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明日、彼のベッドで。

これすごく良かったです。
もう胸がきゅ~んとなります。 (笑)
主人公の貴史は、毎朝友人の勤めるカフェに立ち寄ってから出勤するのが日課。
彼はその店で朝いつも仮眠をとっている、名前も知らないカッコいいリーマンに恋していました。
朝のその時間にだけ現れる彼に、心の中で”眠り姫”と名付け、ただ眺めるためだけにせっせと通う貴史。

貴史がゲイであることを知っている友人は、
「いーかげん誘っちまえよ。いつもみたいに」
と言うのですが、貴史は乗り気ではありません。
「・・・誘わないよ。もしうまくいってもどうせすぐ終るし」

貴史はね、どうやら報われない恋ばかりしてきたようなんですね。好きになって、自分から誘って始めても、結局どこかで軽く見られて遊ばれたり、信じてもらえなかったり。
経験ばかり増えてしまって、身体はオトナになってしまったのに、心の中ではいつも本当の恋を探してるんですね。

ずっと眺めているだけで満足だと思っていた貴史でしたが、ある晩偶然彼は、その”眠り姫”が男とホテルに入るところを目撃してしまうのです。
”眠り姫”がゲイだと分かった貴史は、『せめて一度だけでも・・・』と、わざと慣れたフリで自分から誘いをかけるのですが、彼がゲイだというのは全くのカン違いだとわかり・・・!?

この後ね、貴史は”眠り姫”と結局そのことがきっかけで付き合うようになるのですが、
貴史のね、恋する様子が本当に切ないの。
ずっと想っていた相手と付き合えるようになって、貴史は幸せをかみ締めるのですが、
”自分が慣れている”ことを悟られてしまうのが怖くて、なかなかセックスにまで進めないのです。

「俺きっとあの人相手じゃ自制きかないし、いきなりすごい反応とかして引かれたくないじゃん?」

と友人に打ち明ける貴史。
でもね、貴史は恋人に強く望まれるまま、一夜を共にしてしまうのです。
今までに感じたことのなような幸福感と、深い快感に翻弄される貴史。
自分が好きな人に愛してもらえる喜びにひたる貴史でしたが、翌朝目覚めると、もう恋人の姿はそこにはなくて・・・!?

というお話。

貴史のほうは身体の関係を持って、ますます相手のことが好きになるのに、彼の態度はどんどん冷たくなり・・・。

友人の前で、恋人と初めて夜を過ごした翌朝に貴史が見せた幸せそうな表情、恋人と会えなくなって不安なのに必死で笑顔を作ろうとする様子に、本当に胸がきゅんきゅんさせられるのです。

彼の恋は報われるのでしょうか?
ぜひ続きは買ってお読みになって下さい。 (笑)

大満足の作品です。