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10-4 1 コミック

葉芝真己 

ボーイズラブ…じゃなくてボーイズライフ!

「BINGO!」の葉芝さんらしい、限りなくBLっぽいんだけどそうではない、ニアホモを楽しむ漫画。

イケメンスタッフ揃いのカフェ「D→COY(ディーコイ)」。
実はその裏の顔は、潜入操作を専門にする調査機関だった。
主人公の伍代七緒は、その機関の高校生チームに属している。
七緒以外のメンバーは、
可愛い顔した女装もこなしちゃうお坊っちゃま、麻弓と
データを扱う操作が得意で、スカウトの声が止まないイケメンの航平。
そして、七緒の弟の伍代然。
社長の娘、鬼マネージャー公子さんのもと、様々な依頼をこなす…というのがだいたいのあらすじです。

実は主人公の七緒、そしてその弟の然には普通の人間にはない特殊能力があって、
七緒は接触した人間の情報を読み取れる力があり、
然は対象の頭に触れることで、特定の記憶を消し去る力がある。
ちなみに七緒はあまりにも多くの人々の情報を読み取ると、他人の思考がたまりすぎて倒れてしまうのだけど、そういう時、然は七緒から他人の思考を消去する「消磁器(イレイサー)」になって七緒を楽にします。

いわゆるサイキックものかな?対象者のコミュニティーに潜入して、事件を推理しながら特殊能力を駆使して依頼を解決していく漫画です。
今の所、1巻で一つの事件が解決されるので次の巻まで続く…なんてストレスがないのが良い!
誰が黒幕かな…とかは結構分かりやすいといえば分かりやすいけど、
勢いもあって小ネタも面白い展開で、飽きたりだれたりすることもない。

そして何より、然が重度のブラコンなのがおいしい♪
麻弓や航平にも、ストーカー…とか思われているし。
七緒は純粋な気持ちで「弟は俺が守る」とか思ってるのに、弟のこの妙に不健全なブラコンっぷりは何!とニヤニヤすること間違い無し。
いわゆる健全な男の子らしい七緒と、兄貴の行く所には俺も行くぞ、なオラオラオーラ(駄洒落ではない)を放ちつつも兄に対しては「頑張ったから、ほめて!」とかなっちゃう然の二人は、これからどうなっていくのか…。兄弟二人の、重そうな過去も気になるところ。

航平もなんか七緒にちょっかい出してるし、
これでBLじゃないのが不思議!って感じなんだけど
BLじゃないのが良いんだよね~妄想がすすみます。

葉芝さんの「BINGO!」とかを読んで、あーいうニアホモが好きだった人は絶対楽しめると思うし、
そうじゃなくても、ホモじゃないけど限りなくホモっぽい雰囲気漂わせてる漫画が好きな人ならオススメ!
さらに、ブラコンが大好物です!って人も楽しめるんじゃないかと思います。

惹き付けられる短編

表題作の「コンクリート・ガーデン」は、ページ数で言えば同時収録の「クロックダウン」よりも短い作品です。
でもその短さの中で、偉そうな言い方ですが、緻密に練られた構成が展開されています。こんなに美しい短編は、読んだ事がないかも…

高校を卒業したばかりの主人公、清春の仕事は、ある重要人物の「お友達」。その仕事は、重要人物である「彼」自身が清春を指名したものだった。よく分からないまま「彼」と「お友達」になる清春。
人間と違う生き物である「彼」と清春は、本当の意味で寄り添うことができるのか……

コンクリート・ガーデンの簡単なあらすじはこんなところです。
これ以上書くと絶対話のネタバレをしてしまうし、興味を持った方は是非実際に読んで面白さを実感してほしいです。

「たった一人の相手と出逢う」のがこの作品と、同時収録の「クロックダウン」二作品にまたがるテーマだと思います。
唯一無二の私とあなた…みたいな感じです。
SFが大丈夫な人は、是非手に取って読んでみて下さい!!おすすめです!

何よりも寺田さん!

良家の子女が集う名門・帝能大学を舞台にした物語。同じゼミに入ゼミした田宮と藤堂の、ちょっと(?)価値観の違う者同士の奇妙な関係。そして、卒業も間近になって二人の関係に緩やかに変化が訪れる…

大学生をやったことのある人なら、「あー分かる分かる」と思ってしまう要素が随所に散りばめられている、よしながさんらしいキャンパスラブコミックです。
大学は大学でも、いいとこのお坊ちゃんお嬢ちゃんが多く通っているような大学。私立とか?就活なんかも、「まあ将来的には親の会社継ぐから、今は社会経験程度な感じ」的なところが…イメージできたり、実際周りにいたよ!な人は、田宮の苛立ちにおおいに共感できるのではないでしょうか(笑)

ザ・ヘタレ攻めな藤堂も例に漏れずいいとこのお坊ちゃんなわけですが、複雑な事情を背負っているようでなかなか(ま、ヘタレ全開に変わりはないですが)。
作品一男らしい田宮も、ゼミに臨時できた先生への淡い恋心に戸惑ったりと可愛らしい一面も見せています。

でも私が何よりこの作品で好きなのは、寺田さん!!です。
才色兼備な寺田女史は、田宮と藤堂の良き理解者。頭も切れて常識もある寺田さんの一つ一つの言葉は厳しくも温かくて、この作品を素晴らしいものに仕上げていると思います(偉そうですが…)
こういう女性が出てくるから、よしながさんの作品は他と一線を画していると言われるのでしょうね。寺田さん以外に出てくる女性もそれぞれ生々しくて、好きになれるかどうかは別として、生身の女性として描かれています。BL漫画に都合のいい当て馬的な女性なんかでは全くありません。
この作品を読んだ時には是非、寺田女史に注目してみて下さい!!

