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凪良さん作品大好きなのに…

神評価の多さに惹かれて読みましたが、私もどこがそんなに高評価なのかよくわかりませんでした。
凪良ゆうさんの作品が大好きなのに何故だろう?やはり「きも」「うざ」の連呼かなあ。ツンデレが書きたかったんだとは思いますが、この下品な言葉遣いが成人編になっても治らないのはなんだかなぁ…。
さらに文章が上手すぎるのか、攻めが本当に気持ちが悪い。アヒル隊長がうんぬんも、いい加減卒業しなよ…と思いながら、引きぎみに読んでしまいました。作品がお好きな方にはごめんなさい。率直な感想です。

話が佳境に入って来ました…

普段あまりレビューは書かないのですが、大好きなシリーズなので頑張ってみます。

今回はまさかのイタリアマフィアとの対決編。全く新たな戦いではなく、根底には芦澤の地位争いや木崎・諏訪問題も絡んできます。最初は極道エロス…と言った娯楽色が濃かったこのシリーズも、様々な人間模様で味わい深くなりました。

可愛かった榎田くんはすっかり精悍な青年に成長し、芦澤のただの恋人ではなく、誰にも代えられない精神的支柱になったなあ…と今作でしみじみ思いました。

木崎が去った後の芦澤の下では本庄やら岸谷やら、魅力的な舎弟がしっかり頑張ってます!またその弟分達が、木崎を慕っているのがまた泣けます。中原作品は長編になればなるほど人情モノになり、胸がしめつけられるんですよね。

今作ではとうとう、榎田くんの良き理解者であった大下さんが引退宣言をしてしまいました。こうやって終盤へ向かってキャストが一人ずつ退場していくのは、ほんと悲しいです。

木崎と諏訪の進展は全く見られず、まだまだ二人の未来は真っ暗ですが、芦澤の決意で少し救われた気がしました。どうかみんな幸せになれますように(泣)!

温かい人間ドラマの大団円!

「愛してないと云ってくれ」シリーズの最終巻です。
初期からほっこりさせられる人間ドラマがありましたが
中盤以降は登場人物に情が湧いたせいもあり、
皆が歩み出す人生の岐路一つ一つに
胸を熱くさせられました。

いわゆる万人受けする王道BLとは完成に畑違い(笑)
のような作品ですが、味のあるオヤジはやはり絶品です。
主役格の斑目さんもただの汚いオヤジじゃありません、
酸いも甘いも知り尽くした大人の男です!

まだまだヒヨッ子医師の坂下先生をおちょくりながらも
半歩後ろからいつもガッツリ守り続ける斑目さんの
お陰で、いつも本当に読後感が良い作品でした。

一作目だけだとピンと来ないかもしれませんが、
巻を重ねるにつれ、熱い人間ドラマに少しずつ感情移入
していき、最後は皆と離れがたくなること必至です。

また斑目さんと坂下先生のお話…読みたいです!!