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ずるい!

映画部シリーズの中では原作含めこちらの「宵々モノローグ」しか触れていませんが、この作品のみでも単体で楽しめました。映画部の先輩メンバーがたくさん登場するのでいちいち聴き分けをしようと思うと難しいかもしれませんが、ストーリー的には誰が誰か細かく分からなくても問題なく聴けるのではないかと思います。

最初はとにかくカッコイイ彼氏が欲しい!ばかりだった詩音が、彼氏を作るために入った映画部で、初めて出来た友人と友情を育んだり映画を作る楽しさに目覚めて頑張ったり。
それを変な奴・面白い奴くらいのテンションで見ていたはずの礼が、頑張る詩音に惹かれて逆に夢中になっていく過程が眩しくて可愛くてとても良かったです。
徹頭徹尾ふたりの世界!みたいなBLも大好きですが、恋人のいないところで一生懸命頑張る(でも時に恋人に弱いところを見せたりする)姿ってなんでこんなに愛おしいんでしょうか。

詩音役の斉藤さん目当てで購入しましたが、斉藤さんは高めの声のときはハスキーさが強くなるので、正直言って詩音のビジュアルとはあんまりイメージが合わないような…?と思っていました。
でも詩音は案外語調が荒くなる瞬間が多かったりコメディタッチなノリでがんがんツッコミも入れていくし、ただ可愛いだけではなくバイタリティ溢れるキャラクターなので聴いていくうちに自然と斉藤さんの詩音が馴染みました。あと毎トラック冒頭の詩音のリリカルなポエムも素敵です。
極めつけの納得ポイントは「コイツ、ドクズだな?」です。めちゃくちゃ良い声で発してほしい台詞だったので、最高でした。何故かたまに詩音が誰よりイケボになる。
詩音はすごく格好いい。そしてとても可愛い。あと同室の桐斗との友情もすごく良いんです。
桐斗はマスクをつけているキャラなので桐斗役の伊東さんも収録時はマスクをつけて収録していたようで、原作未読の方だともしかしたら「なんか声くぐもってるな?」と思うかもしれないです。
ちゃんと原作で桐斗がマスクをずらしたりしているシーンではマスクなしで喋ってらっしゃるので、制作陣のこだわりを感じました。

そして礼役の江口さんが……なんというか、とにかくずるいんですよ。
なんでこんなにぬぼーっとした雰囲気でぼそぼそ話してるのに、「顔の良い男が喋っている感」が同時に出せるんでしょうか?
序盤の「どうすれば泣き止んでくれるの?」とかも格好良いんですが、やっぱり後半の詩音にペースを乱されて必死になっている礼の告白シーンが最高にずるい。あんな声で「付き合って」って連呼するのはずるいです!付き合ってからのちょっと甘えん坊が滲んだ喋り方も、ひたすらにずるいなこの男は……

濡れ場は終盤の初夜シーンくらいでさらっとしていますが、ふたりが本当の意味で恋人になるまでの過程が魅力的だったので満足です。期待以上に好きなCDになりました。

あと、面白さという意味で一番ずるかったのは古川さん演じる菊地原仁が市川といちゃついていた直後に礼にぬっと声をかけられたときの悲鳴です。何回聴いても百発百中で笑ってます。

もやもや

原作を先に拝読した際はそこまで気にならなかったのですが、音声のみだととにかく内容とキャラクターの薄っぺらさが気になってしまいました。
原作の絵はとても魅力的で色気があると思うのですが、逆にそこ以外にあまり強みがあるように感じないので、そもそも音声化する必要はあったのかな?

何故攻めが受けのことを好きなのかが全く分からなかったんですが(原作読んでも分かりませんでした)、これでひたすらSMプレイのエロのみに特化した作品だったらそういう浅さは逆に気にならずに割り切れた気がするのに、どっちつかずというか……
SMプレイには信頼関係が重要なのだろうし、そういう言及もありますが、それならもっとキャラクターやキャラクター同士の関係性の深堀りが欲しかったです。


キャスト目当てで購入しましたが、とにかく全部が上滑りしてるし噛み合っていないし、かと言ってものすごく出来が酷いと切り捨てられるほど酷いわけでもなく……聴いたあとにもやもやが残る作品でした。
しいて言うなら、攻めが性的嗜好がSなだけで基本的には穏やかで品のある感じなので、斉藤さんの控えめな攻め喘ぎ、もとい攻め吐息がはまっていて良かったです。