原作未読、前知識はおおまかなあらすじのみという状態で、キャストに惹かれて購入。
20年ほど前の作品で"愛人契約"という単語から、スピード情事かつ湿度の高いものを想像していたのですが…良い意味で予想を裏切られました。
冒頭こそ飛ばすものの、距離が縮まっていく過程は焦ったいほどゆっくり丁寧に描かれています。めっちゃくちゃストレートに純愛ものだ〜〜……!!??(嬉)
愛人として雇われた攻(大槻)の方が乗り気で迫るも悉く袖にされ、仕事は出来る反面あまり生活能力の無い受(朝比奈)の世話をやく事になり。
これじゃあ愛人じゃなくて家政婦じゃないか……と愚痴る攻がかわいい。
おかえりただいまの挨拶を交わし合って、同じ食卓でオムライスを突いたり鍋を囲んだりとあたたかな生活にほっこりしました。?こんなにほんわかとしていていいのか????(かわいい)
愛人契約と同時に雇用契約(受からするとこっちが本命)も結ぶわけですが…一向に履行される気配のない愛人契約に文句を言いつつも、カフェでのお仕事はしっかりとこなしていく大槻マネージャー。
大槻も朝比奈も自分の仕事に対して情熱を持っているタイプなので、勤務中に交わされる仕事絡みの会話も聴いていて充足感がありました。生き生きとしていて楽しそうで…。
そういった時間を共にしていく中で、ビジネスパートナーとしての関係性も徐々に確実に深まっていく様子が描かれているところも、いいな〜と思ったポイントでした。
恋愛感情以外の部分でも信頼関係があるカップル、好きだ…。
さっぱりとした嫌味のないシゴデキの男前・大槻(攻)を森川さんが、
仕事一辺倒でクール(と見せかけて純情天然)な美貌の若社長・朝比奈(受)を平川さんが、それぞれこれ以上ないほどピッタリに演じてくださっています。
常に自分の気持ちに正直で少し強引なところもありつつも、一歩引いて相手を受け止められる度量の広さも持ち合わせている大槻(@森川さん)がまぁ〜〜〜〜かっこよくて……。
そんな大槻にわかりやすく惹かれているのにどうにも素直になれず、クールに突っぱねるも話が進むごとにどんどん柔らかい部分が見えてくる朝比奈(@平川さん)もまぁ〜〜〜〜〜かわいくて………。
確かに惹かれ合ってるのになかなか距離が縮まらない、モダモダするような絶妙〜な関係性の空気感はもうさすがの演技力…としか言えません…。
他にも好きだな良いなと感じたところは、作中の言葉選びと音楽。
妃川さんの作品には今回初めて触れたのですが、きちんとした品のある文章で聴きやすかったです。
それを抜群の演技力を持った声優さんたちが読み上げてくれるので、何気ない会話ひとつひとつにも聴き入ってしまうような魅力がありました。
前述の主演おふたりは勿論のこと、朝比奈の秘書である宗方(@麦人さん)も聴いていて楽しかったです。
コミカルな面も持ちつつ仕事が出来る切れ者爺やなんて……オタクみんなが好きなやつ…。
そして音楽が地味にとっても良い…。
特に、ピアノにチェロが重なるテーマ曲が…甘やかであたたかいけど、ほんのり切ないメロディが作品の雰囲気によく合っていて。
折々に流れるこちらの曲ですが、物語後半の想いが通じ合う大事なシーンでは一際光っていたように感じました。
この曲が有るか無いかでは、シーンの印象が全く違うものになっていたんじゃないかな…と思うほど…。
シナリオ・キャスト・音楽総じて、王道的なラブストーリーのかたちをとりながらも、造りが丁寧で質がいい…。
気がつけば結構なリピートを重ねています。
思いがけず良い作品に出会えました…。
後日談付きの原作も電子書籍で購入したので、読むのがたのしみです。
くっ付いた後の大槻×朝比奈なんてそんなのもう絶〜〜〜〜〜〜〜〜対にかわいいので大変な事になってしまう…私の顔が…。
本当にかわいいんですこのふたり……結局双方初めて会った時から惹かれていた、と最後まで伝えられないところとかほんとに…。