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惚れた弱み

惚れた弱み なんだろうな。こういうの。

だからって上下関係がある訳じゃなくて、相手をよく知ってるから、
信頼してるから、相手だから、簡単に振りほどけない、切れない、見えない少しずつ編み込んだ関係。

ケンカしてもわがまま言っても、相手が離れないのを知ってるから、伸ばしたり短くしたり、切る振りしたり。

とにかく何度も読み返したくなる。
もっと二組の生活を見たい!
老後とか見たい!
心にすっと入ってくるなんとも理想的な寄り添い方に、見ているこっちが羨ましくなる作品だった。

毒気に当てられ、酔いしれる。
それも濃厚でどろどろの甘過ぎる毒。
特にセックスシーン。
見てはいけない物を覗き見している感覚に、ぞくぞくする。

紙面から男の欲情が匂い立つ。それを香水で包む。
なんて人を酔わせるエロティックな情景。

なんだこれ。

そりゃませて生意気な要くんも、これきりにするわ。
当事者だけが、狂ってると分かってるこの状況を受け入れられるんだから。

それは倒錯的な非日常故に受け入れられる。
だからリボンで現実を遮断してる。
リボンを着けて、相手が来るのを待つ。
必ず来ると確信して。

この待っている間に、兄さんは何を感じてるの?

義弟が入れるようにオートロックの部屋に新聞を挟むなんて危険なことしながら、今か今かと待ちわびてる癖に涼しい顔して待ってるなんて。

堕ちていくと分かってる、それに意味など求めても何もない、何も得られない、むしろ何かを失っていく気さえする。

それが上巻かと思う。

初はらださん

なんだろ
すごいハマる

暴力的シーンもあるけど
最後で救われる。
あれ無かったら二人はこうならないんじゃないだろうか

最後の二人の顔見たら、全部が良くなる。
はらださんにハマりそう。