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薄い

宣伝に力入れまくってる作品だからかなり期待してたけど、「好きな芸能人と偶然出会っていきなり付き合い始めて調教されてMに目覚める」の一言でまとめられるような夢小説でした。
受けの魅力が全然伝わってこなくて二人が秒で両想いになるスピード展開が唐突すぎて説得力に欠けます。
超能力を持ってること以外ただの落ち着きのない平凡男にしか聞こえないし、仕事に対する責任感もプライドもないし、何故攻めにこんなにベタ惚れされているのか、全く理解できませんでした。
“推し”に無条件で愛されたいという作る側の自己投影思考やシンデレラ願望が見え隠れしてげんなりです。

受けの白井さんは多分初めてちゃんと聴きましたが、過剰に抑揚をつける割に心が籠ってない喋り方が始終気になってました。
通常会話やモノローグでも色気シーンでもわざとらしい甘ったるさが鼻につき、受けが延々と喋りっぱなしな作品だと中々の苦行……
男性のマゾヒズムの演技解釈も安直すぎてちょっと気持ち悪いと思ってしまいました(すみません

斎藤さんが演じる攻めは独占執着セリフが多かったけど、どれも台本読んでます感が強くて上辺だけにしか聞こえませんでした。
必要性全く感じない敬語キャラ設定のせい(職場モノや身分差モノとかの自然な敬語攻めは大好物だけどこのキャラの敬語はただただ謎)?人物像自体が虚無なせい?

某ジャンルで旬のキャストに惹かれてBLCD初購入したファンからこれがBLCDの一般水準だと思われたらちょっと嫌なので、正直に感想を述べました。ごめんなさい。