このBLだけは読んでおけ!ボーイズラブが好きな乙女なら、一度は読んでおかねば! 推薦者が己の萌えに忠実にチョイスした「BLマストブック」!


榎田作品に漂う「死」の香り
評者:ハイ爺さん
BL界の稀代のエンターテナー榎田尤利。
しかし彼女の作品からは、それだけで終わらないなにか不穏な空気が流れてくる。
それはいったい何なのか?
今回は榎田作品が持つもうひとつのテーマについて語ってゆきたい。

そのエンターティメント性から意外に思われるかもしれないが、榎田尤利という作家の作品には、つねに死の香りがつきまとっている。

一例を挙げよう。
「榎田作品に漂う「死」の香り」『はつ恋』のなかで、魂だけが過去の肉体にタイムスリップした主人公は(彼の目には過去である)クラスの光景を前に思う「(前略)そんなことを言ったら、クラス中幽霊だらけだ。私自身をふくめて、最終的には全員死ぬのだから」。
----簡単に発せられる「死ぬ」という発言にギョっとしないか?
このように榎田作品の作中にて登場人物が死について触れる、語るシーンは多い。
他にも例を挙げよう。
両親の結婚により義理の兄弟になったふたりの恋愛を描いた『Stepbrother』で、主人公の健輔は以下のように想う「(前略)信じられない別れはなんの前触れもなくやってくる。だから今を大切にしなければならない。愛する人と過ごす時間は、永遠ではないのだから」
もうひとつ挙げると、『普通のひと』(新装版)のなかの書き下ろし短編「普通のオジサン」にて。「榎田作品に漂う「死」の香り」的場は語る、「今でもオッサンだけど、もっとオッサンになってジーサンになって……それがいやなわけじゃない、歳を取るのはあたりまえのことだもんな。ただ……そのときお前がいてくれなかったらどうしようって……」←ここでは死の手前の「老い」について発言されている。

死(その手前である老い)、はドラマティックな出来事でさえなく「当たり前」のことなのだという認識がそこにはある。
こうした「死ぬことは当然だ、それは回避できない」という、死に向かっての透徹なまなざしが榎田尤利作品の特徴のひとつだとわたしは思っている。

初期の代表作、魚住くんシリーズのなかで死は重要なテーマとなっている。
「榎田作品に漂う「死」の香り」ここでは過去の、あるいは今の、未来の「死」が繰り返し描かれる。
主人公の魚住はたくさんの不幸を背負っている。が、同情しても思い入れしても、それだけでは魚住には役にたたない。
なんとなれば、登場人物の一人、マリの言うように、神でもないかぎり魚住の、いや誰の人生も救うことはできないからだ。
魚住をかわいそう思わない唯一の人物、久留米だけが魚住に寄り添うことができる。魚住をとりまく死に対し、距離を置くことが自然にできる久留米のみ、魚住のそばにふさわしい。
(恋愛関係を理想化することの多いBLにおいて、この距離感は異質にすら感じるのだが、どうだろうか…)。
死ぬにあたってそうであるように、生きるにあたってもヒトは孤独だ。(当然だ、生と死は裏表なのだから)。
「死ぬかも」と思うような苦しいPTSDの症状にも、魚住はひとりで向き合わざるを得ない。そのくだりで久留米は、ほとんどなんの助けもできていない。
 そしてまた、研究者の道を選んだ魚住は久留米を日本において米国へひとり旅立ってゆく。

「生も死もひとりひとりが引き受けるものだ。愛し合っていても、他人の生死ををひきうけることはできない」そのことを榎田尤利はゆるぎない姿勢で描いている。

----ひとは、なんと孤独であることだろう。

しかし、榎田尤利は人の背負う絶対な孤独感を、いつくしみをもって描くことをする。
キャラクターたちの背負ったさみしさに対して、榎田のまなざしはどこまでも優しい。

『犬ほど素敵な商売はない』のイントロに、以下のように記述されている。
「榎田作品に漂う「死」の香り」「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした」
この述慨の主は「攻めキャラ」である轡田だろう。彼は過剰な独占欲を制御できずにいる、ある意味、社会不適応な壊れた人間だ。
彼とつきあうことになるのは倖生だが、倖生は刹那的に生きているロクデナシだ。母親の愛情が足りなかったせいだと己れの人生を言い訳わけするにはとっくにトシがゆきすぎているし、本人もそれを自覚している。

