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家族の絆を再確認するヒューマンドラマも物語の醍醐味です

年下の攻め(見た目は幼いけど龍年齢は107歳なので実質は超年上)がちっちゃいときから大きく成長するまでを見守るストーリーの面白さは、何と言ってもその成長率だと思います^ ^

千年は生きるという龍の寿命を人間寿命に換算すると、白夜の107歳は人間でいうと大体10歳前後くらいでしょうか。百歳を超えていても見た目や精神はまだまだ幼く、反抗期真っ只中の子どものように癇癪を起こす我儘な性格は、当然ながら"つがい"を持つに相応しい人物ではありません。
俺様でワガママな性格だった白夜が人として成長していくところとか、"運命のつがい"である善文を大切にしていく溺愛ムーブが増し増しになっていくところとか。ショタでは到底前には進めない大人の夜の世界を知っていくところなんかもそうですが、白夜のこうした変化や成長を、親の気持ちになったかのように温かい気持ちで見届けたストーリーでした。

白龍の系統の家族の中で自分だけが異色の姿をしているコンプレックスから、"運命のつがい"だけが与えられるパワーに期待して善文を召喚した白夜ですが、その際善文は本来白夜の"運命のつがい"になるはずだった魂を押し除けてしまい、自身が白夜のつがいになってしまいます。
白夜の"運命のつがい"だと偽ることに後ろめたさを抱えながらも白夜との生活に満たされていく善文と、善文に心を開いていく白夜。両者共に"運命のつがい"の言葉を拠り所として仲が深まっていくものの、そうした彼らの"運命"がいつまで続くのかは気になりどころです。

白夜の人格成長と白龍コンプレックスの克服、善文が"運命のつがい"でないことの身バレの展開に加え、白夜と白夜の家族との間にあるわだかまりの解消に繋がる人間ドラマもまたこの作品の注目すべきポイントです。
白夜を通し、善文自身の過去と重ね合わせて見つめ直していく母親との関わりも見逃せない部分であり、家族の問題と絡めながらBLにアプローチしていくストーリーは非常に複雑めいています。が、そこが心理描写を巧みに物語に落とし込む海野幸先生の凄さでもあるので、ゴリゴリのファンタジーでありながらも人間くさい人間模様を大いに楽しみました。

偽りのつがいから始まった関係だけど、何が真で何が偽りかはそれは彼ら自身で決めるべきこと。"運命のつがい"が必ずしも肉体的な意味ではなく、心で深く繋がり合っていく精神的支柱を意味するなら、彼らは間違いなく"運命のつがい"であったと言えるでしょう^ ^

ストーリーは異世界召喚ものとしては割と入りやすい部類でした。
ただキャラクターについては、少し引っ掛かる部分があったかな。
不在中にしていた白夜の家族が戻ってきて善文を紹介するのですが、家族はすぐに「白夜をよろしくお願いします」っていうオールオッケーな態度に疑問でした。手を焼いているとはいえ溺愛している息子のつがいなのに、どんな人物か深く知ろうと思わないのかねって思ったし、しかもまだ生活基盤も不安定な白夜に家族に相談もなしで家を出ようと提案する人物なら私なら警戒します。それこそロマンス詐欺を疑うレベルで。

キャラにイマイチ共感できないところがちょこちょこありましたが、ファンタジーの規模感や見せ場感は十分。"運命のつがい"のワードが頻出しますが、オメガバースではないのでそこだけご注意下さいね。(一応子は成せる設定です)

丁寧なストーリーに裏打ちされた読み応えある恋愛を楽しみました

受けの加藤の気持ちが爽士に一筋なのは分かるんだけど、やってることが色々とっ散らかっていて、爽士の気持ちを振り回すのがあんまり好きになれんでした。

爽士の気持ちを知っててお試しで付き合おうと言ったり、別れようと言ったり、結婚するんだとか嘘ついたり、過去を話してくれなかったり……心を開いてるんだか閉じてるんだか、好きならもっと素直に爽士に飛び込んで欲しかったです。

