迷家の檻

山中の不思議な家を舞台にした18禁ボーイズラブアドベンチャーゲーム。そこは閉鎖された空間。閉じられた場所。外部を拒む、鄙びた山奥のとある村。母子家庭に育った主人公・春は、村に未だはびこる独自の習俗や価値観、そしていわれなき差別に苦しめられ、「山男の息子」と後ろ指を指されながらひっそりと村の片隅で暮らしていた。当たらず触らず、そして目立たぬように、全てを諦めて。春には居場所がなかった。村の中でも、学校の中でも、そして家庭の中でも・・。そんな春はある日、ふとしたきっかけで学校帰りに「マヨヒガ」に出あう。村に残る伝承の「山中の不思議な家」だという「迷い家(マヨヒガ)」。そこには自分の幼馴染と名乗る少年がいた。異空間に迷い込んだような錯覚を覚えながらも、春はその少年にこみ上げるものを押さえることができない。疑問を抱きつつも、春は生まれて初めて見出した自分の居場所として、そのマヨヒガの虜となっていく。現に戻ったときに、過酷な運命が待ち受けていることも知らずに…。
※ボイスなし