この、孤独をいいわけできないふたりを榎田は、作品のなかで寄り添わせることをする。愛をもって。

ペットラバーズシリーズは魚住君シリーズより、よりエンタメBLであると感じるが、底辺に流れているものには同じ匂いがする。寂しさのにおいがする。
人はみな、孤独なものだ。死へ向かうときは無論、日常のふとした瞬間にも、寂しさを感じることはあるだろう。
だからこそ読者は、榎田作品のなかで恋人たちが結ばれるとき、こころをさいなむ孤独をしばし癒され、幸福感に包まれるのではないか。
刹那の時間だと知るからこそ、寄り添いあう姿に感動するのではないか…。わたしはそう思うものである。

さて、正面から「死」を扱った初期の作品に『永遠の昨日』という傑作がある。「榎田作品に漂う「死」の香り」永く絶版であったこの作品がこの2010年秋、再販された。「死んだはずの死体が動き回る」という、突飛なアイデアの生きたストーリーであり、同時にどうにも泣かされてしまうお話だ。
BL作品としても異色作と思うので、機会があれば一読をお勧めする。

紹介者プロフィール
ハイ爺
腐界に復帰して2年目。商業BL、ことに小説をメインに読みます。
好きな作家や作品は、榎田尤利(同人誌以外の作品をほぼコンプ)、砂原糖子、沙野風結子、小林典雅、須和雪里、久我有加/芸人シリーズ、夜光花/凍る月シリーズ、剛しいら/『座布団』シリーズ。漫画家は、山田ユギ(BLの単行本はあと数冊でコンプ)、今市子、国枝彩香、志水ゆきの『是』。ボーイズよりはメンズが派で、ヘタレワンコ攻めが好き!
このコラムに寄せられた感想
2011年05月15日 ハイ爺
死が永遠のテーマなのかも
>ガルさん
今時分にすみません、気恥ずかしくってこのページ見てなかったんです;コメント、ありがとうございます。
>全てハッピーエンドだったのが救いであると言えばあるのですが
生死を掘り下げる方はかえって安直にバッドエンドにできないんじゃ、って思います。例えば(ヒロイン?)が白血病で死んで、読み手も涙っていうのは、物語としてはむしろハッピーエンドだっていうようなことを(ウロ覚えにもほどがありますが;)誰か作家が書いてました。
>ここまで達観できません
わたしに向けての言葉か、わかんないけど…わたしはは十年以上の鬱病人で。あまりそれを特殊なことと思ってはいないのですが、希死欲求はあるし、死を近くに考えることが自然なので、健康な方とはまた捉え方が違うかもしれないです…;
それにしても、ホント何もここまで、というくらい榎田作品では死が「付きまとい」ますよね。
おっしゃるように、榎田尤利いう作家の、書かずにいられない内的動機のひとつであるのだろうと思います。BLというより「JUNE的」か、あるいは「純文学的」と思うのですが、BL内で展開している、できていることに感慨を覚える次第です。


2011年01月17日 ガル
まだ、ここまで達観できません。
榎田先生の作品に必ず付きまとう「死」に私は魅せられながら、残された者の狂気のような寂しさと静寂と無理やり背負わされた息もできない重みは冷静さを失わせます。「それでも息をして生きて行かなきゃならない」と主人公たちは言うのですが、開いた穴は埋める事が出来ず、開いたままで生きて行かなければならない覚悟がこう言わすのだろうかなと考えています。
全作品を読んだわけではないので、どうなのかは解りませんが、私が読んだ作品は全てハッピーエンドだったのが救いであると言えばあるのですが、締め付けられてしまった胸の痛みが消える事はなく、それが毒のようにまた私の場合、次の作品へと駆り立てる要素にもなっているようです。榎田さんは「死」を身近に感じていらした作家さんで、「心理学を学ぶ人は自分の心理を知りたいから始める」と作品で書かれたように、そんな状況下にいらしたのかとも考えてしまいました。


2010年12月22日 ハイ爺
ありがとうございます♪
コメント、ありがとうございます。

>らいせ さん
わたしもハマったきかっけは『犬ほど素敵な商売はない』でした。
>二つの歪な形の魂がしっかり咬み合って寄り添っている
素敵な表現です、詩的と言おうか。わたしもまた読みたくなりました!

