アレキサンドライト

alexandrite

アレキサンドライト
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立8
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
14
得点
293
評価数
71
平均
4.3 / 5
神率
69%
著者
山藍紫姫子 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
シリーズ
アレキサンドライト
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784043702039

あらすじ

隣国の軍人マクシミリアンに捕らえられたシュリル。
マクシミリアンの妹を死に追いやったシュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像もしたこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが。

表題作アレキサンドライト

隣国の軍人マクシミリアン
秘密を持つ美貌の貴族シュリル

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レビュー投稿数14

驚愕したほど

大袈裟かも知れないが、驚愕しましたよね。BLでここまでの作品があるとは思わなかった。

山藍紫姫子先生の世界を知ったのもこの作品。
本屋でこのシュリルが表紙じゃなかったら目にも止めてなかったと思う。
BLコーナーじゃなくて、一般の小説コーナーにありましたから。

性器に蝋燭の蝋をたらすシーンは本気で嫌がってるし、これは残酷だなと思った。マクシミリアンは良いけどラモンは私も嫌だ。
ちょっと精神的に参ってしまったシュリルには可哀想で、誰にも愛されない、愛してもらえない、殺して欲しいと懇願するシーンには涙も出そうになりました。

でも、あれだわ。こういう受けが酷い仕打ちされてるのとか好きなんだ。

シュリルって妊娠出来るのか?いつの間にか妊娠していて病気かも知れないって悩んでるシュリルとかみたい。
生まれたら、双子で一人は両性具有っていう妄想。

10

圧倒的

圧倒的です。
耽美というと手に取るのをためらわれる方もいるかもですが、耽美です。
で、一見難しそうに見えるかもですが、あらすじそのものは極めて単純なので、読めば簡単に物語世界に入っていけると思います。

直接的な心理描写の少なさも魅力だと思います。
正直BLには、つらい苦しい悲しいこの胸に生まれた感情は何だ?などと(←はいはい、恋心に決まってるだろと言いたくなる)、シーンごとにくどくどしい心理描写のある小説が多く、私はそれがどうにも好かんのですが、この小説にはそれがない。
長いお話なのにもたつきを感じないのは、このくどくどしさがないからだと思いました。
でも、登場人物の気持ちはちゃんと伝わってくるんですよ。

くどくどしいというか、極めて丁寧に描写されるのは凌辱シーンです。デコレーションの限りが尽くされている。
情も快楽も一片もない最初の悲惨な凌辱シーンからはじまって、どんだけバラエティに富んでるんだよと言いたくなるような濡れ場の数々の圧倒的なことといったらもう。
とにかくエロス。エロスの神様ありがとう。痛くて生々しいのに強烈に美しいです。この小説が耽美の代表作と呼ばれるゆえんだと思います。この手の耽美な凌辱シーンは女性にしか描けないと思います。

ラスト近くで主人公のシュリルが雪が降りしきるなかを馬で疾走していく場面があるんですが、訳のわからない涙が出ました。
ああ、綺麗だな…と思って。

名作です。
BL好きなら一度は読んでおくべき作品だと思います。
のちの作品に様々な影響を与えてますよね。でも、似たようなコンセプトの作品でこの作品を超えるものは、いまだ出てないなと思いました。

7

大層不器用な男

 私がこの世界に足を踏み入れるきっかけになった作品です。(もはや古典の域?) 先日、かわい有美子さんの両性具有もの「微睡の月の皇子」を読んでてまた読みたくなってしまいました。かわい作品の方は、両性具有といっても当人が別段苦にしてないので(なんてったって神様なので。恋人も神様だし)エッチのバリエーションが増えてラッキー、くらいなライトさでしたが、地上に生きる普通の人間、それも封建貴族の嫡男という立場ではあまりにつらい。まして本作の主人公シュリルは、そのことで実父に忌み嫌われ、殺されかけてもいる。彼にとってはすべての不幸の発端で、それこそ命がけで守るべき秘密だった。