年上のヘタレ受け。最初は加藤にそんな印象など全く持たなかったのですが、元カレのDVの影響なのか、大事なところで身を引いてしまうネガッた思いがもどかしすぎるー……。爽士を突き離す態度は私の萌え的にはBADだったけど、実は爽士のことを昔から大好きだったという隠しネタにはグッときました。
昔から想いすぎてて恋愛に冷静になれずに空回っていたんだとしたら、まぁ…ある程度は納得かな。年下だけど爽士のことを信じてもっと頼れば良いのにな、と思いました。

結ばれるまでの過程には色々あったけど、ヘタレ受けや健気攻めの拗れまくった恋愛模様は丁寧で読み応えがありました。
片想いが実るだけのそんな単純なストーリーではありません。恋が実るまでの間に向き合うべき問題を少しずつクリアしながら想いを強化させていく2人をぜひ最後まで見届けて欲しいなと思います^ ^

王子と姫が織りなす青春のラブロマンスは甘酸っぱさでいっぱいでした

あゆ河先生のイラストに一目惚れして購入しました。

BeLuck文庫さんは小説からコミックス化された作品がいくつかあり、もし!もしもこの作品がコミックス化されるなら、作画はぜひあゆ河先生でお願いしたいです!
小説の文字の世界で展開していくのも楽しいけど、やっぱイラストから脳内妄想化されていく広がりもエンタメとして大きな部分のように思います。
イケメンと美人の青春同級生ラブに浸り倒した背景にはあゆ河先生の美イラストあり。ちょっと焦れったさのある…でもドキドキが爆盛りの恋愛模様とのマッチングが素晴らしかったです。

モッテモテの攻め・大神のクールで硬派なキャラクターは、BLのジャンルを問わず女子ならみんな好きになるヤツ!人気者だけど、誰にでも良い顔をしない芯のある攻め像はどの年代にも受け入れられる理想だと思います。
そんな男子にですよ、唯一心を求められているのがこれまた学園内のアイドルである"姫"。まぁ、男子校なんで姫といっても男なんですが、小鳩が女子並みに可愛いビジュアルを持っていることからそう呼ばれていて(本人は面倒くさがって放置)、王子と姫のラブロマンスがひっそりと育まれていく恋模様にドキキュンです。

私は女なので男子校のノリが分からないけど、小鳩姫にゲームだからとディープキスかまそうとしたり(冗談でもあり得ない)、友人がやたらと姫と呼んできたり(親友なら名前で呼んでくれ)、抱きつきが多かったり(普通の距離感でお願いします)、そういうのが結構気になりました。おそらく大神のジェラ度を上げるための描写なんだろうけど、ちょっとウザったいなぁと感じなくもなかったです。
もちろん大神からの嫉妬を引き出すのにはうってつけでしたが(笑)

小鳩以外には塩キャラの大神の分かりやすい好意は、女子の告白千人斬りした男とは思えないほどのギャップでした。好きなコだけ特別扱いする王道の攻めキャラに何度萌えまくったか分かりません……!!(*´∀`*)
大神があまりにもモテすぎて、モテ描写が食傷気味にもなる勢いだったけど、そのモテイケメンの祭典の場・文化祭のミスターコンでまさかの小鳩からのリプライはとっても素敵なシーン。周りのノリに掻き消されてしまったけど、2人だけが通じ合っている公開告白のシナリオが青春ドラマど真ん中で胸アツでした^ ^

王子と姫の熱愛なんて、校内が荒れ狂いそうなビッグニュースですが、近しい友だちにしかバレていないその状態のままキープして卒業して欲しいなと思います。
彼らはまだ高校1年生。これから先の学校イベントをどう過ごしていくのか早くもその姿を想像してはニヤニヤが止まりません(笑)

2人のストーリーの余白が埋まっていくことを今後期待したい

肉食ワンコ攻めがどストライクな私には萌えゴコロがギュンギュンに刺激されまくりのカップリングでしたが、なんだろ……完成形のストーリーではまだないような。中身がまだ埋まりきっていない余白の多さが少し気になりました。