>竹@松 さん
そうなんですよね、どこか突き放したところがありますよねー。甘いばかりですまないというか。
>「死」と「孤独」が寄り添いあう様に存在する中に、そっと触れる「愛」・・・・・。
素敵~~!こちらこそ、ステキな感想をありがとうございました。


2010年12月18日 竹@松
(゜Д゜)
目から鱗が落ちた気分です。
榎田先生の作品の中にある「愛」にばかり注目していた私は、まだまだ読みが甘かったです。

榎田先生の作品には、たまに何だか突き放したような、冷たい印象を持つことがあります。
ハイ爺さんのコラムを読んで、それが「死」なのかな? と思いました。
「死」と「孤独」が寄り添いあう様に存在する中に、そっと触れる「愛」・・・・・。コラムを読んで、そんなイメージを持ちました。

ステキなコラムをありがとうございました。


2010年12月17日 らいせ
ありがとう
ハイ爺さん、素敵なコラムをありがとうございます。
幼稚な言葉しか持たず、榎田尤利先生の作品の魅力を上手く表現できなくてモヤモヤしていた私の気持ちを的確に記していただけて感謝です。

『犬ほど素敵な商売はない』は私が榎田尤利という作家に注目するきっかけとなった1冊でした。
轡田と倖生、二つの歪な形の魂がしっかり咬み合って寄り添っている、そんな印象を二人の愛から感じたのを、今回のコラムを読んで思い出しました。

