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男性カップルのタンゴ動画がいっぱい
「ファックが足りてない　アンタの踊りはオナニーみたいで一緒に踊っても気持ちよくない」
 
2008年に出版された『タンゴの男』/岡田屋鉄蔵の一節です。『10DANCE』以前のガチムチダンスBLの開祖といえる作品です。出るのが5年早すぎたかもしれません(泣)。　

タンゴと聞けば男女ペアになりアクロバティックで情熱的な踊りをするというのを連想しますが、先の一節でもおかわりのようにタンゴはまさに男が奏でる体のハーモニー。
そしてタンゴは、実は男同士で踊ったのが始まり。……だったかもしれない、というのはご存知でしたか？

タンゴは1880年頃にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町、ボカ地区(La Boca)で生まれたとされています。
当時この地域は新天地を求めやってきた移民労働者が多く、過酷な境遇で溜まったフラストレーションのはけ口として、男同士が酒場で荒々しく踊ったのが、タンゴの始まりであるとも言われています。
(タンゴは男性同士で踊られていたのが始まりと言われているのは間違いで練習の一環としてのものだったという声もあります)

・誘うような表情がエロス
・激しい足の動きも情熱的ですね
・パートナーの顔が耳元にあると「何か囁いているのだろうか…」と勝手にドキドキします
・密着し絡む肉体

ホールドする姿勢のことをアブラッソ(abrazo)といい、意味は「抱擁」。素敵！
またタンゴという言葉はラテン語で「触れる」という意味らしく、男性同士のペアでと考えると勝手に深読みしてしまいます。

諸説には娼婦を相手に踊られるようになったともいわれており、実際の記録は殆ど残っていないため、正しいことはわからないままですが、腐った目線でもそうでなくても、情熱的なでドラマティックなダンスには心奪われます。

2013年の夏にアルゼンチンで開かれた世界選手権には、大会初の同性カップルが出場し(男性カップル3組、女性カップル1組)、そのニュースは多くのメディアに取り上げられました。

今まで同性カップルが同大会に参加することは禁止されていたわけではなかったようですが、これまでの参加がゼロだったのは、社会の捉え方の違いや「タンゴは男女で踊るもの」という固定観念があったためかもしれません。
この度の同性カップルの参加により、他の同性カップルが気兼ねなく、タンゴの世界に足を踏み入れる力強い後押しになったのではないでしょうか。

今後は同性カップルの活躍も私たちの目に触れる機会が増えてくるかもしれません。期待を膨らませるばかりです。
 
荒々しい男同士の踊りだなんて力強くて魅惑的ですよね。(一口にタンゴと言っても細分すれば沢山種類があるようですが)、ここでちょっと男同士のタンゴ動画を紹介したいと思います。

スーツ萌え、兄弟萌えの貴女に
兄弟デュオによるタンゴ。プロのタンゴダンサー、パフォーマーだそうです。優雅な曲に軽快でキレキレのステップに思わず見入ってしまいます。トリルのようなステップが可愛らしい。

10代萌え、ドラマチック萌えの貴女に
雨の中で激しく踊っています。映画のワンシーンのようですね。見つめ合いながら筋肉質な体がぶつかり、それがしなやかに動くさまは何だか官能的でドラマチックです。

英国紳士萌えの貴女に
燕尾服です！ 紳士です！ しかもイケメンです！ 力強さと優雅さを兼ねそろえたダンスに顔の筋肉が緩みます。この形式は「コンチネンタル・タンゴ」と呼ばれています。

体格差、身長差萌の貴女に
身長差のあるカップル。男性役のリードする様子が顕著に出ていて逞しいです。重層な曲に真っ白な衣装も魅力的です。

ヤクザ萌えの貴女に
変わってこちらは真っ黒なスーツに身を包んだ強面のお兄さん二人のタンゴ。睨みあってからのダンスは何かを確かめ合っているようにも語り合っているかのようにも見えます。

セクシーに煽られたい貴女に
LGBTのイベントで披露されたタンゴ。開いたトップスにハイウエストな衣装も手伝って腰の動きがより一層魅惑的です。見つめ合いながら相手の帽子をかぶるところは何だかエロい。

老獪テクで、ジトジトじっとりオヤジ好き貴女に
ゆったりとした曲の中で何かを囁き合っているようにもみえます。時折映る若い二人のカップルが初々しい。

糸をひくほどねっとり絡みたい貴女に
お互いの顔に触れあいねっとりとしたダンスが始まります。深読みしちゃいますね。よく見ると女性役の方はピンヒールを履いています。ちょっと違いますが映画『キンキーブーツ』を思い出しました。