あそこのセリフ気になるなぁとか(伊吹の母親?)、悪友・拓人との関係をもっと掘り下げて欲しいなぁとか。晶と離れていた20年の間にあったことをもう少し詰めてくれたら伊吹のキャラクター像がもっと理解できるかもしれない……それこそ、20年もの間離れていたのに晶に会えるとなったその瞬間から執着し始めた理由をもっと掘り下げて欲しい。ずっと想い続けていたならまだしも、インタビューの相手が晶だと知って飛びついてきた辺り、そこまで執着するほどには見えず疑問符がつきました。

ついでに言うと、急にえっちしたいとか言っちゃう突飛なお願いにYESで応える晶の承諾のスピード感もちょっといきなりな展開すぎて、色々と大事なところをすっ飛ばしてる感が否めなかったです。本当はその背景に納得できるものがあるんだろうけど、それが見えずに粗さが目立ったのは勿体ない。晶を繋ぎ止めるためならセフレ関係でも何でも利用する伊吹の独占欲は、BL的にオイシイエッセンスでもあるんですけどね、丁寧さには少し欠けるような気がしました。

晶の方も性的指向のことで家族となにかありそうな感じがするし、伊吹の方も家族と良い関係じゃなかったっぽいのが伺えて、まだまだミステリアスな部分が多く残るところをクリアにしていくと、2人の恋愛にもっと入り込めたかなと思います。
作家×編集者という仕事の関係の裏側で、幼馴染同士の恋愛が一気に加速していくBL展開を楽しむのにはまだ前段階といった感じ。
もしこの作品に続編があるよと言われたらめちゃくちゃ嬉しいです!作者さん自身も機会があれば伊吹の過去について描きたいとも仰ってたので、ぜひともお願いします。

今巻のみではまだ未完成のストーリーな印象は拭えませんでしたが、今後2人のことがもっとオープンになっていくことを期待しています。

全人類が骨抜きになる可愛さ

冴ちゃん、かーーーわい〜〜( ´∀`)♪

元から美人で可愛いかったけど、どんどん美しさに磨きがかかって、尚且つ。癒し系のメロ可愛いさまで加わってくるという性別を超えた無敵ビジュはこの4巻必見です。あと素直さが全面に出てきてるのもプラスの加点です(*´︶`*)
明仁のことを身体全体で"大好き!"って言ってるのが伝わってくるし、どこで覚えたんだかすっかり煽り上手にもなっちゃって、いやはや冴の伸び代には恐れ入る。天井知らずの可愛さをアップデートしていく冴のキュートなポテンシャルに骨抜きになりました。

冴の可愛さと、明仁とのラブラブイチャイチャは文句なし。むしろ過ぎるくらいで、2人が恋人同士として洗練されていく様を見届けるのはご褒美の時間でした。
良いことも悪いこともを分かち合い、進路に関しても相談し合える関係性がとても素敵。本来なら明仁がこうした内面を打ち明けられるのは冴だけでなく家族もそうであるはずなんですが、ご存知の通り話の通じない親父と毒婦の香り漂うあの継母ですからね……。゚(゚´Д`゚)゚。 明仁の心の拠り所として冴が傍にいてくれることが有り難いです。

しっかし。明仁の父と継母はなんじゃい。すげームカつくんですけど。
明仁の背景をここまでじっくり迫るということは、冴との関係にこれから何かあるよってことの表れなのかと心配しています。
作者の美山先生は女性コミックの方でも執筆されていますし、オンナの黒い感情を描き出すのが巧い作家さんでもありますので、あの継母の背後に見えるドス黒いオーラが明仁と冴に牙を向くのかめっちゃ気になってしまう。あの最悪な父親は救いようがないので、心情的には父と継母にギャフン展開を望みたいところですが、可愛い弟くんの存在もあることだし、明仁の家族問題の落としどころは今後注視していきたいなと思います。

