原作未読。
タイトルとジャケットイラスト、キャッチコピーに惹かれました。
性に関することを抑圧されて育った水葵くん(天﨑さん)が電車で忍さん(佐藤さん)に痴漢されるところから始まります。
拒むどころか水葵くんは忍さんに関係を持ち掛けます。
ふたりの契機は割と刺激的な手段ですが、徐々にすべり出し、静かに深まっていくころが生っぽくもあり、このドラマの面白いところだと思います。
水葵と忍の距離感の縮まり方が時の経過とともに少しずつ変化しながら近づくところがいいです。
それまで静かに流れる水がドッと溢れ出すラストはしびれました。
天﨑さんははじめて聴きましたが、抑圧された環境の中、健気な高校生が瑞々しくて役にピッタリ。
忍さんの手管に翻弄され、はひはひしちゃう感じがかわいいです。
佐藤さんの安定感ある演技はさすが!底知れない心の闇がさりげなく漂っていました。
水葵と忍、互いの変化の違いも面白かったです。
忍の変化は物足りないと感じるかもしれませんが…。
中盤以降は水葵が忍を引っ張る力強さも感じました。
番外編は本編のアフターエピソード。オリジナルのようです。
水葵くんがキャッキャしていてかわいい!
忍さんの声にも愛らしく思ってる感がにじみ出ていて微笑ましくなりました。
聴後に気づけば水のように流れ込んでくるドラマCDです。