まさしく、物言わずとも愛を語ってくれていました。このタイトルがまた、最後の最後に生きてくるのです。
内容は、凄く良かったと思います。視点の入れ替え等もあり、結構な長さがあったのですが、一気に読めてしまいました。物語としてアップダウンがちゃんとあって面白い。表紙の印象どおり、読み終えた後、あたたかな気持ちになる物語でした。
獣人物だけあって、ところどころに挟まれるもふもふ描写がまた癒されました。2人でお風呂に入るシーンなど、読みながら思わず笑ってしまいました。あまりに微笑ましくて!
あと、攻めの獅子獣人以外にも何人か獣人が出てくるのですが、兎従者のアンディとラルゥがめちゃくちゃ可愛い。しかもそれがただの可愛い要員ではなく、主人公の莉央を精神的にも身体的にも助ける役割も担っていて、とても良かったです。
途中ハラハラする展開もありました(切なくて泣けました)が、見事大団円。エッチシーンも満足でした。私は、エッチに至るまでの流れがとても好みでした。いや、やっぱり満足じゃなくて、もっと読みたかったかも…。笑
レビューの冒頭にも書いたのですが、私はタイトルにも通じるものがある最後のシーンがとても好きです。もし続編があるのなら読んでみたいなぁと思わせてくれる作品でした。
溺愛ものがお好きな方には是非とも読んでいただきたい一作。