 でもその秘密は、彼を妹のかたきと狙う隣国の貴族マクシミリアンの手で暴かれる。革命に乗じてシュリルを自分の城に拉致監禁し、凌辱の限りを尽くす。最初は激しく抵抗するシュリルだが、マクシミリアンの復讐の意味を知り、甘んじて受け入れる。不本意にも自分が死に追いやってしまった可憐な乙女への贖罪として(それも彼の肉体の秘密と無縁ではないのに・・・)。

 日ごと夜ごと繰り返される行為が、やがて暴力から愛に変容する過程を、山藍さんの筆は丹念に、かつドラマティックに描く。重すぎる秘密を独り抱えて誰にも心許せず、親にすら抱き締められたことのなかったシュリルに、初めて人肌の温もりを教えたのはマクシミリアンだった。

 2人の関係が動きだす矢先、周囲もにわかに騒がしくなる。マクシミリアンには王女との縁談が舞いこみ、シュリルは母国へ呼び戻される。優秀な軍人でもあり、日頃は怖いもの知らずに己の意志を貫くマクシミリアンだけど、この時だけはシュリルを引き留める勇気が持てない。(今更どの面下げて好きだなんて言えるかよって感じですね)
 一度は国境を越えて引き裂かれる2人。かねてよりシュリルに執着していたラモン将軍は、彼を完全にわがものにするため「女として洗礼を受け直して妻になれ」と迫る。身体の秘密を公表するくらいならいっそ・・・死を覚悟したシュリルは生まれて初めて周囲に流されず自分自身で選ぶ。雪の中馬を駆り、再び国境を越える。最後にいちばん会いたい人に、ひとめ、と。

 旧版の後書きで山藍さんもおっしゃってましたが、マクシミリアンは本当に不器用な男です。なかなか本音を口にしないから、深い想いはその行動から汲み取るしかない。かたやシュリルは恋愛面では生まれたての雛鳥同然。いきなりそんな難易度の高い技を要求されても無理というもの。おまけに自分に自信がないから自ら「獲りに行く」という発想もない。命がけで会いに来たのにマクシミリアンの「奥方」の存在を思い出してドアで立ちすくむ。奥方が誤解してはいけないと女物の着替えを断るシュリル。なんていぢらしい・・・不器用なのはよくわかったから、早く何とかしてやれよ、と思わずにいられませんでした。

 ラモンと2人がかりで凌辱してシュリルを立ち直れないほど痛めつけた翌朝、マクシミリアンがシュリルに出した食事がいかにもでした。激甘のお菓子とかクリームたっぷりの苺とか、一見???なメニューでシュリルも困惑してましたが、実は「泣いている子どもをあやすための特効薬」で、その効能は昔彼自身が身を以て知っていたんです。そんな分かりにくいやさしさが、彼のいちばんの魅力だと思う。ラモンもなあ・・・。シュリルにマジなのは解るけど、相手の一番嫌がることを強要する時点でアウトでしょ。エッチの時も若さゆえの持久力とかモノの立派さだけ誇られても…脳みそ総筋肉の体育会系馬鹿って感じで、ラストは「お呼びでない」感満載でした。そこらへん不器用でもマクシミリアンはちゃんとシュリルの望むものを見抜いて与えてあげてたと思うよ。

 エロシーンは回数といい濃さといいたっぷり詰め込まれてますが、山藍さんのはどれ一つとっても他と同じものがなく、安易な読み飛ばしを許しません。そしてどんなに淫猥な表現を連ねようと格調高さを損なわない。
 わたしの「原点」であり、記念碑的作品なのですが、今なお色あせるどころか、輝きは増すばかり。うっかり読み返すと、最近のBL作品があまりにお手軽に思えてしばらく読みたくなくなるのが難点といえるかも。

7

表裏一体の強い想い

攻・マクシミリアン(20代後半)
受・シェリル(22)
間男(?)・ラモン(シェリルより年下)