榎田尤利作品の根底にあるもの、それをかみ締めながらまた本を読み返してみようと思いました。



最終回 異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!60 (02/19)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!59 (01/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!58 (12/21)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!57 (11/18)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!56 (10/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!55 (09/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!54 (08/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!53 (07/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!52 (06/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!51 (05/16)
「坂の上の魔法使い」シリーズ特集 異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!50 (04/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!49 (03/15)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!48 (02/10)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!47 (01/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!46 (12/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!45 (11/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!44 (10/15)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!43 (09/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!42 これがBLのクラウドネットワークだ! 雲田はるこ (08/17)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!41 触手編 (07/12)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!40 (06/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!39 (05/15)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!38 (04/16)
プレイバック2010 (03/23)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!37 (03/13)
プレイバック2009年度アワード (03/06)
プレイバックBLアワード2008年度 (03/02)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!36 (02/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!35 (01/15)
『終わりのない片想い』
「とりあえず、「恋」と「友情」と「でがらし」と、そして「運命」」 (01/11)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!34 (12/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!33 (11/11)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!32 (10/18)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!31 (09/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!30 (08/11)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!29 (07/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!28 (06/16)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!27 (05/17)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!26 (04/11)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!24 (03/19)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!23 (02/14)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!22 (01/11)
王道を確信犯で! (12/22)
榎田作品に漂う「死」の香り (12/17)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!21 (12/15)
『交渉人は諦めない』
事実が真実とは限らない (12/10)
榎田尤利は、私の人生に対する責任を取りなさい! (12/07)
榎田尤利の距離感 (12/01)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!20 (11/15)
人生を変えたBL第三回「窮鼠はチーズの夢を見る」 (10/27)
『1限目はやる気の民法』
人生を変えたBL第二回「1限目はやる気の民法」 (10/20)
人生を変えたBL第一回「そして春風にささやいて」 (10/15)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!19 (10/12)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!18 (09/15)