恋人同士のラブラブで100満たされたと思ったら、家族問題で100マイナスになってと、読む感情の起伏はかなり乱高下でした。せっかくの良い気分を、明仁の父と継母で相殺されちゃうのはイラッときます。
明仁が親の意向に左右されずに自分の進路を決めたのは嬉しい進展でしたが、家族問題がクリアになったわけではない… 「二度と来るな」は完全な幕引きの言葉ではなさそうでしたし、むしろ新たな火種となりそうな感じにも見受けられたので、今後も気の抜けない展開を覚悟する必要がありそう。

冴の可愛さ的には神評価にしたいところだけど、明仁家族がちまちまと邪魔をしてくるところで気分的にはちょっとマイナスでした。
早く明仁が家族の問題から解放されて、冴と心ゆくまであまあまイチャイチャを堪能できる日がくるよう期待しています^ ^

この恋愛は、超あまあまの濃厚フレーバーです

試し読みをしたとき、目に飛び込んできた色素薄い系イケメンにハートを奪われて思わず購入してしまった私です(笑)

主役カップルのビジュアルが良いですね!
イケメンと言えばBL、BLと言えばイケメンの定義にブレないキラキラカップルの絶対的安定感。2人の間に何か起こっていなくても勝手に妄想がムクムク湧き上がるツーショットは眼福でした^ ^
禅が藍の声に惚れ込み、スカウト兼告白をしてしまったことから2人の甘い関係が始まっていくのですが、最初のアプローチは禅からだったのが徐々に形勢が逆転し、藍の方が禅にハマっていく恋模様はニヤニヤでした。

私が藍のビジュアルに惚れたように、藍の容姿は女の子たちからも大人気。それに加えて人たらしの陽キャなので、藍の周りには女の子たちがいつも取り巻いていています。
人たらしなのか、誰でも良い顔する優男なのかチャラ男なのかは微妙なトコでしたが(笑)、こんなキャラだから禅と距離を詰めるのも早い早い。そこそこに遊んできたであろう豊富な経験値を匂わせる藍には納得だけど、あの繊細そうな美ジュアルと肉食攻めとのギャップは反則でしょう( ̄∀ ̄)

恋愛にウブな禅は藍の周りにこれまでいなかったタイプだと思うし、そんな控えめな可愛さにハマるのは大いに分かる。が、藍の知らない界隈で実は人気者だったという禅の裏と表のギャップが密やかに嫉妬心と恋心を加速させていくのが私にはツボでした。
藍を差し置いて禅が皆にキャーキャー言われていたあのシーン大好き。イケメンが嫉妬してる構図がドストライクな私には堪らんでした。

一緒に歌って欲しい禅からのお願いと、お試しのお付き合いを提案する藍との交換条件で、2人の恋愛が一気に色付いていくスピード感にはニンマリ(*´︶`*)
激甘党の禅らしく、恋人同士の戯れに身も心も蕩されていく彼らの交際模様はあまあまの濃厚フレーバーでした。

すれ違いのシーンがあっても基本ラブラブが多いので、あまあま作品が大好きな読者さんにぜひおすすめです♪

王太子がアホすぎる

ストーリー自体は好きな系統だけど、詰まった魔力を流すマッサージシーンは、もうちょっとエロトーンを抑えた方が好みかな。

ナイジェルが王弟で神官のヴィクターに施術されるシーンがあるんですが、どっちも下心ありのエロ街道へ暴走。ヴィクター、表向きはマッサージとか言いつつ、絶対分かっててやってるダロと言いたかったです( ̄∀ ̄)

ヴィクターのエロマッサージに呼応するように、ナイジェルのトロけた嬌声と痴態もまた想像以上のものでした。呂律が回っていない"らりるれろ"多しのナイジェルの喘ぎ声は、あんまり私の好みじゃなかったです。ビッチ受けかメス堕ちっぽく見えちゃって逆に萎えました。

マッサージシーンはともかく、ナイジェルの婚約者である王太子・フランクリンとの三角関係バトルは面白かったです!
フランクリンが相当なアホで、ナイジェルを好きすぎるがあまりの凶行には何やってんだかでした。精神的に参らせるほど暴言吐いて、痩せていくのにほったらかしにして、浮気して、それのどこが愛なんだ。
ヴィクターといい感じになってるのを知ってから焦り出す王太子のザマァ展開は、もっとけちょんちょんにやってしまってもいいくらいでした。

エロもいいけど、こうした人間関係のごちゃごちゃした複雑な様相をもっと入れ込んで、心情描写も…特にフランクリンの視点展開があったら面白そうだなと思いました。

厳しい制限のルールは誰のため?

