みったむさんのマイページ

レビューした作品

女性みったむさん

レビュー数0

ポイント数0

今年度--位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

シリアスにみせかけたギャグ

天界で最高の力を持つ太陽神の兄・ヘリオスと破壊神である弟・オニキスに執着される月神・メルク。
力が弱いメルクはヘリオスの光をもらわなければ生きていけないので、他の女神や精霊たちとも関係をもっているヘリオスを拒みたくても拒めません。
兄弟の関係が変わってしまったのは、ヘリオスが大事に貞操を守っていつか自分に気持ちが向いたらそのときは、と思っていたのにも関わらずメルクがオニキスと交わってしまったことから。怒ったヘリオスはオニキスを冥界に送りメルクを犯します。
オニキスが二万年の刑期を終えて帰ってくると、今度はオニキスがヘリオスはお前を愛していない、俺ならお前だけを一生愛すと説得しメルクを冥界に連れ去ります。そこでも監禁状態に。

兄と弟から強い執着を受ける純粋で儚げな美人、というのがとっても好みでした。
しかしこれ、作者さんも言っているように「シリアスにみせかけたギャグ」です。兄と弟で取り合っていますが、オニキスは寝取られって興奮すると言ったりなんだかんだで駆け引きや牽制を楽しんでる様子?嫉妬はあるようですがそれすらもプレイの一環のようでした。空中で交わったりオニキスがケルベロスに化けての獣姦があったり、さすが神様、プレイのスケールがでかいです。攻めのアレは火山だしそれを受け入れるのは泉。兄の火山が昂ると地上の火山も噴火したり、とにかくツッコミどころ満載。
なので、しっかり執着は見られるけど重すぎないというのが面白かったです。痛くないのも良かった。
ギャグということなので登場人物の気持ちはそこまで深く掘り下げられていませんが、誰からも愛される完璧な兄であるヘリオスが本当に愛して欲しいメルクからは愛されないと嘆く姿が切なくて好きでした。

しかし最後の最後、終章で今までメルクに抱いていたイメージがまるごと覆され、私はものすごくショックを受けてしまいました……。伏線の回収とかメルクが月の神であることを再確認させるのはすごいと思ったのですが、終章によってメルクが純粋で健気で可哀想というすごく好みなイメージから、一転苦手なイメージになってしまい、とても残念でした。出来れば読みたくなかった……。これを知ってしまうと、読み返したときに全然印象が違ってきます。それがはまってぜひ読み返したいとなる人もいるかと思うのですが、私はむしろ読み返したいと思っていた気持ちを削がれました。好みの問題なのですが、私のように健気純粋な受けが好きな人は終章を読まない方が良いかもしれません。
とにかく終章にショックが大きかったので評価は萌ですが、お話はとっても魅力的で面白かったのでぜひ。