映画「純情」試写会、ちるちるユーザーレポート! (09/03)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!17 (08/11)
『音無き世界』
何回も読み返してしまう私の愛蔵BL「音無き世界」 (07/31)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!16 (07/12)
伝説のフジミシリーズ外伝CD 「じゃりん子チエ」のパロジャケットに萌え!? (06/30)
「攻め視点」で聞くBLCD (06/19)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!15 (06/11)
『ねじれたEDGE』
これだけは聴いておけ! 崎谷フリークなら絶対に聴くべきだ!  (06/07)
癖があるのがクセになる「麻生ミツ晃」 (05/30)
岡田屋鉄蔵はぜひ「恐る恐る」読み始めてほしい! (05/24)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!14 (05/19)
遥かなる影(CLOSE TO YOU)~平喜多ゆやさん~ (05/12)
愛と悲しみのSHOOWAさん (04/23)
『愚か者の最後の恋人』
樋口美沙緒はミステリアスでカタルシス! (04/20)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!13 (04/13)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!12 (03/15)
『少年人形』
少年人形~異色の女装作品~ (03/03)
『キスができない、恋をしたい』
崎谷はるひはすごい。 (02/27)
「濃い味のものはクセになる」んです<崎谷はるひ特集3> (02/23)
社会科準備室で、したたるほどの密愛を<崎谷はるひ特集2> (02/18)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!11 (02/16)
『銀の弾丸シリーズ 秀 香穂里』
デキル男は恋も仕事も (01/28)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!10 (01/18)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!9 (12/16)
『「晴れてボクたちは」「ドキドキレンアイ」』
腐女子の第一歩。 (12/11)
すれ違い胸キュンLOVE! じらしプレイで萌えさせて! (11/30)
BLの基本はリーマンだ!初心者向けリーマンものベスト3 (11/27)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!8 (11/12)
『キミログ』
新しくて懐かしい……恋のブログはいつもハイテンション! (11/10)
『青年14歳』
BL歴1週間の時に初めて手にとって読んでみたのです、そしたら… (11/06)
『凍る月』
王道と超絶展開の絶妙バランスで読ませます! (10/23)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!7 (10/16)
『FLESH&BLOOD1』
大航海時代へタイムスリップ!冒険活劇BLファンタジー (10/08)
『FLESH&BLOOD1』
男たちの熱い生き様に惚れて下さい。 (10/07)
『恋獄の獣に愛されて』
「鬼」と「高校生」せつなすぎる異世界ファンタジー (10/02)
『トラブル・フィッシュ 潮&俊シリーズ』
異類婚姻譚?深海魚と人間の恋 (09/29)
『王子隷属』
魔物陵辱ファンは必読の異種姦ファンタジー (09/25)
『伯爵様は不埒なキスがお好き』
吸血鬼伯爵様のコウモリ姿は 文字通り“鬼”ラブリーです (09/15)
『クリムゾン・スペル』
”コレ”読まずしてBLファンタジーは語れない (09/11)
『刺青の男』
命を賭して愛を貫く、一途な想いと純愛がそこにあるのです。 (09/04)
『目を閉じないで』
嫌いな上司には総受けを! (09/01)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!6 (08/24)
『不運な不破氏の愛人契約』
ヘタレオヤジに妙な親近感 (08/21)
『狂ひもえせず』
~惜しげもなく描かれる醜いデブオヤジ~ (08/18)
『くいもの処明楽』
明楽高志という男。 (08/11)
『見つめていたい』
不倫オヤジの悲哀 あなたはわかってあげられますか? (08/07)
『危険な指先、甘い誘惑』
キュートなお髭でツンツン突っつくぞ! 危険な髭先に気をつけて! (08/04)
『ストレイ・リング』
マイベストオヤジ!右城操 (07/29)
『日曜日に生まれた子供』
オヤジ受けここに極まれり (07/21)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!5 (07/17)
『あふれそうなプール』
ほろ苦く甘酸っぱい青春群像 (07/14)
『しなやかな熱情』
圧倒的におもしろい!慈英×臣シリーズの第一弾 (07/03)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!4 (06/29)
『Missing You』
普通の幸せってなんですか (06/26)
『檻の外 号泣特集9』
 「一つしか選べないとしたら、僕は君を選ぶ」…泣けます… (06/18)
BLの本質は、ラブよりも涙なのだ! 号泣特集8 (06/16)
『夏の塩―魚住くんシリーズ 号泣特集7』
今も昔もやっぱり泣いた 榎田尤利 魚住くんシリーズ 号泣特集7 (06/12)
異論は認めません!?番外編 号泣特集6 (06/09)
『ゴールデン・デイズ 号泣特集5』
時を超えた絆に涙。匂い系マンガの傑作 (06/05)
『永遠の昨日 号泣特集4』
号泣の作家といえば、榎田尤利をはずすことはできません! (05/29)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!3 (05/22)
『スティール・マイ・ハート 号泣特集3』
あぁ、もどかしいーー!いじらしい愛の奴隷?状態に、涙が頬を伝う (05/19)
『窮鼠はチーズの夢を見る 号泣特集2』
水城せとなさんで号泣して放心して立ち直るまで (05/15)
『窮鼠はチーズの夢を見る 号泣特集1』
決して期待を裏切らない、涙汁濃縮還元100%のせつなさです! (05/13)
『ふらちな恋のプライス プライスシリーズ』
箱入り息子が子供から大人の男へと成長していく成長物語。 (05/01)
貴女はもう応募した? B-PRINCE文庫 創刊1周年フェア (04/23)
異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!2 (04/17)
『テイク・ラブ』
20年以上の時空を超えて、いまだ読者の心に深く突き刺さる野村史子の名作 (04/14)
『シグナル』