最後はとても甘く仕上がり、最高に素晴らしい着地点となったストーリーにひとまずホッとしました。

絵も可愛いし、評価も高い(私がレビュー投稿する時点)。
可愛いらしい話は大好きだし、なんとなく惹かれるように手にとってみましたが、受けの利一には思うところありです。
焦ったくてもどかしい恋愛模様が好きな方ならこのストーリーはウケるのかな。
私は利一の隼人への突き放し方にあまり共感できませんでした。

事故的に番ってしまったとはいえ、大好き同士。つまり、両想い同士なんですけど、これが番関係のせいで2人はどうにもすれ違ってしまっています。
Ωの利一の方がお兄さんで、αの隼人の方が年下なんですよね。因みに番ったのが隼人が10歳のときなので、隼人の未熟な成長度を考えると過失とも言える番事故と言えるでしょう。

隼人が幼かったこともあり、利一の方がこの関係に敏感に反応するのは理解できました。隼人の未来を考えると、自分以外のΩの方が良いんじゃないかと考えるのも…まぁ分かります。
でも、隼人も成長し今は19歳。一応成人の年齢だし、いつまでも年下の頼りない男の子というふうに接していて何だかなぁでした。
番になってからの9年、利一は隼人の何を見てきたんだろう。本当の番になるかどうか10年の期限を設け、接触のルールを決め、過剰に距離が近くならないように頑張ってきた隼人の気持ちを蔑ろにしてるようで少し残念でした。

ルールは隼人のためだなんて言っていたけど、自分のためにしか思えなかったです。
隼人のためならなぜ1人で決めちゃうんでしょう。隼人の意思は?隼人が年下だから自分の方が全部分かってますよ、って?
番関係の成立うんぬんは置いといて、隼人をパートナー扱いしてない利一の自己満足の方が問題だなと思いました。
隼人との触れ合いを避けるために抑制剤の適量を守らないのもあり得なかったし、大好きな人が自分のせいで体調を崩していくのを見せられる隼人の気持ちを考えると胸が痛みました。

20歳のボーダーラインなんて無意味。そんな期限よりも、番の…隼人の気持ちをちゃんと信じて受け止めてくれる意識変化の方が利一には必要なことだったと思います。
そして素直になること!

ただ。そんな利一の行動とは裏腹に、隼人のブレない行動は100万点でした!
抑制剤を過剰摂取していた利一を諌めるシーンは、本来なら怒って当然なところを、悲しみを滲ませながらの優しい言い方に攻め力のポテンシャルを感じました。
明るく前向きな隼人に元気をたくさんもらいましたし、何より利一に向ける溺愛ワンコっぷりが可愛い……( ´∀`)

隼人の直向きな可愛さは読み欲に繋がり、最後は大満足なエンディングに結びついてくれて嬉しい読後感でした♪

こんな推し力強めの御曹司見たことない

パァ〜ッと明るく楽しく読み進められるストーリーは、そのコミカルさゆえに元気になれるエッセンスがたっぷり。1話目の3ページ目「なにしてんだこいつ……」で完璧にもってかれました( ̄∀ ̄)
二階堂との恋愛に向かう過程も、玲央のアイドル活動のピンチも、トラブルを抱えつつもしっかりと愛を重ね合っていく2人の恋愛はドキドキとハラハラ、そしてワハハで埋め尽くされて全方位見どころだらけのストーリーとなっています。

何と言っても攻めキャラ・二階堂のクセの強さには誰も勝てません!(笑)
強火の玲央オタクの会社経営者・二階堂のブッ飛んだ推し活は、芸能人顔負けの容姿からオタク感強めの存在感、そしてその財力に至るまでキャラが濃すぎて笑えます。
推しアイドルよりも注目を浴びてしまう会社経営者の二階堂の玲央への執着は、セフレとしての特別な関係をもガッツリゲット。玲央への愛がとどまることを知らないオタク社長にどんどん絆されていく玲央の心の揺れ動きにも注目しながら彼らの恋愛を見届けて欲しいなと思います。