シェリルには妻がいました。
しかしお忍びの旅先で賊に辱められ、自殺してしまいます。

シェリルの妻はマクシミリアンの妹でした。
妹を死に至らしめた復讐として、革命に乗じてシェリルを浚います。
浚う途中で湖に落され水濡れに。
その衣服を奪い取ろうとしたマクシミリアンは、シェリルの異常な怯えに興味を覚え、シェリルの秘密を知ります。

復讐には絶好の秘密。
最初は本当に…恥辱陵辱拷問です。
間男(笑)のラモンと一緒にやりたい放題。

しかし雷に我を失い正気を失った様子のシェリルに、マクシミリアンの復讐心が少しずつ消えてゆきます。

シェリルは父親に殺されかけた事があり、一時は廃嫡されていたにもかかわらず弟の死によって再び呼び戻され、しかし弟のデスマスクを傍らに暮らす父から怨み呪われる少年時代を過ごしていました。
その記憶が雷とともに蘇って正気を失うほどに苦しむシェリルを知り、マクシミリアンに憎悪とは別の感情が生まれることに。

革命が終わってシェリルを国に帰すことになり、ラモンが現れます。
ラモンはマクシミリアンに激しく嫉妬しシェリルを責めますが。

シェリルの秘密を楯に取り、洗礼を受けなおして妻になれと迫るラモン。
生まれてからずっと力の強い者に従い、希望を抱かず、流されるままに生きてきたシェリルは、初めて自分の望みのままにマクシミリアンのもとへと走ります。


いつものレビューのようにあらすじを書き出すと、なんだか軽く感じられますが…物語は重厚です。
濃厚で、エロティックで、ドラマチックで切ない。

強姦から始まった関係が、いつしか互いに愛し合うように…というBL定番のストーリーなのに、心理描写も詳細で自然。
これまで読んできた定番ストーリーがご都合っぽく思えるくらい、読み応えがありました。
筆力は凄いし、他の文庫よりも詰まった行間・ページ数の長編を、全く飽きさせずに最後まで読ませてしまうパワーがあります。

マクシミリアンの苦悩も、シェリル心身の開花も、ラモンの執着も。
(ラモンはシェリルの秘密を知る前から執着してたよなぁ…)
全部が愛しい作品でした。

1991年の作品なので、むしろこの作品がその後のBLテンプレの基礎になったのかなぁ、なんて思います。

6

秀逸、名作、山藍作品の根源

「冬の星座」と並び山藍作品と言えばこれではないでしょうか。
近年の仕事人?シリーズみたいなものもありますが、彼女の基本は古典のよう。
雰囲気はまるで文芸作品のような「色」を各作品持っています。
山藍さんの基本はもちろん「エロ」しかもBLとは基本的に作品の「色」が違う。
やはり「耽美」と言う言葉がぴったりで、普通のエロじゃない作品が多く、中でもこの作品は山藍さんの作品の基本を散りばめたような作品。

おなじみの人にはあれとあれと……とシチュエーションが浮かんでくるでしょうし、もしまだ作品に触れたことがない人は、おそらく今のBLに慣れているでしょうから、今のBL作品に飽きてきたらこちらもどうぞ~~と言いたいです。
BL作品は料理にたとえれば単品料理のようなものだとすると、山藍さんの作品はフルコースです。
禁忌はなし。しかも何でも有りです。
そしてけして安っぽくはなく、高級感があるところが何となくミスマッチ。
その独特な雰囲気が癖になります。

私は昔の上下巻の頃から持っていて、角川版など販売されるたびに買っています。
何冊持っているんだろう?って感じですが、私のBLとかやおいの入り口は山藍さんだったので。
もうコレクターです(笑)

そう思うと、だからラブラブ、あまあまでは物足りないんだなぁと思いつつ。
最初にこれだけ刺激的なのを読んでしまった私は不幸なのかも知れません(笑)

5

素晴らしい 名作

感動。
読み終えた途端 涙が止まりません。
美しいシュリル。(受け)
男も女も超えた素晴らしいモノを持っているのです。
嫌悪感は一切ありません。
シュリルが 気高く 綺麗だから。
どんな事をしても奪いたいと想わせる美しい人。
攻め二人(ライバル)は 本当に愛してしまったのです。
好きだからこそ ひどく虐めたい。
男の感情がうまく表現されています。
ライバル二人の お互いへの嫉妬も醜いほどむき出しているし。
最後はどちらかと納まるのですが 読んでのお楽しみです。
名作です。
BL好きは 読むべし!!