よしながさんの作品が好きな人は勿論、今まで読んだ事のなかった人も面白く読める作品だと思います。

ハードボイルド!

地下刑務所「アンダーグラウンドホテル」で繰り広げられる、ソードとセンの物語。
囚人たちのボス「シャットコール」であるソードと体の契約を結んで、危険な刑務所で身を守ってもらうこととなった日本人留学生のセン。
ソードは頭も切れるしカリスマ性もあるし、強いし…まあなんだか無敵な感じなのですが、しなやかで愛情を知っているセンと触れ合うなかで、センに本気で惚れ込んでいきます。もう、骨抜きです。ソードにとってセンは、「暗い地下にわずかに射した太陽の光のよう」なわけです。
そしてセンも、強く気高く、本気でセンのことを愛するソードに惚れ込んでいきます。まぁ、多少ソードが人でなしで嫉妬深くても…恋は盲目。

そんな二人の関係は、ソードの元情人ノーマンや、新しい所長・日系人のトラビス武藤などが絡んできてすんなりとはまとまりません。何度もすれ違い、傷つけ合って、でもその度深い愛情と絆を築いていきます。

二人の愛はいったいどうなるのか? 気になった方は、文庫全2巻で完結しているので、是非手に取ってみて下さい。

熱くるしいとも言える感情のやり取りに、読んでいるこっちは度々赤面する事間違いなしです。
一筋の光も射さない、閉塞した世界で生きるソードとセンは、強くて、美しくて、輝いています。「ハードボイルドBLの名作」の名は嘘じゃないなと思わせてくれる作品です。勿論、エロも結構盛りだくさん(笑)

大好きな作品

あまり多くの人に知られていないようなのですが、私の大好きな大好きな作品です。是非多くの人に読んで頂きたいです。

研究所(遠藤ケミカル)で働く冴えない眼鏡の鮎川裕司の人生は、恐竜の末裔である「血族」の少年である浅羽湊に攫われたことで一変した。
人間に知られず奥地で暮らす「血族」にとって、雌は非常に稀少な存在。裕司は、遠藤ケミカルの上層部の陰謀で、投薬によって「血族」にとっての雌へと(厳密には、両生体に)体を作り替えられてしまったのだ。そのために、雌を待ち望む「血族」のため、湊に攫われたのだった。

人間と違う種族である「血族」、恐竜の末裔である「血族」・ダイナソーロイドを利用しようと企む人間達…
裕司と湊の壮大な物語は、この「荒神の一族」から幕を開けます。

長い期間連載されたお話なので、初期であるこの「荒神の一族」は、後半や現在の先生のタッチとは違って、戸惑うかもしれません。(どちらかというと…劇画チック??)
でも、そんなの全然気にしなくて大丈夫です!しっかりと基礎のできた(といったら偉そうですが)絵の綺麗さに変わりはありませんし、何より骨太な物語に心奪われてしまうので。

BLでいう「受け」である裕司は両生体なので、純粋なBLとは言えないかもしれません。ネタバレになりますが、後半では子供も生むので…
でも裕司自身は男性としての矜持もしっかり持っています。そして全てを包み込むような母性もあり、一度で二度オイシい(?!)のではないでしょうか。
「攻め」側である湊は、最初は本当に少年。どんどん成長して頼もしい「青年」になっていきますが、それでも大人な裕司にヤキモチ焼いたり、振り回されたり…立派な年下攻めです(笑)

本当に壮大な物語ですが、是非いっきに購入していっきに読んで下さい!
重厚なテーマで、純粋なBLではないので、読む方を選ぶかもしれないですが、面白さは保証します!!
何より、湊と裕司の、種族を超えたお互いへ向ける深い愛情には一種憧れすら感じてしまいます。

あとは…意外に裕司が男キラーです(笑)モテモテなので(裕司がどんな逆境にも挫けないしなやかで魅力的な人間なので、納得ですが)湊の心休まる暇はない…かも?!

トレイ小さいなぁ

1970年頃のアメリカが舞台、学生さんのほんわか風味恋物語。
恋愛色が濃く出ている感じではないけれど、くすりと笑ってほんわか萌える良作だと思います。
作家さんの個性が光る作品でもあるかと。

夏休み、体の小さな9年生(中三)・トレイは、11年生(高二)のパールとゲームソフトをプログラミングしている時、洗車バイトをしていたMJと出会います。
このMJというのがなかなか複雑な生い立ちで…でも暗さは全く感じさせないし、お話にもさほど大きく関わりません(汗)
体は(本当に!)小さいけどプログラミングの才能は素晴らしい、でもやっぱり不器用で意地っ張りのくるくる「おじょーさま」(MJ曰く)なトレイが、なんとなくMJを気にして、でも意地をはって、でもでも気になって…
そんな些細な日常が可愛く描かれているので、なんとなくほんわかした気持ちになりたい時にはオススメな作品です。

私の一押しはトレイ係のパール!
肩まで髪のある眼鏡くんは、年下のトレイと共にプログラミングして、常にトレイの世話をしています。トレイに好意を持っているみたいだし、それは恋愛感情のような気がするんだけど、でも別にMJを敵視したりするわけでもなく…読めない人です。なんだか良いキャラ。