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愛すべきキャラクター

現代日本に住まう美しいハーフの青年が、とある国の皇太子の「運命の番」として召喚されて…。という、出だしだけ書き出すと、よくある異世界召喚ものです。ですがこれ、全くよくある展開に収まらない。なんといっても、そのハーフの青年のキャラクターが強烈。タイトルにあるとおり、「ナルシスト」なのです。

最初はそのキャラクターに馴染まず、彼の言動のひとつひとつに「なんだこのナルシストは…」とギャグとして笑っていいのか、ドン引きすればいいのかわからない、という状態だったのですが、これが読み進めるうちに、どんどん印象が変わっていく。それはもう、びっくりするくらい。
彼、最初から最後までナルシストなんですよ。本当に、紛う事なきナルシスト。それを貫き通している。攻めに絆されてナルシストじゃなくなって……みたいな事は一切ない。突き抜けてナルシスト。
しかも読んでいると、彼がナルシストな事に納得してしまう。それは彼が「素晴らしい自分」でいるために、常に努力を惜しまないから。なんかもう、呆れるとか通り越して、尊敬すらしてしまうんですよね。ここまでキャラがブレないのも珍しいな、と。

終盤に、彼が「どうぞ、僕を知ってください。そうすれば、僕を愛さずにはいられないでしょう」と言うシーンがあるのですが、これがもう、読者である自分にも突き刺さるのです。確かに、彼を知ったら愛さずにいられない。

ストーリーとしても、恋愛に主軸を置きながら、攻めであるリーホァンの幼体から成体への変化などを含め、きちんと山あり谷ありで飽きる事なく楽しめます。山場らしい山場や、エッチシーン(本編一回のみでしたが、それなりに長いしエロい)も十分あり、内容としては満足です。

私の中では、今年度最高のナルシスト受けでした。