5

愛と官能のロマンス小説

萌えというより…美しいです。
傑作です!一気に物語に引き込まれてしまいました!

愛と官能と憎しみがうずまく、
まさにロマンス小説でした。

復讐のための行為から様々な思いが生じて、
どこから愛が生まれるのか、ぜひ読んでいただきたいです!
凌辱シーンが苦手な私ですが、最後まで読むと
最初とは違う感想を抱けました。

この作品は甘さは少ないですが、切なくて
攻め様の手によって変えられる受け様が魅力的で
目が離せなくなりました。

内容は、攻め様が復讐のために受け様に近づき…!
とそのほかにももちろんあるのですが、割愛すみません。

4

下品にならない崇高さ

すごいです凄い
ウワサは以前から聞いていたのでやっと購入して読む機会に恵まれたのですが

素晴らしい
前編通してほとんどエロスなシーンなのに、登場人物の奥行きの広さ深さ、
気品が損なわれず耽美的名描写を通して
人物の形成を彫り深めていく手腕がとにかく凄いと思いました!

わー・・・
名作と呼ばれる作品は素直にさっさと読むべきですね
山藍先生の作品を大急ぎで大人買いしたのは言うまでもないです
凄い
この角川バージョン挿絵がなく文章のみというのも集中できてよかった(表紙の美しいこと…)
以前の挿絵も見たくて改めて他バージョン(イマージュから出た総集編)も購入しましたが美麗でコミックなどが楽しかったです
キャラクター達が素敵なので二次創作も見たくなりましたそのくらいキャラが立ってるんですね

こういったドラマティックなJUNE作品もっと読みたいですねー…
小説JUNEの復刊など夢見てしまいます

3

耽美の教科書的な

山藍さんの独特な文体と世界観が存分に楽しめました。

BLというよりも、もっと耽美色の強い、古典のコスチュームプレイを観るような感覚で読むと大変面白い作品だと思います。
言葉選びや語尾の言い回しなど、乱歩くらいの時代の妖しさといかめしさがあって、アンティークの重厚さと退廃的なロマンティシズムに酔わされました。
手を変え品を変えの濡れ場はもちろん素晴らしいのですが、なにより闇雲に煽るだけの描写ではなくシュリクの熱量を感覚として伝えてきてくれることに感嘆しました。

そして全編通して、美しい。
人物や背景、舞台はもちろん、言葉が美しかったです。独特の単語もそうですが、音の響き、並び、言葉のテンポも非常に滑らかで美しい。

耽美主義ってこういうことだよね、と感じました。
読む人を選ぶ部分もあるのかもしれませんが、もともと耽美ってそういうものなので、これをBLとして同じくくりで語るのは違う気がします。

非常に上質で濃厚な名作です。

3

耽美というのはコレだなあと思うのです。

以前、上下巻で出ていたものを持っていたのですが、処分してしまったので、改めて角川版を読んでみました。
以前と若干受けた印象が違ったのは、あとがきにあった「かなりの手直し」のためでしょうか。それでも、やっぱり耽美という言葉がしっくりくるお話です。普段貴族だのなんだのというのは、あまり読まないのですが、こちらは突然読みたくなる・・・というか、マクシミリアンとシュリルに会いたくなるのです。キャラクターが魅力的なんですよね。
読んでみると初期のBLってこんな感じだったんだよって勉強になるかもしれません(笑)。
最近少ない「耽美的」な世界が味わえます。3人でコトに至ってしまったり、痛いのが苦手でなければオススメです。

2

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