クールビューティー、女王様、そして魔性の誘い受け! いったいそんな芦原って何奴? (04/10)
『愛とバクダン』
冴えない探偵所長×危うく影のある美青年 ガチのぶつかり合いと強烈な愛を描いた人気シリーズ (04/03)
『是 1』
志水ゆきの絶妙な世界観に誰もが吸い込まれる! (03/31)
『堕ちる花』
立ち入り禁止のフェンスのその先は? (03/20)
『可愛いひと』
幸せな夢って案外すぐ覚める、 だけど、夢中な恋は永遠に覚めないかも (03/13)
『普通の男』
”普通 ”の男同士の”普通”の恋って何? (03/07)
『座布団』
孤高の噺家の一生を追った BLを超える渾身の骨太文学作品 (03/03)
『石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ』
世界のセレブ、犬の飼い方躾け方 私の選んだ愛ある鬼畜♪ (02/27)
『くちびるを濡らす恋の雫』
「恋」と「友情」行ったり来たり あぁ…焦れる、このじれったさは何? (02/20)
『今宵、雲の上のキッチンで』
毒舌家と天邪鬼 何度読み返しても飽きない二人の恋物語 (02/13)
『言ノ葉ノ花』
ある日、心の声が聞こえるようになった 普通のサラリーマンの愛と苦悩 (02/03)
『セブンティーン・ドロップス』
BLでは数少ない“リアル”な学園ラブストーリー ウン十年前の甘酸っぱい気持ちが蘇ります (01/27)
『成層圏の灯』
苦節8年、不遇の時代を生き抜いて、今、輝く鳥人ヒロミの名シリーズ (01/23)
『ただ、優しくしたいだけ』
じわ~んと泣けてくる 隆次×アズの物語 (12/20)
『きみがいなけりゃ息もできない』
何度読み返しても楽しい BLエンターテイメントの金字塔作品 (12/16)
『少年舞妓・千代菊がゆく!/花見小路におこしやす』
ほんのちょっぴりBLティスト♪ 一期一会の淡い恋 (12/05)
『蒼い海に秘めた恋』
「ぎゅぎゅっ」と胸を締め付けられるせつない近未来ファンタジー (12/02)
『イロメ』
やっぱ先生が生徒にヤラれちゃう話は激萌えしちゃいます! (11/22)
『雪よ林檎の香のごとく』
高校生の豊かな感受性を鋭く描ききった 実力派新人のデビュー作!! (11/18)
『犬ほど素敵な商売はない』
日々戦っているな女性にこそ、読むべき「犬作品」 (11/04)
『好きこそ恋の絶対』
絶対!ゼッタイ!ぜったい! いおか先生の絶対買いシリーズ (10/31)
『透過性恋愛装置』
ストーン!! 落とし穴にハマったような”恋”が読んでみたい! (10/28)
『明日が世界の終わりでも』
初期榎田尤利の衝撃的作品 歪んだ愛だからこそ美しい (10/14)
『真昼の月』
ホームドラマ?ヤクザ 軽妙なテンポで展開するハートフルな異色シリーズ (10/03)
『夜が蘇る』
この緊張感!! じれったさ!! ここまで生々しく描いたBLはかつてあっただろうか? (09/30)
『はめてやるっ!』
どっぷり思考回路がヤクザ色に染まること請け合い これぞ漢!これぞ真の任侠BLだ! (09/26)
『緋い月』
百匹の鬼は俺を貪り、歓喜に吠えていただろうか? (09/23)
『禽獣の系譜 上』
繊細で骨太!極道BL 孤独な少年・烈がたどった本当の愛の軌跡 (09/19)
『極道はスーツがお好き』
頭脳派ヤクザVSツンデレ二代目老舗テーラー (09/12)
『エス』
ハードボイルドとボーイズラブが奇跡の融合 リアルな人間ドラマに一瞬も目が放せない! (09/09)
『お笑いを一席』
お殿様な生徒会長×落語家志望の下町っ子。 平成お江戸の学園ラブコメディー! (09/05)
『便利屋には愛がある』
年の差カップルがほほえましくてホノボノしちゃいます 次作が期待される魅力的な新人作家 (08/26)
『至福の庭~ラヴ・アゲイン~』
手ごわい受けに振り回される真摯な攻め ラスト4Pまで長いなが~い困難の道のり (08/22)
『君とハルジオン』
ほのぼの路線に癒されて (08/19)
『ROSE GARDEN ―ローズガーデン(1)』
世界で一番悪(ワル)な天使 カイル 「ROSE GARDEN」 (08/11)
『しなやかな熱情』
旧版と読み比べてみたい1冊 “今”の崎谷はるひを知る手がかりがココに (08/08)
『寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ』
コンダクター×コンサートマスター、運命の出会い。 十年以上続くBL界きっての超ロングセラー小説、始まりは伝説の強姦! (08/05)
『スローリズム』
さらり…甘くさわやかな読後感 “王道BL”にもたれたら、お召し上がりください (08/01)
『聖夜』
枯れ果てた涙腺もウルみっぱなし 二人がたどった20年、別れ、再開、そして… (07/26)
『胡桃の中』
絵画をめぐって巻き起こる人間ドラマ 愛憎をみつめる卓越したエピソード (07/15)
『帝都万華鏡―桜の頃を過ぎても』
JUNEの再来か、本格耽美大正浪漫 新人ばなれした文章力と構成力にオドロキ! (07/08)
『ディール』
「飼ってやるよ…」不器用なやり方でしか愛せない スィートビターラブ エスコートシリーズ傑作第2弾 (07/01)
『遥山の恋』
少年に命を助けられた領主の恋物語 心の豊かさとは何か?を考えさせるBL御伽話 (06/27)
『ラブストーリーで会いましょう』
絶妙のキャラ設定でグイグイ魅せる砂原マジック 入手困難だが、いまだに人気が高い良作上下巻! (06/25)
『檻の外』
前作の想像を超える激痛ストーリィ展開 家族とは…恋人とは…を鋭く抉り出す超BL傑作編 (06/20)
『顔のない男』
出演条件は、俺と同居すること!壊れた天才俳優×売れない3流俳優 の危うい関係を描く、剛しいらの佳作BL (06/17)
『箱の中』
刑務所の中で知り合った二人の男の運命は… BL芥川賞と評された渾身の名作 (06/13)
『天使のため息』
失われた光、消せないトラウマ… 傷だらけの男たちが躍動するハード警察小説 (06/10)
『アクトーレス失墜~ヴィラ・カプリ~』
死別、裏切り、陰謀、監禁調教! 「犬」として売買される男たちを描いた大時代スペクタクルBL (06/06)
『スウィート・リベンジ』
「けっして愛したりしない」 愛に傷ついた男は、再び愛を信じることができるのか!? (05/21)

特集トップへ

特別企画
BLアワード2010
榎田尤利特集
BLアワード2009
崎谷はるひがエロい!
ここがヘンだよボーイズラブ
初心者特集
BLはファンタジーの王様です
オヤジ大解剖
号泣BL特集
2008年度ランキング特集
年の差特集
ヤクザ特集
木原音瀬特集

おすすめの記事
私のBL論!
BLファンタジーが成立する土台を検証する
BL未満ボーイズラブ以上
『南総里見八犬伝』
BLの先駆けは江戸ファンタジー文学にあり!
私のBL論!
におってるオヤジが好きだ、ついリピートしたくなる……
このBLだけは読んでおけ!
『石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ』
世界のセレブ、犬の飼い方躾け方 私の選んだ愛ある鬼畜♪
私のBL論!
堺市の図書館BL騒動 禁書になった作品はコレ?