まだ商業誌の漫画を殆ど知らない頃からSEX PISTOLSのタイトルだけはなんとなく知っていました。
購入する前にSEX PISTOLSの世界観や斑類とは…という説明を見て、設定が難しそうだな…と不安でしたが、読み始めると止まりませんでした!
はじめは主人公のノリ夫と国政のお話で、面白いし、世界観もすんなり頭に入りましたし、ですが、1巻の途中から始まる委員長(しろ)と男嫌いな米国の話がせつなかったです!!いつ読み返しても泣きます。
1巻以降は続々と色々な人物が出てきます。
ファンタジーが大丈夫な方、男性妊娠が大丈夫な方、ありきたりでは物足りない方に
すごくすごくオススメしたい作品です。
受けの須羽がかわいい!
見た目も可愛いのですが、中身も天然、ニブイ、鈍感、…という具合でとことん可愛いです。
そして、そんな受けを好きな、パーフェクトな手越。
手越はクールなのに強引な男前です。
あんなニブイ主人公がHするというだけで萌えましたし、構図もエロかったです!
表題作は全5話ですが麗人なだけあって、1話に1回ずつHシーンががあります。
猫田先生ワールド全開で面白かったです!
会話のテンポや、細かく描きこまれた背景、構図などなど、唯一無二な気がします。
というか根本的にすごく絵が上手いんだなと惚れ惚れして見てしまいます。
隅々まで本当に楽しめました!
他の方も書かれていますが、この漫画は単純な恋愛ものではないです。
結末も恋愛としては曖昧な感じです。
お互いがお互いを愛しているのに、攻めの天羽は受けのジョゼの美しさを崇めていて、でも、ジョゼは普通に愛してほしい、だからすれ違う…という感じです。
一方が崇めたりするお話はいくつか読んだことがあるのですが、このお話は崇めているだけかと思いきや、天羽とジョゼは触れ合ったりもするしHもしたし、自由なジョゼは天羽の前で他の人と関係をもつし、でも天羽は嫉妬したりはしないし……。
もしかしたら、ジョゼ視点で描かれたならもう少しわかりやすい話になったのかもと思ってしまいました。
登場人物に感情移入はできなかったのですが、新井先生の描かれる独特な絵柄がとても素敵でした。2人なりの幸せを祈りたくなりました。
ちなみに、私的には長髪の脇役の剣が一番好みでした。