両性具有 アンドロギュヌスBL 四ツなり

2014/09/15 14:17

一粒で二度美味しい、責め所いっぱい萌え所もいっぱい!な「ふたなり」BL特集です! とんでも作品から耽美作品まで、よりどりみどり。あなたはどのタイプがお好みですか?

耽美とふたなりは相性抜群
アレキサンドライト / 山藍紫姫子 / 小林文美 / 角川文庫(2006年)

アメリス国の貴族であるマクシミリアンは、シュリルの元へ嫁いだ妹のクラウディアが自殺に追い込まれた事から、シュリルを憎み、復讐の機会を狙っていた。革命を起こすことによってシュリルを手に入れ、監禁、陵辱したマクシミリアンだったが、次第に二人は強い絆で結ばれていく。しかし、穏やかな日々を送るようになった二人は、以前からシュリルを狙っていたラモンの策略により引き離されてしまう。執着するラモンに関係を強要され、結婚を求められるが…。

とてもお耽美です。美しいシュリルですが、実は両性具有という秘密を抱えています。妹が自殺に至ったのも、元を正せばこの秘密故。この人とは違う身体が原因で幼い頃から親からも疎まれ、暗い人生を送ってきたシュリルの心をマクシミリアンは癒し、いつしか愛へと変わっていく。そして苦痛でしかなかった情事が快楽へ…。開発された後のシュリルはとても敏感。嫌っているラモン相手にも、身体は反応してしまう。自らの身体に翻弄されるシュリルが美しく、エロティックで萌えます。
ふたなり作品と言えば山藍先生は外せませんね! 山藍先生の両性具有作品はこの他にも「イリス」や「冬の星座」などがありますが、どれも身体の秘密により苦悩する主人公が解放され、愛と快楽に溶かされていく過程がドラマチックでとても耽美。王道ふたなりを楽しみたい方にオススメします!

神様の身体の秘密
 微睡の月の皇子 / かわい有美子 / カゼキショウ / リンクスロマンス(2014年)

神々が住まう高天原から下界の葦原中つ国へ追放された月夜見尊。初めての地へ降り立った月夜見は、そこで荒々しい姿の男に出会い、半ば強引に連れ去られてしまう。その男・夜刀はその地を治める神の一族のひとりで、抜きんでた力を持つ。野蛮な行為を楽しむ兄たちから守る代わりに自分のものになれと脅され、夜刀に身体差し出すことになった月夜見だったが、次第に夜刀の優しさに気付き始め…。
舞台は日本神話の世界。月夜見は月を司る神で、神々が住まう高天原でも高貴な存在です。穏やかな性格で心優しい月夜見は、外見も線が細く女性的。神なので生きている年数は長く身体も子供ではありませんが、実は秘めた部分が未成熟。そもそも性的な事から離れたところで生きてきた月夜見なので、性行為自体未経験で、それに対する羞恥心にも免疫がありません。ふたなりな身体を強引に暴かれ、徐々に開発されていく過程がたまらなく萌え。ふたなりを生かしたエッチシーンだけでなく、神である月夜見の純潔を犯すという構図や、体格差などなど、萌える要素てんこ盛りですよ!
萌えも甘さもたっぷり。ふたなりな神をご堪能あれ。

ふたなりな身体大活躍
 鬼の花嫁~仙桃艶夜~ / 西野花 / サクラサクヤ / シャレード文庫(2011年)

ある秘密を抱えている桃霞は、18歳となったら鬼の元へ人身御供として嫁がなければならず、それまで養父母の元でひっそりと暮らしていた。そしてついにやってきたその日、鬼の住む鬼牙島に向かう桃霞は、都からやってきた使者に鬼を陥れろと使命を与えられる。自由を手に入れるため、桃霞は内部を探ろうとするのだが…。
「桃太郎」の話がベースになっています。自発的ではないにしろ、桃霞は鬼退治をしようとしている人達の手伝いをしていて、猿やら雉やらにちなんだ名前のお供を連れている。でも物語と違い桃霞は囚われの身で、鬼たちに嬲られてしまうというBLファンタジー。
桃霞の秘密はふたなりな身体。夫となる鬼の王・神威に身体に快楽を与え続けられ、恨めしいほどそれに応えてしまう自分の身体をどうすることも出来ないまま翻弄されていく。次第に神威に惹かれる心と与えられた使命との間で悩む事になりますが…すべてはエロへのプロローグ! 感じやすい身体だったり、桃霞の力を目覚めさせるためにセックスが必要だったり、お仕置き折檻があったりとエロに向けての設定が盛り沢山ですが、その中でも一番のエロ要素が「ふたなり」。前後に加えてその間にも責め所があるのです! そして潮吹きまで出来ちゃうのです! 潔いほどの濡れ場率。ふたなりな身体が大活躍ですよ!
ストーリーより、兎にも角にもふたなりエッチを楽しみたい!という方に全力でオススメします。

男たちを喰う飢えた身体の秘密
ピジョン・ブラッド / 吉田珠姫 / 門地かおり / シャレード文庫(2006年)

高校生の野々宮緋織は、身体に秘密を抱えている。その秘密を守るため、学校では極力目立たないよう、人と関わらないように生活してきた。そんな緋織の逃げ場は家しかないが、その家では毎日のように父親に悪戯をされ、兄も隙あらば緋織に触れようとする。そんな生活に苦痛を感じていた緋織だが、本当の不満は、父も兄も触れるだけで最後まではしてくれないことだった。人に愛されたい心と身体の秘密に怯える心に揺れる中、唯一秘密を知る家族がくれるものは不完全な愛。そんな時、サフィールと名乗る男が『仲間』だと言い近づくが…。

緋織の秘密は、男でありながら女でもある両性具有という身体。父親と兄の執着に抵抗しながらも愛しているので、一線を越えない中途半端な状態に欲求不満が溜まっています。そこに現れた緋織と同じ身体を持つサフィールによって、緋織の中の押さえつけられていた部分が爆発。肉欲にまみれ、吸い寄せられてくる男たちを食い尽くしていく生活を送るようになりますが、本当に欲しいのは父と兄。開花した緋織の身体はとっても貪欲。ふたなりな身体を存分に利用し、男たちを翻弄する姿に度肝を抜かれること間違いなし!
さわやかさは皆無ですが、色々な意味で突っ込みどころ満載な作品。濃厚で淫猥な肉食系(妖怪系?)ふたなりにチャレンジしたい猛者にオススメな1冊です。

記者 にゃんこ

ふたなり、アンドロギュヌスBLをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
この系統のBLは、歴史は古く、「アレキサンドライト」 (山藍紫姫子)は、BL文化がりゅうせいする前の耽美の時代から読み継がれている名作です。
現在、ふたなりは、女性向けでそれほど大きな勢力とはなっていませんが、突発的に「ふたなり」ブームが来る可能性がありますので、要チェックですね!

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コメント3

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匿名3番さん(1/1)

アレキサンドライト / 山藍紫姫子 / 小林文美 / 角川文庫(2006年)
紹介していただき有難うございます。表紙画美麗ですね!読んでみたくなりました。
読書の秋のおともにいいかもっ。^^ 両性具有物は好きなので興味湧きました。

匿名2番さん(1/1)

「イリス」懐かしいですね。凄く好きなお話でした。あと「純白の条件」(雪代鞠絵先生)もふたなりBLです。

匿名1番さん(1/1)

アレキサンドライト好きな作品です。

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