ただし、気になった点もあり。
最後の最後まで気持ち良く楽しめましたが、引っ掛かったのはそのラストです。
いきなりブツッと終わってしまった感がなきにしもあらず、少々不完全燃焼でした。
ハッピーなんだけど、なんだけど…なんだけど……もうちょっと恋人同士のラブみを味わいたかったです。玲央のソロ活動の進捗もどんな状況なのかとか、玲央ファンの受け入れ感とかそんなこと諸々含めて気になったままエンドに至ったのは心残りでした。

続きものではないようですが、それならせめて描き下ろしは付けられなかったのかなと思いました。
もし可能ならいつか続刊や番外編をぜひ。期待しています^ ^

甘さで繋がり合った2人の愛はチョコレートよりも甘い

バレンタインの時期はとうに過ぎてしまいましたが、甘いものはいつだって大歓迎!
口の中いっぱいに甘みが広がる2人のラブを楽しめた作品でした^ ^

とはいえ。
終盤近くまでは、どちかというと切ない感じかなと思います。
いや、痛いの方かな。マリウスが「海のサル」と罵られる描写が多くてですね、ものすごい貶され方に私までキリキリと胸が痛くて仕方なかったです。
マリウスが「氷の王子」と呼ばれるビュイッソン国の王子・アランの婚約者となって嫁いできて、その結婚生活は……まぁ、あんま良くありません。アランは冷たいし、アランの従兄弟は更に最悪で、姉がアランの伴侶となることを願っていたのか、ネチネチネチネチとアランとマリウスに暴言を吐く性悪男。つまりコイツが痛みの元凶であります。

伯爵家の庶子であるマリウスを、貴族の血が流れてないだの、姉が姉が……と超ド級のシスコン男の言動にゲンナリ(゚´Д`゚)゚ 高貴な血筋だけど中身は卑しい選民思想の男が登場するたびに、ブッ飛ばしたい気分になることこの上ないでしょう。ヒマ人なのかアランとマリウスがいるところにしょっちゅう現れるし、この男の暴言を聞く度にせっかくの2人の甘い時間が苦味に変わるの、本当ウザかったです。

アランは最初こそコイツも「海のサル」呼ばわりする愚王子でしたが、マリウスを気にかけるそぶりを見せ出してからは、ストレスで痩せていくマリウスにお菓子作りを許したり、マリウスのお菓子を気に入ってねだったり。しまいには自分も一緒にお菓子作りをしたりと、あらまあ(//∇//)って感じの激変ぶりを見せてくれます。
アランの冷たさがどんどん温かみを帯びていく2人の仲睦まじさにホッコリ。王妃に献上するお菓子を息子夫婦(予定)が作るって、なんて幸せな絵図なのか…!!

婚約者の従兄弟にイビられる構図に心が痛くなりつつ、アランとの仲が親密になっていくのは少しばかりの癒しでした^ ^
ただ、マリウスは歌声が素晴らしいとの推しポイントがあったのに、何故そこには触れてくれなかったんでしょ。アランや王妃様やお城のみんなにも聴かせて虜にしちゃえばマリウスの評判もますます上がっただろうに非常に勿体ない。お菓子作りと歌声の美しさをもっと全面に出して欲しかったです。

あの従兄弟へのギャフンは実際に読んでいただくとして、最後はまさかの身籠りファンタジーでハピエンに向かうのは予想外でした。
王子なのに婚約者は男でも良かったのはこういう理由があったからなのね、と納得。2人の甘みを増し増しにする効果としては大きかったと思います^ ^

アンソロジーだから仕方ないことですが、サラッと終わってしまってもう少し詳しく知りたいところがあった感は否めません。マリウスの実家のこととか、従兄弟がどんな罰を受けたのか、ソイツの姉の人物像とか色々と突っ込んでくれたら更にGOODでした( ´∀`)