yellowmouseさんのマイページ

レビューした作品

女性yellowmouseさん

レビュー数0

ポイント数0

今年度--位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

二人が互いの愛を再確認?な五巻目!

いや~、初めてこのサイトでレビューさせていただきます。
もう、この作品について語りたくて仕方ない!そう思わせる何かがこの東京心中シリーズにはあります。惚れ込んでます。なので冷静にレビューできるかどうか怪しいのですが、どうかご勘弁。
まず、この東京心中シリーズ全体のレビューをします。
この漫画、BL物のジャンルとしては一応ワーキングもの、年下ワンコ攻めとカテコライズ出来ますが、なんだかその枠に収まりきらない。というかカテコライズが難しい。
岩手から上京してきてテレビ番組制作会社に就職した22歳の男の子、宮坂くん。彼がハードな仕事で挫折しかかりながらも、上司の矢野さんのふとした笑顔に魅せられて恋に落ち、恋や仕事に悶々と悩みながらも少しずつ成長する…と書くとわりとありがちなストーリーって感じだし、実際、東京心中ってあらすじそのものは別段目新しいものはないんですよ。
それなのに既視感などは全く感じない。「BLとか関係なく、こんな漫画初めて読むなぁ」と素直に思える。何故か。
「作り物感」を読み手に与えないのだ。(少なくとも私にとってはそうです)
やっぱり読み手としては漫画を読むからには、その世界にのめりこませて欲しい。これが作り物である、フィクションである、ということを思い出させないで欲しいのだ。でも、ふとした拍子に「なんだこのわざとらしい展開は」とか「こんなことありえないよ!」とか、そうゆう事を感じてしまうと、なんだかシラケてしまう。作者側の意図や、作者の都合を漫画の裏側に感じてしまう。「ああこの作者はこの後こういうストーリーに持ってきたいんだな」と推測がついてしまうと、読む気が失せてしまう。
その点、東京心中はキャラクターの個性がはっきりしていて、勝手に「自分がこうしたいから」「自分はこう思うから」と自分の意思をもって動いてるような感じ。
作者の意図とは関係なく、キャラクター自らが動いて、ストーリーを動かしてる。いや実際にはちゃんと作者が意図してキャラを動かしてるのかもしれないが、それを感じさせない。
だから脱線もする。BL物の王道なんて知ったこっちゃないというような展開にもなる。キャラクターが勝手に動くと、ともすれば散漫な印象のストーリー展開になりかねないと思うのだが、そこのところは何とかバランスを保ってる。そこがこの作者の力量だと思うんですよね。面白くみせるすべを持っているというか…本当に個性的な才能のある作家さんだと思う。同人出身だからよかったのかもしれませんね。下手に編集の人の意見が加わって、あーだこーだ言われてたら、この作品はこんな個性キョーレツな作品にならなかったかも。今は商業誌OPERAで連載中ですが、これからもこのままで!変に商業風に妥協しないで!と切に望みます。
今回第五巻(東京心中4とはなってるが、実際には五巻目だ!)が出ましたが、個人的には「ああ、やっぱり宮坂くんは矢野さんがいないとダメだし、矢野さんにとっても宮坂くんはかけがえのない存在なのね…」と深く感じ入りました。
同棲生活をはじめそれなりに時間も経ち、エッチも普通に日常的に?してたりする二人だが、仕事の面で状況が変わります。会社の合併に伴い、大阪に転勤することに決めた矢野さん…そのことを矢野さん本人の口から聞き、ショックを受ける宮坂くん…
両想い(?)になった二人に立ちはだかる遠距離という障害ってやつですね。
さきほども言ったようにこういう展開は恋愛ものにはわりとありがちなんですが、そこは東京心中、見せ方が違います!ネタバレはできるだけ避けたいので上手く説明するのが難しいのですが、矢野さんがいないことで寂しさの為か様子が変わってくる宮坂くん。矢野さんと一緒にいるときはカッコ悪いんだけど素の自分をさらけ出して幸せだったのが、矢野さんがいないと何もかも空しく思えるんでしょうかね。そんな様子をユカさんに指摘され、いかに自分が矢野さんに依存してるか気づかされます。と、書くとなんだか深刻そうなのだが、そこはやっぱりコミカルに表現されてて、「アンニュイ」宮坂くんの様子には思わず笑わされます。
かたや矢野さんは?ちょっといいところで終わってて、離れ離れになってからの矢野さんの気持ちはよくわからないのだが、矢野さんの宮坂くんに対する気持ちは大阪へ出発する前の時点で表れてます。
今まで矢野さんにとっての宮坂くんっていうのは使える部下であり、自分に惚れてくれてる相手であり、そして映像作りにおいて秘められた才能を持っているヤツという感じで、恋愛対象というと…第一矢野さん自身があまり恋愛感情とかが分からない人だから、自分でも宮坂くんに対する感情がどういうものかあまり分かってないし、別に自分の感情に定義付けすることにも興味がないという感じなんですよね。「たぶん好き、だと思う」といった程度だったのではないでしょうか。
でも今回いろいろあって、矢野さんにとって宮坂くんは「自分が帰るべきところ」であることを、矢野さん自身が再確認したということが矢野さんの発言からも感じ取れます。
「帰るべきところ」イコール、パートナーとして宮坂くんを認めている、そんな印象を受けましたね。
この後も東京心中は続いていて(OPERAで現在も連載中!)これから二人の仲がどうなるのか、より深まるのか、それとも…?といろいろ悶々とさせてくれるだろう!と期待しながら続きを待つことに致します。
それにしても長々と読みにくいレビューになってしまった…どうもスミマセンm(__)m